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形に残らないから残す

こんばんは。

今日は引退に向けて書きたいと思っていたことの1つについて書きたいと思います。題名は「形に残らないから残す」です。

この世界は目に見えない、触ることのできない、形に残らないものが多すぎます。友情、愛情、努力、経験。挙げればきりがないです。また、デジタル化が進み、ますます触れられるものが触れられないものとして保存されていくことになります。

「形に残らなくても、思い出や記憶に残るからいいじゃないか」という人はおそらくすごく強い人です。私はなんでも形に残したいタイプの人間です。形がないと不安で、授業のレジュメもコピーしたくなりますし、勉強成果は紙に書いて残したいタイプです。そのうち時代遅れだとか古臭いなんて言われるようになるんでしょうけど、それはその時考えます。(笑)

私にとっては部活動も形に残らないものの1つです。選手をしていた頃は練習したことが試合で発揮できて、それが得点やアシスト、選抜選出などといった形で残っていきました。

しかし、スタッフになってからはどうでしょうか。

グランド整備も、選手の忘れ物を取りにグランドを何往復したことも、ごみを拾うために全員帰るまで待っていたことも、うるさくてクレームが入り体育館の事務所に謝ったことも、マッサージを勉強したことも、セミナーに参加して勉強したことも、何時間も考えてリハビリメニューを作成したことも、高校3年間・大学3年間全部目に見える形で返ってきたことは一度もありませんでした。選手から「ありがとう」と言ってもらうだけではどこか不安で、物足りなくて、今やっていることは正しいのか、これでいいのかと自問自答する日々でした。

そんな中、コロナ禍で部活動に行けなくなり、ますます自分のしてきたことって何だったのかなとか、何のために時間を費やしてきたのかなとか、今までの自分を否定するような考えが頭をよぎるようになりました。

じゃあ、形に残してやろうということで、本題です。

スタッフ生活で学んだことを形に残す手段として私は「スポーツ医学検定」受験を選びました。スポーツ医学検定をご存じない方は下のURLを見てください。

引用を多く含みますが、スポーツ医学検定の説明がこちらです。

一般の人を対象にした、身体のことやスポーツによるケガの知識を問う検定試験です。スポーツのケガを減らし、安全なスポーツ環境を作るために、スポーツ医学の知識(身体やケガの知識)を、スポーツ現場にいる方々に広めることを目的として作られました。
本検定で得られた知識を、①ケガの予防、②ケガからの競技復帰、③競技力の向上、に活かせます。
3級は身体やスポーツのケガの最も基本的な知識が問われます。スポーツ医学に初めて触れる人は、ここから目指しましょう。(こんな方におすすめ:スポーツ選手自身、成長期の選手の保護者、部活のマネージャー)
2級は身体やスポーツのケガのより詳しくより広い知識が問われます。スポーツを指導する人はここを目指しましょう。(こんな方におすすめ:スポーツ指導者、部活の顧問、スポーツ系/体育系の学生)
1級は身体やスポーツのケガの専門的な知識が問われます。スポーツメディカルに関わる人はここを目指しましょう。(こんな方におすすめ:スポーツメディカルに関わる人・関わりたいと思っている人)

私は今回3級と2級を受験しました。

自己採点の結果、3級は9割、2級は7.5割と上出来で、おそらく合格です。(落ちていたら笑ってください笑)正直、もう少し勉強して挑むべきだったかなと思いながら受験していました。自己採点をして一安心。興味のある方は公式テキストもあるので受験してみてください。2級にいたってはテキストの隅から隅まで全て暗記する勢いで勉強しないと高得点は期待できないと思います。(笑)

合格すると合格通知書が自宅に届くため、形に残すことができます。スタッフを通して学んだスポーツに関する身体の知識を発揮する場としてスポーツ医学検定を選び、無事発揮できたということで、

今まで取り組んできたことは全て自分のためにもなり、そして少しは誰かのためになっていたということの証明になりました。完全な自己満足です。でもいいんです。これで少しだけ、本当に少しだけですが納得して引退できそうです。

私の周りには形に残らないからこそ、儚くて、脆くて、今すぐにでも消えてしまいそうなものばかりが溢れています。しかし、だからこそ美しくて、これを愛でることができるようになってこそ、真の大人になれるのかななんて思っています。

機会があれば是非1級も受験してみたいです。ここまできたら意地でも合格してみせますよ(笑)

梅雨なのにも関わらずカンカン照りの日が続く異常な気象に驚かされていますが、夏の京都は涙がでるほどに鮮やかで綺麗です。青と緑が優勝してます。皆様も体調には気をつけてお過ごしください。

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