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おこめちっくタイランド①~

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エッセイ4コマ。過去作品も読みやすいようにまとめてみました。とりあえず更新したら追加していきます。いっぱいになったらまたマガジン作るかもです。
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#4コマ漫画

おこめちっくタイランド25

最初に断っておきますが、これはタイ人であるところのセタコン先生から聞いた話をそのまま描いており、史実上正しいかどうかとか調べたりは一切していません。知的好奇心が乏しいな。 あの頃は今よりもタイに慣れていない頃なのに、すごくしっくり来たのを覚えてる。 ベトナム人の友だちだっていなくて働き者というのも完全にイメージなのに、なんだか納得してしまった。 実際にノンカイはベトナム料理のお店や屋台が多かったし、ムーヨーというベトナムの豚ハムも全国区で当たり前のように食べられている食

おこめちっくタイランド21

*** タイで暮らすようになってはじめての美容院。 色んなことがはじめての経験だったと思う。 自分の頭部から聞きなれない音と感触が伝わってきて、背筋がぞわっとしたことや、 午後の日差しの中キョロキョロしながら走ったのを覚えてる。 以前マンガにも描いたけれど、私の母は美容師だったので、高校を出て東京へ行くまではずっと髪のことは母にやってもらっていて、東京へ出てからもなるべく帰省した時にやってもらうようにしていたので、私はあんまりよその美容院慣れしていなかった。 いや慣れ

おこめちっくタイランド⑳

お散歩してたら、偶然見つけたホームステイ先から歩いて5分くらいの床屋さん。 舗装されてない路地を少し入ったところにある、自宅の軒先であろうほぼ野外のお店。 今はもう見慣れたけど、外に当たり前のように置かれているソファも家の中に停めてあるバイクもこの頃はまだ新鮮で、何故かでかでかと貼られた牛丼の日本語のポスターまでおもしろかった。 あの辺りで日本の牛丼を食べたことある人はどれぐらいいるだろう。 鶏の鳴き声がして、草木のにおいが心地よい風で運ばれてくる。ぼーっと待ってるのも

おこめちっくタイランド⑲

この製品を食器として用いるのを初めて見たので、つい戸惑ってしまって、ママを不機嫌にしてしまった。 たしかに機能はザルと同等であり、たとえ普段は本来の使い方をされていたとしてもキレイに洗えば問題ない。 ないかな。ないよね多分。 ただまぁなんですか。 見た目ってけっこう大事かもな~~と思ったし、 タイ人のマイペンライ精神はすごいな~~と思った。 お蕎麦は美味しかったです。 気分的にね、ちょっとアレだったけど、美味しかったよ。 食事の用意をしてもらって文句を言うなんて言語道断

おこめちっくタイランド⑱

ずっと当たり前だと思っていたことが、一歩外に出るとそうではないことってきっとたくさんあって。 これもそのひとつだったりする。 日本の識字率って高いんだなぁ。読み書きができるって、ごくごく当たり前のことだと思ってた。 タイ人のことだからおおげさなに言ってるのかと思ったら実際に読み書きのできない子はいるみたいで、私立は別かと言えばそうでもないらしい。田舎だからだろうし、もちろん多くはないんだけど。 先生もそこをなんとかしようとか個別にはやってくれないんだろうね。親が危機感を

おこめちっくタイランド⑯

甘ァ~~~~~い!! と思わず脳内で叫んだのは言うまでもない。 まさに脳天直撃。 はじめて自分でオーダーし、作る現場を眺めた時の衝撃。(あれなんかラッパーみたい) すごいというか、なんというか。 タイは本当に何でも思い切り良く投入する。 タイに来てすぐの頃は、フルーツシェイクにハマって毎日のように飲んでいた。 だって日本では贅沢の部類だったフルーツを目の前でざくざく切ってミキサーでガーッとしてくれて、100円もしないなんて天国じゃない?(地方価格です) そのうちにチャ

おこめちっくタイランド⑮

昔からモテる方ではあった。 誰かと一緒にいても私にばかり寄ってくる。 そう、 蚊とハエが。 実家のある秋田には蚊があまりいなかったし、ハエは食卓の上のハエ取り紙にくっついていたので、モテる体質であることに気づかなかったのだけど。 東京で通っていた専門学校の中庭で、決まって友人に「マイコといると蚊に刺されなくていいわ~笑」と言われるようになってはじめて、人より蚊が寄ってくることを自覚するに至りました。 タイのノンカイは自然が多いせいか蚊もものすごくて、蚊に刺されない

おこめちっくタイランド⑬

トゥさんはものすごい跳躍力だった。 動体視力もなかなかのものなのだろう。 飛び回る虫を素手でつかむなんて、私にはきっとできない。イヤする気もないんだけど。 カメムシを見つけてからのトゥさんの動きが、とにかくすごかったのを強烈に覚えている。 こちらに来てから秋田の実家にいたような小さいカメムシを見ていない。 バンコクではカメムシ自体見ない。たまたまなのかわからないけど、ノンカイで見たのはでかくて緑っぽいカメムシだけでした。 まさかカメムシまで食べるとは思わなかったので、

おこめちっくタイランド⑫

タイに6年以上住んでいますが、未だに何故なのかわからない。 タイ人に聞いてもわからないと言われてしまった。 何故彼(彼女)がこの中に当然のようにいるのか、誰か知ってたら教えてくれませんか。 *** 色んな所にでかけては、虫を売るのがトゥさんの仕事だった。 虫はよく売れるし、そこそこいいお金になるんだそうだ。 「家畜と違って抗生剤を打たれていないから、一番安全な食べ物だ」とママが言っていて、なるほどなー!と思ったけど、農薬が撒かれたエサがある場所で採れた虫だとそうでもな

おこめちっくタイランド⑪

ママは本当に料理上手で、ママの作るものは何だって美味しかった。 日本料理と全然違うタイ料理なら比べようがないのだけど、卵焼きのような自分でも作る料理だとその違いがはっきりとわかって驚く。 なんだこれは。私の知ってる卵焼きじゃない。 こんなにジューシーでごはんのすすむ卵焼き食べたことない! 息子さん1のがっつきようがまたことさらすごくて、これは是非ともマスターしたい!一体どうやったらこんな卵焼きを作れるんだろう? と、ママにレシピ伝授を懇願。 タイの一般的な家庭やお店だと

おこめちっくタイランド⑩

ホームステイ先のおうちの隣は、公立の小中学校だった。 なーんにもないのどかな村の学校は、休日も子供たちの遊び場。 なーんにもないのどかな村に外国人がいるのも珍しいのか、子供たちがしょっちゅう門のところへ来ては遊ぼうよと誘ってくれて、とても有難かった。 息子さん1より少し大きい子から、中学生くらいの子まで。男女入り混じって遊ぶ子供たち。中には兄弟もいたりして、なんだかいいなぁフフフと眺めておりました。 サンダルとは思えないほど軽やかに駆ける子。 するすると猿みたいに木

おこめちっくタイランド⑨

それは私にとってとてもとても、新鮮かつ印象的な景色だった。 見たことがなかったから。 目視できることに驚きと感嘆と、それから妙な安心感を覚えた。なんて近いんだろう。隔てるものがほんの少ししかない。 ちょっと足を延ばせば簡単に届く距離。 隣の国がこんなに近いなんて。 向こう岸にはたくさんの濃い緑と、小さな家やお寺が見えた。 高い建物はほとんどなくて、それがまた良かった。 川からの風が心地よい。 何時間でも眺めていられそう。 メコン川に架かる友好橋。あれを渡ればラオスな