自分が目標とする医療

突然ですが、自分が目標とする医療は、
「その人本来の寿命を最後まで健康に全うさせること」
です。

余計な医療による副作用で苦しんだり、逆に寿命を縮めたりさせる医原病を排除したい。
もちろん医療を否定しているわけではありません。
手術にしろ薬にしろ、そちらの方が良い場合もありますから、いろいろと総合して検討します。

またご本人やご家族の価値観も大切にしています。

例えば老衰期にあたるときに点滴をするかしないか。
何もしないで見守るのが心苦しければ、少量の点滴を提案することもあります。

あるいは抗癌剤。
癌と診断され、「何もしない」という選択をすることは大変勇気がいります
いわゆる三大療法(手術、抗癌剤、放射線)のメリット、デメリットを説明しますが、
ご本人が「抗癌剤をやりたい、試したい」という気持ちがあるならば、「試してみても良いのでは」とお伝えしています。
ただし、「つらい副作用が出てきてしまったら一度立ち止まって考えるべき」とも必ずお伝えしてます。

現代医療ではあまりにも医原病が多すぎますから本当に辟易してしまいます。
コレステロールの薬ひとつとっても、それが新たな病気を引き起こしていたりすることが結構あります。

いろいろな方の人生・死をみていると、やはり人間にはある程度もともと与えられた寿命というものはあるのかなと思っています。
その寿命を全うさせるのが自分が目標とするところです。

さて、そんなふうに寿命を全うできたと思われる方を紹介します。

実は先月月末から今月初めにかけて、お二人の方のお看取りがありました。
お二人とも自宅でお看取りさせていただきました。

一人は90代女性。
8年間フォローさせていただいていた方ですが、徐々に食事量が減少していましたが、前日まで少ない量ですが食事はとれていたようです。
正直自分もまだまだもつかなと思っていたのですが、突然その日はやってまいりました。
朝少し水分をとったあと、気づいたら亡くなっていたそうです。
表情はとても穏やかで苦しんだ様子もありませんでした。
もともと寝ている時間がとても多かった方ですが、本当に寝ている間に自然と亡くなった感じです。
実は2ヶ月弱前頃から目立って食事量が低下していたのですが、義歯を作り直してもらったところまた食事量が復活したのです。
しかしそれも長く続かず、義歯をつけたがらなくなり、また食事摂取量が低下していたところでした。
まるで「もう食べない」と自分で決めているかのようでした。
あるいは寿命が近づいていたために体が自然にそのように反応していたのでしょうか。

もう一人も90代女性。
この方は4年間フォローさせていただいていた方でした。
この方も徐々に食事量が減少していき、寝ている時間が増えてきました。
カルテを見返すと、いよいよ老衰期かなと感じ始めたのが2ヶ月前でした。
看取りについてご家族に説明させていただきました。
というのも自宅で看取る覚悟ができていない方もいるため、もし病院でということであればそのように対応することを伝えました。
また低アルブミン血症の状態でしたから、この状態で点滴をたくさんやっても、体がむくんでしまったり、痰が増えてしまって逆に苦しくなってしまう可能性が高いこと、でも点滴を希望されるのであれば対応しますということも伝えさせていただきました。
ちょうど亡くなる1週間前の診察の時もかなり食事・水分がとれていない状況でしたが、寝ていたご本人はがんばって自分で起きたのです。
そして亡くなる数日前から水分も取れなくなってきており、ご家族は病院に連れて行こうとしたそうです。
点滴希望の場合は、訪問看護ステーションにも入ってもらっていましたから自宅で行う旨を伝えていたのですが、やはりご家族として自宅で看取る勇気がなかったのかもしれません(自宅で看取りの話を最初にしたときも不安そうな表情でしたので…)。

病院に連れて行こうとしていた矢先、その朝に亡くなったそうです。
実はこの患者さん、大の病院嫌いだったのです。
これまでも何か不調があったとき、病院で詳しく調べることを提案しても、すべて拒否でした。
でもなぜか自分は受け入れてくれてました。
「病院」という場所に行くのが嫌だったのかもしれません。
最期も自分で決着をつけたかのようでした。
最期の最期まで自分を貫いた方でした。

実はこのお看取りさせていただいたお二人は、
ワクチン未接種でした。
しかもコロナにも感染したこともありません

現代の大きな罠にはまることもなく、その方たちが与えられた寿命を全うできたのではないかなと思います。

以前もお看取りについてブログに書いてきましたが、やはりご家族に気の利いた言葉をかけることが難しいです。

しかし亡くなった患者さんには必ず肩に手を添えて
「お疲れ様でした」
「勉強させていただいてありがとうございました」
と声をかけています。

「勉強」なんておかしな話かもしれませんが、人それぞれ体は異なりますし、薬の効き方だって異なります。
患者さんは機械やロボットではないのだから、医者としては患者さん一人一人と接することは常に新しい出来事なのです。

「人間」という動物にこの薬を使ったらこういう反応になるというおおまかな知見はあり、マニュアル化されていますが(ガイドラインなど)、みんながみんなそうなるわけではありません。
医療は個々に合わせておこなうべきです。

