アカボシゴマダラ

横浜でアカボシゴマダラを見かける

シャーシャーシャーと甲高く鳴くクマゼミの声で目が覚めた。
もともと横浜には、クマゼミはいなかった。いつの間にか増えて、午前中はクマゼミの鳴き声が激しい。
庭のクマゼミが鳴く方を見てたら、赤い紋のある蝶がヒラヒラと飛んできた。この蝶も以前はいなかった。初めて見た時、なんていう蝶だろうと調べてみたら、アカボシゴマダラという名の蝶がヒットした。
初めて見たのは、何年ぐらい前だったっか。蜜蜂を飼いはじめて間もない頃だったように記憶している。蜜蜂を飼い出したのは、21世紀に入ってからだった。
それまではあまり自然に目が向かなかった。蜜蜂を飼うようになってからというもの、外によく出るようになったので昆虫もいろいろ目につくようになった。そんなある日のこと他の蝶とは異なる飛び方をする蝶が蜜蜂の巣箱の横を飛んでいった。こころもとない飛び方というか、なんともいえないゆったりした飛び方だった。羽のゴマダラがはっきり見えて赤い紋もくっきりと見える。


それまでは、奄美大島とその周辺の島々に固有の亜種が分布していたという。
1995年に埼玉県秋ヶ瀬公園などで突如として確認された。埼玉県では一時的な発生に終ったが、これにつづく数年間に神奈川県を中心として、関東南部で発生して定着した。
ベトナム北部から中国、台湾、朝鮮半島まで分布するアカボシゴマダラ。
関東を中心に拡散している個体は、外見上の特徴から、奄美大島の個体とは違って中国大陸の蝶に由来すると推定されるとかで、蝶マニアが放蝶したのではないかという。
奄美大島の食樹は、リュウキュウエノキ。中国大陸や関東地方での食樹は、エノキであるという。
我がブンブンスカイファームの周りには、エノキがあちこちに大木となって生えている。だからアカボシゴマダラをよく見かけるのかもしれない。
エノキをめがけて飛んでくるタマムシもいる。オレンジ色の実もたくさんなるので、小鳥たちのオアシスにもなる。

特定外来生物

ブンブンスカイファームでは、時々ゴマダラチョウを見かけていたが、最近は見かけなくなってしまった。
侵入生物データベースによると、オオムラサキ、ゴマダラチョウ、テングチョウ、幼虫期にエノキを利用する蝶類は影響を受けるという。
ゴマダラチョウも競合して見かけなくなってしまったのだろうか。
いずれにしても人為的な放蝶により広がったと考えられている外来の蝶である。
外来生物法に基づき『外来特定生物』に指定されている。飼育、保管、運搬、野外に放つこと、譲渡することなどが禁止されているということだ。


参考文献:ウイキペディア、国立環境研究所侵入生物データベース

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