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タイ住みだけどインドの学校に通わせることにした話

ナマステカー。おこめです。昨年の10月末に県外への引っ越し&転職をして、5ヵ月ほどが経ちました。
引っ越し前後は忙しくて死ぬかと思ったけど生活は落ち着いて来たし、新しい職場も忙しくて毎日「もう17時!?」って言ってるけどなんとか生きています。新しいおうちもとても気に入っていていい感じ。引っ越してよかったイエーイ。

今回の県外引っ越し、一番大変だったのは学校探しだった。お金がたくさんあったら全然大変じゃないんだろうけど全然ないから、バンコクより圧倒的に選択肢の少ない状況で探すのは困難を極めた。いいなと思うと満員だったり外国人は受け入れてくれなかったり、新学期(半年後)なら入れると言われたり、単純に予算オーバーだったり。googlemapとにらめっこしながら片っ端から電話をかけてはため息をつく日々。

うちの子たちは友だちとタイ語でコミュニケーションは取れる。でも読み書きは苦手だし、タイ語の授業をちゃんと理解できているとは思えなかった。私だってできることなら英語が得意な子どもたちをインターに入れてあげたい。でも授業料が私にとって0がいっこ多い。ひとりでも厳しいのにふたりとなるとそれが2倍でお手上げになる。
から、なるべく近場で、できればイングリッシュプログラムのある比較的安価なタイの私立校…となると本当に選択肢がなかった。妥協するかどうか悩みながら、「オンラインなら英語だけで学べるかも。もうオンラインでもいいんじゃ?」となり、並行して探すことに。

わかってはいたけど日本語で探したらお高いのしか見つけられず、苦手な英語で検索したらすぐさまお手頃なオンラインインターナショナルスクールを発見できた。それがインドの学校だった。

「インドでNo.1のオンラインスクール」との謳い文句で、インド・イギリス・アメリカのカリキュラムから選択できる。もちろん全て英語の授業。
ブリティッシュカリキュラムならIGCSEとAレベルが取得でき、アメリカンカリキュラムならGrade 9-12で規定の単位を取得すればアメリカの提携校の卒業証書が取得できる。アメリカンカリキュラムの授業料はブリティッシュの2倍だったけど、ぐぐってみたところアメリカンの方が自由度が高くて楽しそうだったし、我が子には合ってる気がした。アメリカ人みたいだし(安直)。
ギリギリ払える額だったこともあり、高校の卒業証書を目標にアメリカンカリキュラムを選んだ。

私は元来英語が苦手な上にインド英語強めの先生だと何を言っているのかさっぱり聞き取れないのだが、子どもたちはちゃんとコミュニケーションが取れている(すごい)。押しも強いし対応も早い、臨機応変力もとても高い、というのが今まで関わりのなかったインドのイメージです。一度長男の担任と面談をしたけど、全く英語が聞き取れずあわあわするだけのわたしに先生は「He is amazing」と言ってくれた。褒め上手でもある。我が子をAmazingと言われる人生が待っているとは、日本に住んでいた頃には想像できなかった。

授業はタイ式よりもディスカッションや自分の意見を言う機会が多くなり、今のところふたりとも楽しそうで安心している。最初の授業で次男は自己紹介をするように言われて「I'm cute」と言ったそうで。笑 先生はなんて?って聞いたら「yes って言ったよ!」とのこと。勉強も、English だから Thai より easy!と嬉しそうだった。

「タイに住んでるけど子どもたちはインドのオンラインスクールでアメリカンカリキュラムを学んでるよ」と友だちに言ったら、「情報量が多すぎる」って言われてたしかにって思った。

私はバリバリの昭和生まれで、「学区内の学校に通うのが当たり前」の世代だ。学校(の休み時間)が好きだったし、友だちと遊ぶのも楽しかった。社会性とかいうのも学べるのだろうと思う。だからずっと家にいてリアルに友だちと遊べない、という環境に抵抗が無かったと言えば嘘になる。
けど、学校が素晴らしいところだったかと問われたらそんなこともないように思う。私が楽しかったのはいじめられたりしなかったからだろうし(正確には一週間ぐらい無視されたことはあるけど一週間だし)、おかしな校則や理不尽だと思うこともわりとあったし、「みんなと同じ」が好きではない私には窮屈なことも多かった。

以前子どもたちを通わせていたタイの学校は好きだったけど、ちびが「友だちが叩くから行きたくない」と泣いて一週間ぐらい休んだ時、先生に相談したら先生が叩いた子を叩いてモヤッとしたし、成長期の子どもに課せられた強制マスクと強制アルコールがイヤだったこともオンラインに惹かれた理由のひとつかもしれない。
自己免疫力信者なので。


それから、野本響子さんの本にも背中を押してもらった。

そうなんだよね。今の子どもたちが生きている時代は私たちとは違うのに、私が経験したことを元に考えても仕方がない。そう思えた。
自分ですら両親とはずいぶん違う道を歩いている真っ只中だ。幼子を連れて出戻って来た娘が急にタイに行くなどと言い出すなんて、我が両親にとっては青天の霹靂だっただろう。
これからもきっとどんどん変わってゆく時代の中で、自分で未来を切り開いていける子になるといいなぁなどとまたお祈りだけするスタイルを取ったわたしなのでした。

今のところなさそうだけど、もしまた「学校(という校舎)に通いたい」と子どもたちが言ったら、お財布と相談しながらまた考えようと思ってる。


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