患者さん一人一人誰として同じ人はいません。
食べているものも異なれば、体の代謝もみんな違います。
なんなら同じ一人の人でも、日々変わったりします。

ですから今でも患者さん一人一人に勉強させていただいていますし、毎日が勉強です。

ちなみに肉体は魂の乗り物であり、亡くなった後は魂は部屋の四隅の天井あたりから見下ろしていると言われています。
ですから本当は天井に向かって「お疲れ様でした。ありがとうございました。」と言うべきなのかもしれませんが、いきなりそんなことしたら変に思われるかもしれないし、魂のあるなしの考え方も人それぞれですから、一応普通っぽく?ご遺体に向かってお声がけさせていただいています。
90年間この世で使わせていただいた体ですし。

今回お看取りさせていただいたお二人、ポンコツワクチンを打つこともなく、コロナにも感染もせず、老衰という形で自然に今回の人生を終えることができました。
自分が勝手に思っているだけかもしれませんが、お二人は人生の勝者だと思います。
ちょうど一年前にも人生の勝者がいました(「ちょうど1年前に」と聞くとどうしても虎舞竜を思い出してしまう…。ちなみにいまロードは第15章まであるようです)。
老衰

国が発表しているワクチン接種率は、90代の方で1回以上接種者は「102%」とのこと。
100%を超えてる意味がわからないけど、今回のお二人は超レアな方たちということです。
確かにいまどき、90歳以上でワクチン未接種、コロナにも感染せずに自然な老衰で亡くなる方が難しいかもしれません。
よくよく考えたら本当に珍しいケースかもしれません。

高齢者診療がメインである訪問診療医は、ワクチンをバンバン打っているところがほとんどでしょう。
世間でもワクチンを打つのが正義みたいなところがあって、そのような中でも打たない選択肢をしてくれたご本人やご家族には感謝です。
遺伝子注射などせず自然な形で寿命を全うすることができて、自分もこっそり心の中で勝ち誇っています。

もし仮にワクチンに効果があったとしても、コロナに感染せず人生を終えることができたのですから、ワクチンを打っていたらそれは余計な医療だったということになります。振り返ってみてわかることではありますが、打たなくて正解だったということです。
(そもそも今回の遺伝子注射は最初から打つべきものではありませんが)

人生の終わりに勝ち負けなんてありませんが、現代医療の餌食にならず穏やかな顔で旅立てたことは本当に良かったです。

またお二人の家族とも、実は自宅での看取りに最初から積極的だったというわけではありませんでしたが、ひょんなことから自宅で看取ることとなりました。
親族が亡くなると「もっとああしておけば良かった。」「もっと面倒みてあげるべきだった。」など後悔することも多いですが、今回のケースではもともと普段から介護を親身にやられてきたご家族ではありますが、最期の最期まで自宅でみてあげたご家族はそのような後悔も長くは引きづりにくいかもしれません。

もちろん自宅で看取ることだけが素晴らしいというわけではありません。それぞれの家庭の事情や考え方によりますから。
自宅で看取れなかかったからといって、魂には恨み辛みという感情はないそうですから心配しないでください。

しかもお二人目のケースでは、ひ孫さん(小学生)も一緒に同居されていたのです。
ちょうど夏休みの期間でしたから、看取りの場にひ孫さんも立ち会われました
現代ではなかなか「人の死」というものに立ち会うことは難しくなってきています。
そのひ孫さんが「人の死」について今どれだけ理解できているかわからないけど、ひいおばあちゃんの死に立ち会った経験を無駄にせず、ぜひ何かを学んでほしいなと思います。
今すぐにではなくても、何年後かにでも思い出して人生の糧にしてほしいです。

で、最初に戻りますが自分が目標とする
「その人本来の寿命を最後まで健康に全うさせること」
について。

そのためには
「医療に安易に近づかないこと」
が一番です。

もちろん大事な医療もたくさんあります。
しかしそれ以上に無駄なことが多すぎます

医療に安易に近づかない方が元気にいられる確率の方が高いです。

ということで自分はどちらかといえば「引き算の医療」を主にやっているのかもしれません。
薬漬けの人には内服薬をまず整理していきます。
今回のワクチンのように余計なものはしません。
毒だらけになっている人から、少しずつ毒を剥がしていくみたいな感じです。
現代医療という悪霊をお祓いしているようでもあります。

栄養面を含めたことが主になりますが、「足し算の医療」ももちろん行います。
それに必要と感じたときは検査をすすめることもあります。ごくまれにですが。

医者は医者ですが、「整理屋」みたいな感じです。
いや、もうちょっとかっちょよく、「整理師」くらいにしとくか。
どっちもどっちだな。

患者さんに普通に向き合えば、西洋医学だけですべて解決できないことはすぐにわかります。
「欧米かぶれ」じゃないけど、「西洋医学かぶれ」が本当に多いです。
なんなら西洋医学が新たな病気を作り出して、マッチポンプになっている疑いすらたくさんあります。

医者といいながら病気を作り出している。
一番の極悪人ですね。
医者なんて偽善者集団です。

だから本当は「医者」とか「医師」という言葉があまり好きではありません。
現代医療の問題をよく知っているのなら、自分のことを医者とか医師とかあまり言いたくないと思うんですけどね。
特に町医者とか言いまくっている人いますけど💣。

自分は「関根整理師」で十分です。

無駄に医療機関の食いものにされないように、自分でできるケアなど役にたちそうな情報を大公開していきます。