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ことのは箱

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エッセイや絵日記、コラムもどきをしまってます。思いつきで書き散らかした言葉たち。
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#海外生活

チョーク ディー

「チョークディーโชคดี」 チョークโชค = 運 ディーดี = 良い Good luck、元気でね、さようなら またね!って、お別れのシーンで使う言葉 昨夜はチョークディーをたくさん言ってもらった。 7年半働いた職場を離れることになり、昨夜が私の送別会&後任の歓迎会だった。 日本ではバリバリの非正規だったので、こんなに長く同じ職場で働いたのも、プレゼントをたくさんもらってみんなとハグをして、中には泣いてくれるスタッフもいて。そんな風に送り出してもらうのも初めてだった。

船越さんとの一日

2012年5月─── タイに移住した当初からブログを始め、日常のことを綴ってきた。 私みたいに何もなくても、意識が低くても海外移住できるっぽいよ!ということを発信するために。 その4年後心機一転ブログの引っ越しをし、その際にやらかしていくつか記事を紛失、復元不可能となってしまった。 その失われた記事のひとつを、思い出せる限り書いておきたい。 ブログではなくnoteに書こうと思ったのは気分です。 *** 前書き、はじめてのアパート暮らし 2013年、私はタイの東北部ノンカ

ตลก(タロッ(ク))

※ตลก(タロッ(ク)) おかしな、滑稽な、愉快な 「ウケる~」みたいに使います。 弊社はここんとこちょっと忙しくて、それでいてぼっすは出張中だった。 タイ人スタッフたちは、通常作業中の使用を禁止されているスマホを作業台に置き、イヤホンで音楽を聴きながら黙々と作業してるので静か。 上がってくる数字も悪くない。 みんなの関心は専らぼっすがいつ戻ってくるかで、代わる代わるに聞いてくる。 キトゥン(恋しい)でしょ?なんて冗談を言いながら都度答える。 戻ってきたら戻ってきたで、

おこづかい

「Level 1のClassがいいの。」 幼稚園クラスの二年生に進級したちびこいのは、そう言ってサマースクールのうちから毎朝泣いた。 一年生に戻りたいと言われても私も先生も困るばかりで、夕方家に戻ると「今日School HAPPYした!」と言うし、慣れるまでだろうなと思ってなんとか連れていっては先生になだめてもらっていた。 長期休みや連休明けはどうしても泣く。 慣れて楽しく登校できるようになった頃にまた長期休みに入って一からやり直し。というループは小さいうちはもうどうし

夏バテや 川に飛び込みたい ぐらい暑い

昨日の朝、左足の付け根に違和感を感じて、「あ、まただ」と思った。 疲れて免疫力が落ちるといつも同じところが痛いようなだるいような、なんとももどかしいかんじになる。 朝から痛みを感じていたのに税務署やら銀行やら買い物やら炎天下をぐるぐるぐるぐる歩き回って、結果悪化した。 当たり前である。 左足の付け根が痛む時は下手すると熱を出すので、とにかくたくさん寝ることにしてる。 私は何でもだいたい寝れば治ると思ってるフシがあるし、今のところは治ってる。 10時間寝て起きたら足の痛み

駐妻さんとごはん

タイ、というか海外に住む人は大きく分けると「自分の意志で来た人」と「会社や家族の都合で来た人」ではないだろうか。 働いてたりリタイアだったり、期限があったりなかったり、きっとみんな色んな事情で住んでいる。 その中の働いている人も、自営だったり会社員だったり中には不法就労の人もいるかもしれないけどまぁ色々で、「会社員」は駐在員と現地採用に分かれる。 私はといえば現地採用、いわゆる現採というやつで、タイで仕事を探して働いている人。 駐在員との違いはお給料や手当がうっすーいことと

今日も赤ちゃんの声がする

ここ1-2年、私の働く会社はちょっとしたベビーブームだったので、現在1歳前後の子供がいるパパとママが3人働いている。 内ひとりは親族の協力を得てベビーシッターを雇うお金を工面しているけど、ふたりは遠く離れた実家に子供を預け、夫婦でバンコクで働いて仕送りというタイの田舎あるある育児スタイル。 お金持ちは別だけど、タイは子育ても介護も親族家族が協力してするのが一般的なので地方出身だと後者が多い。 ふたりの内ひとりはパパでひとりはママ。 ふたりとも休憩時間やお昼休みによくLIN

