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オホーツクの聖地・網走へ

朝早く札幌駅に着いた僕は、さっそく7番ホームへ。

雪のためポイントが故障していた昨日とは違い、降雪はなく、定刻通りの運行ができそうです。張り切り過ぎて30分前にはすでに到着していたので、隣の8番ホームから先に旭川に着く特急ライラック1号が出発していきます。

札幌駅は、早朝から長距離を走る特急が忙しなく到着しては、5分もすると発車していきます。函館行の特急北斗が札幌駅に入線してきたとほぼ同時に特急オホーツクが入線。札幌近郊はこのような過密ダイヤですから、入線は反対方向からでした。両方が並んで苗穂方面から入線してくれたらうれしいんですけども。

本日のオホーツク1号は、261系5000番台ラベンダー編成が充当されました。国鉄民営化の直前にデビューしたキハ183系とは普通車の格が違います(キハ183系と違いグリーン車はない)。先頭・増結1号車の「ラベンダーラウンジ」が自由席(フリースペース)として利用できます。どの座席にも、ラウンジにもコンセントがついていて、札幌-網走の約5時間も快適に過ごせます。

そんなこんなで札幌駅を06:56、定刻通り発車した特急オホーツク1号は、軽快に函館本線を北上していきます。と言いたいところですが、早速列車は野幌駅で停止信号を喰らいます。車内アナウンスによると、原因はこの先の江別駅での踏切事故のためだそうです。約20分の停車の後、ゆっくりと発車していきます。江別駅を遅れて通過。そのままの遅れで旭川まで走っていきます。

旭川駅で乗務員交代を急いで行い、車体についた雪を少し払ってすぐに出発。どうやら遅れは取り戻せそうです。新旭川を過ぎて宗谷本線を左手に見ながら、列車は右に大きくカーブして上川へ、開けた平地と山道をエンジンをふかせて進んでいきます。このような言葉を使っていながら、客室内は静かです。遮音の性能でも、新型車両のすごさというものを感じました。

ほぼ定刻通り(?)遠軽駅に到着。というのも、北海道で運休、運転打ち切り、120分遅延などを様々経験していますから、20分程度の遅れは気にもしないものです。しかし、ここで問題が発生。遠軽駅の出発信号が故障したことにより、列車が出発できません。急いで職員が直しに行きますが、30分経っても、60分経っても発車合図がありません。遠軽の隣の駅・安国駅まで駅員が手動で信号を動かすことでやっと出発することができました。このときすでに90分遅れ。

遠軽駅に留置されているキハ40系×2

このオホーツク1号はダイヤ上、12:17に網走駅に到着後、18分後に大雪4号として旭川へ戻らなければなりません。もちろん網走駅には特急車両の予備なぞはありませんから、オホーツク1号はどこかで運転を打ち切って大雪4号にならなければならないのです。

その後、北見駅で運転を打ち切ることがアナウンスされ、5両に乗っている乗客はほとんど皆、北見から網走までの1時間を普通列車で移動するしかなくなりました。これはJR北からの救済でキハ54+40の2両でお迎えしてくれるかと淡い期待を持ちながら跨線橋を渡って入線を待っていると、あれ?キハ54が1両でお迎えしてくれました。反対側には54+40がいるのに、、、

とはいえ、特急列車5両は旭川から先、どの特急列車も空気輸送なので、ばらばらだった人をまとめて普通列車1両に収めると、ちょうどぴったり席が埋まりました。

石北本線のキハ40は近いうちに新型車両に置き換えられてしまうので、乗っておきたかったなぁと残念に思いつつ、何事もなく網走駅に到着。そう、旅は何事もないのが一番だけど、何かないとつまんないね。網走駅では、キハ40系を改造した山紫水明が出迎えてくれています。当初の予定では網走着12:17のところ、15時が近く、日がすでに傾いてきています。

約8時間の長旅、お疲れさまでした。


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