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修学旅行④もはや本州ではない

第4章 出雲大社で情報収集


先生:おはようございます。今日は出雲大社とかでイザナギの情報収集をするよ。

クラオカミ:出雲大社にはオオナムチ(大国主)が祀られているから、オオナムチに話を聞きに行けるだろうね。

心:じゃあ、さっそく出発!

ナレ:一行は出雲市駅から国鉄大社線で大社駅へ。

心:こんな汽車乗るの初めてだ。

美:(こんな路線あったかな?まあ乗れてるしいいか)

花:すぐ着いたね。ここからちょっと歩くんだね。

先生:ここから出雲大社まで商店街が続いているから左右見ながら行こうか。

クラミツハ:出雲大社は古事記にも名前が残っているほど古い神社なのよ。

花:神楽殿の大注連縄だ。有名だよね。

心:やっぱり大きいな。 (ぐぅぅぅ おなか減ったから出雲そば食べたいなぁ

花:そうだね。“腹が減っては戦はできぬ”だからね。

クラオカミ:出雲そば食べるのもいいけど、本来の目的忘れてない?

心:(げげっ)そんなの分かってるに決まってるじゃない。

美:オオナムチを探しに来たんだよね。(威圧

心:そうそう(汗汗

ナレ:もう一度大社に戻ってオオナムチを探します。

花:あれ?オオナムチが何か貰っているよ。

美:ほんとだ。大きな玉みたいなのだ。

オオナムチ:幸魂奇魂をいただいたのだ。これで私も縁結びの神になったのだ!

3人:ビクッッ

オオナムチ:ハハハハハ。何か私に用かね?

美:はい、アマテラスを探しているんです。それで、何か情報がないか出雲大社に来ました。

オオナムチ:ああ、アマテラスがイザナギに連れ去られたことにスサノオが激怒して追いかけていたと言い伝えられている。彼に合流できればことは進むと思うのだが...

心:だが?

オオナムチ:彼は今どこにいるのか分からんのだ。まあ、一度日向に行ってみる価値はあるかもしれぬ。

花:なんで日向?

オオナムチ:イザナミが日向で禊をしたときにアマテラスが生まれたからだよ。天の岩戸で隠れているかもしれないからな。

美:すばらしい助言ありがとうございます!早速日向へ行こう!

クラミツハ:私たちはここまでしか行けないの。後は他の神様とかを頼るか自分たちで進む必要があるの。

クラオカミ:私たち、そんなに助言してないけど4人で解き明かしてきたからきっと大丈夫。

心:ええ!唐突過ぎて頭が追いつかない...

2柱:じゃそういうことだから。じゃあね。(サッ

花:あ、いっちゃった...

先生:まあ、時間無いし、行こうか。

ナレ:神様と別れた4人は、急行列車を乗り継ぎ、延岡駅に到着。

花:出雲市からずっと気動車と客車だったから臭うし揺れるし、もう大変なんだけど。

先生:アマテラスは天岩戸に隠れているかもしれないのだよ。もう少しの辛抱ね。

美:アマテラスが隠れたら暗くなるんじゃないの?別に今は暗くはないけど。

心:じゃあここにはいないってこと?スサノオもいないみたいだね。

イザナミ:あなたたち、ここで何しているの?

4人:ビクッッ

美:ある神様に頼まれてイザナギに連れ去られたアマテラスを探しているのです。それで、何か手がかりはないかと探していまして。

イザナミ:ええ?イザナギはそんなことしないわ。ましてや自分の子じゃないの。

3人:え?

イザナミ:誰かが嘘を言っているのだわ。おそらく弟のスサノオね。

心:何でですか?

イザナミ:高天原で乱暴を働いたスサノオは、アマテラスに高天原から追放されたの。それで恨みを持った彼が誘拐したとも考えられるわ。

心:じゃあ、またスサノオにゆかりがある島根県に行かなきゃいけないの?

美:一昨日いなかったんだから、もう一回行っても意味ないでしょ。それよりアマテラスに関係のある場所に行った方が会える気がする!

先生:この近くだと大御神社があるよ。もちろん、アマテラスを祀っている神社だ。

花:そうと決まれば!韋駄天走りで行くしかない!

美:花、疲れてるんじゃなかったの?

イザナミ:私もついていくわ。イザナギも何かに巻き込まれているかもしれないものね。

心:ここからどうやって行くの?交通手段無くなっちゃったけど。

イザナミ:都井岬に野生の馬がいるから、馬に乗って行きましょうか。

ナレ:一行は馬に乗り、あまり整備されていない道を進み大御神社に到着。

イザナミ:少し散策してみましょうか。

心:あの岩の所に何か落ちてる!

先生:三大の亀岩っていう名前ね。手紙を開いてみようか。

心:どれどれ...「私は弟に追いかけられています。もし捕まったら監禁されてしまうでしょう。これから伊勢に戻りますが、あまり遠くないうちに」

美:これ絶対アマテラスが書いたものでしょ。

イザナミ:これは確実だわ。すぐに伊勢に行かないと。

(次回へ続く)

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