感覚

タイ人スタッフと一緒に駅の長い階段をひーひー言いながら上って、はぁ~っと息をついたら、 「มีอากาศน้อยมาก ミー アーガー(ット) ノーイマーック (空気が少ない)!」って言うのでふふっとなったし、そういう風に感じるのかなるほど~と思った。 もちろんタイ人だって「疲れた」も言うけど、こういう風にも言うのね、みたいな。うん。たしかに息苦しいもんね。 タイにいると、自分が選ばない言葉や感覚がおもしろいなぁって時々思うことがあって飽きない。 人間はひとりひとり違うのだ

愛して止まないハーブサウナ

こんにちは。バンコクサウナ部部長のおこめです。 というのは冗談で、大好きなハーブサウナの禁断症状が出だしたら友人に声をかけては誘い出してるだけの人です。どうも。 今日はいつものメンバーひとりと初めて参加の方と三人でハーブサウナ。 そして今日も、以前noteに書いたこれまた大好きなプラカノンのボートに乗った。というかなんかもうハーブサウナ行くならボートで行きたいみたいなかんじになってる。 ハッピーセットだ。 すぐそこに都会の喧騒が存在するのが嘘みたいな世界。 川の水は茶色く

いつもと同じ朝

目が覚めたら、子供の朝ごはんをあっためてまたベッドに戻る。 スマホのアラームは7:00まで15分おきに何度も鳴るようにしてる。 ちびこいのをぎゅーっとして、においをかいで、ちゅーして、目を覚ますと彼はにこっとするのでまたぎゅーってする。 でっかいのを起こして、起きなかったら上に乗ったりおなかをむにむにしたりおしりをぺちぺちして、そうこうしているとあっという間に最後のアラームが鳴ってしまう。 ごはんを食べて早く着替えなさいとけしかけながらシャワーを浴びて、歯磨きしたの準備は終

タイが好きだなと今日も思った

今朝は次男を教室まで送ったあと、長男の特別授業代を支払いに事務室へ寄った。 放課後一時間、毎日宿題の面倒を見てくれて一ヵ月400バーツという、名前の割にずいぶんと良心的な授業です。 今調べたら1,400円くらいなのね。タイに来た当時は400バーツは1,200円くらいだったのに。 学校の入り口を入ってすぐ、廊下に大きく窓を開いた形で事務室がある。 窓口の前に立つといつもとちょっと違う職員さんが見えた。 頭にカチューシャをしている。 フェルト製のサンタクロースの顔がびよよーんと

喜怒哀楽

朝から少し頭痛がしたので、やらなければいけないことだけ片付けて早退した。 タイは最近ぐんと夏らしくなってきて、つまり暑い。 駅の階段がいつにも増してつらい。 じわりと汗をかいたのを自覚しながら電車を待っていると、ホームに忙しなく手を動かしている人がいるのが見えて、すぐにそれは手話であると理解した。 数ヶ月前だったと思うけど、その同じ駅のホームで見かけた人のことを思い出した。 駅のホームに辿り着くと、ぐふっ、ぐふふっという笑い声が背後から聞こえて、若い男性がスマホ画面を見て

Bunk bed

二段ベッドのことを英語でBunk bedと言う、ということを、寝台列車に乗った時に長男に教えてもらった。 私も小学生の時、その頃住んでいた祖母の家に子供部屋を増築する際に作ってもらった二段ベッド。 二段ベッドには子供を惹きつける何かがあるよね。 子供たちは寝台列車も大好き。はしご。やっぱりあのはしごかな。 欲しい欲しいとずっと言われていた二段ベッドを年末のボーナスで買った。 私が今借りている部屋はベッドルームがひとつしかない。 次男が小学生になったら、少し大通りから離れて

普通のこと

今から数年前、ノンカーイという、日本でいうところの秋田青森あたりに住んでいた。 平日子供が学校に行っている間ぷらぷらしていた自称タイ語勉強中の私は、その日も友人と屋台でバミーという中華麺を食べていた。 食べ始めてすぐに、どこからともなくおじいちゃんが現れ、私たちの座っているテーブルの真横に立った。 そしてアーとかウーとか、言葉にならない言葉を発している。こちらを向いているので、すぐ真横で観察されているような形だ。 会話することができないのは瞬時に理解した。 「どうしよう」