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おこめちっくタイランド⑨

それは私にとってとてもとても、新鮮かつ印象的な景色だった。
見たことがなかったから。
目視できることに驚きと感嘆と、それから妙な安心感を覚えた。なんて近いんだろう。隔てるものがほんの少ししかない。
ちょっと足を延ばせば簡単に届く距離。

隣の国がこんなに近いなんて。

向こう岸にはたくさんの濃い緑と、小さな家やお寺が見えた。
高い建物はほとんどなくて、それがまた良かった。
川からの風が心地よい。
何時間でも眺めていられそう。

メコン川に架かる友好橋。あれを渡ればラオスなんだ。今度VISAを取りに行く時にあの橋をバスで渡るんだ。
バスに乗って国境を超える。考えただけでもわくわくしてしまった。

首都のビエンチャンではタイ語も通じるし、タイバーツも使えるんですよ、とご主人が教えてくれた。カンボジアでもそうみたい。本当になんて隣の国が近いんだろうと羨ましくなった。
すぐそこに隣の国があって、言葉や通貨までそのまま使える。大陸ってすごいなぁ。なんだか行こうと思えば陸路でどこまででも行けてしまいそう。そんな風に思った。

それからメコン川の向こうに見えるラオスが、大好きな景色になった。

住んでいる所からも少し足を延ばせば見ることができたし、ノンカイ市に用がある時なんかはここぞとばかりに川沿いのゲストハウスに泊まった。
一泊500バーツ(1,500円ほど)で、川の目の前に共用のバルコニー。
朝暗いうちからそこでゆっくりと飲むコーヒーは、インスタントとは思えないぐらい美味しい。
夕方蚊に刺されながら友人と語る時間も悪くなかった。
朝日も夕陽もとても綺麗。でもそれだけじゃないの。
本当にもう、メコン川に流れる時間のゆるやかさと言ったら。

今も時々、あのバルコニーが恋しくなる。


つづく。

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