上海電力問題 咲洲メガソーラーはガチ環境局案件の「咲洲地区スマートコミュニティ実証事業計画」でした
「夢洲は環境局、咲洲は港湾局で別物」と叫んでおられる方々が居られますが、それには全く根拠がありません
咲洲がどのような案件であったか資料に基づいて解説します
ソースを確認しながら説明しますので冗長になりますが、正確を期するため少々我慢してお付き合いください
咲洲メガソーラーについて決定した『大阪市夢洲1区メガソーラー設置事業予定者選定委員会』で配布された資料を確認 資料1~5
会議では5部の資料が配布されました
資料1 会議要旨(レジュメ)
資料2 大阪市の再生可能エネルギーの普及についての資料
資料3 咲洲地区スマートコミュニティ実証実験資料1
資料4 咲洲地区スマートコミュニティ実証実験資料2
資料5 予定地の航空写真と咲洲庁舎から撮影した写真
コスモスクエア海浜緑地計画地における民間太陽光発電事業の活用について(平成24年10月10日)
https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8200947/www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000192121.html
参考資料(コスモスクエア海浜緑地計画地における民間太陽光発電事業について (1/2)) (pdf, 891.60KB)
https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8200947/www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/cmsfiles/contents/0000192/192121/h24101001_01.pdf
参考資料(コスモスクエア海浜緑地計画地における民間太陽光発電事業について (2/2)) (pdf, 649.85KB)
https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8200947/www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/cmsfiles/contents/0000192/192121/h24101001_02.pdf
資料3と資料4は環境局案件の「咲洲地区スマートコミュニティ実証事業計画」の資料と全く同じです
「咲洲地区スマートコミュニティ実証事業計画」の資料は
「咲洲地区スマートコミュニティ実証事業計画」を策定しました
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3528241/www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000163316.html
のページ内にリンクがあります
咲洲地区スマートコミュニティ実証事業 (pdf, 595.04KB)
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3528241/www.city.osaka.lg.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000163/163316/jigyou.pdf
「咲洲地区スマートコミュニティ実証事業計画」の資料がそのままつかわれています
資料2は環境局案件の「おおさかエネルギ ー地産地消推進プラン」に基づく資料と思われます
資料2は会議の為に作成された資料なのか、既存の資料なのか定かではありませんが、大阪市全体の2020(H32)年までの方針を解説していますので環境局案件の「おおさかエネルギ ー地産地消推進プラン」に基づいた資料と思われます
「おおさかエネルギ ー地産地消推進プラン」は大阪市HPで確認できます
おおさかスマートエネルギープランに基づく新たなエネルギー社会の構築
発端(きっかけ)は何?
https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000323108.html
「おおさかエネルギ ー地産地消推進プラン」は都構想先取りの府市連携の案件です-メガソーラー事業は環境事業からエネルギー事業に変貌していきます
2011(H23)年12月19日橋下さんが大阪市長に就任し、橋下市長・松井知事体制になります
その後、様々な都構想の先取り事業が行われます
メガソーラー事業は大阪市の環境事業から大阪府・市連携のエネルギー事業へ変貌していきます
環境事業 ➡ エネルギー事業
大阪市 ➡ 大阪府・市連携
この事は松井知事が最初に記者会見で明らかにしています
平成24年(2012年)5月28日 知事記者会見内容https://www.pref.osaka.lg.jp/koho/kaiken/20120528.html
平成24年5月28日の記者会見で使用した資料の説明https://www.pref.osaka.lg.jp/koho/kaiken/20120528f.html
咲洲メガソーラーは府市連携のモデル事業として急がれた可能性があります
これに関しては、あくまでも私個人の推測です
橋下・松井体制になり、府市連携の成果、成功例として咲洲メガソーラーが急がれたのでないかと推測しています
先に松井知事が発表した泉大津メガソーラー事業は
土地の貸付期間は20年
一般競争入札により事業者を決定
大阪府港湾局担当
府市連携の広域自治体としての成果とするならば、大阪市でも同様の計画が求められます
大阪市ではすでに夢洲でメガソーラー事業が開始されていましたが、橋下市長が手掛けた事案ではありません
ですから、橋下市長が手掛けたメガソーラーとして咲洲に白羽の矢が立ったのではないかと思われます
私がその様に推測する根拠の一つが、咲洲メガソーラーの当初の完成予定日が2013(H25)7月になっていた事です
とにかく夢洲メガソーラーより早く稼働させる計画が求められたのではないかと思います
松井知事が手掛けた泉大津メガソーラー
橋下市長が手掛けた咲洲メガソーラー
大阪府と大阪市の連携事業
大阪府港湾局と大阪市港湾局の連携事業
橋下・松井体制の成果
大阪都構想の先駆け、モデルケース
自治体によるエネルギー事業の先行例 ➡ 大阪モデル
夢が広がったのではないでしょうか
話が少し横道にそれました
現在も咲洲メガソーラーは環境局案件です-府・市有施設の土地貸しによる太陽光パネル 設置促進事業
2021(R3)年度の府市のエネルギー関連の施策事業集(単年度アクションプログラム)を見てみましょう
エネルギー関連の施策事業集(2021年度アクションプログラム)
https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000538181.html
このページの作成は
環境局環境施策部環境施策課エネルギー政策グループ(エネルギー政策室)
ガッツリ環境局です
咲洲メガソーラーに関する記述は資料の18ページ
6-3各施策・事業(16ページ~18ページ)(PDF形式, 880.23KB)
https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000538/538181/7.pdf
咲洲はしっかり目立って夢洲、泉大津と同列になってます
なお、2022(R4)年度からは「おおさかスマートエネルギープラン」に名称が変わり、「府・市有施設の土地貸しによる太陽光パネル 設置促進事業」は影が薄くなっています
「スマート」が復活して方向性が修正されています
おおさかスマートエネルギープラン
https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000323108.html
また2021年以前のアクションプランは大阪府ホームページで確認できます
大阪府HP エネルギー関連の施策事業集(アクションプログラム)https://www.pref.osaka.lg.jp/eneseisaku/plan/program.html
咲洲メガソーラーは咲洲地区スマートコミュニティ実証事業の一環として整備中であった緑地計画をメガソーラーに変更する案件でした - 元々緑地整備事業を担当した港湾局がメガソーラー整備も担当しただけです - 咲洲地区スマートコミュニティ実証事業の大枠は変わっていません
最初の会議資料に戻ります
資料3 咲洲地区スマートコミュニティ実証実験資料1
の一部を拡大しました
計画は咲洲のコスモスクエア地区全体の事業です
【咲洲コスモスクエア地区をモデルとした実証事業の推進】 ⇒ エネルギー需給の安定、防災力の向上をめざす 【関西イノベーション国際戦略総合特区に指定】
この枠組から外す事などできません
資料1 会議要旨(レジュメ)の内容を確認しましょう
壮大な構想が語られています
遊休地だから有効利用したい、みたいな趣旨の表現は見当たりません
緑地計画についてはこの記事も参考にしてください
資料を一つ一つ当たって行くのは大変手間がかかり面倒ですが、その手間を惜しんで軽々に評価を下すべきではありません 特に行政に携わった経験のある方(市長、知事も含みます)は慎重に発言し、発言した後も自分の発言は間違いなかったのかと常に自己検証する姿勢がもとめられます
という事で、とにかく疲れました
資料を多く引用すると冗長になり、流れがわかりにくいですね
時間があればポイントを絞った短い記事も書いていきたいと思います
以上
咲洲メガソーラーの違法性を追求していきましょう