好きな曲5選

ふとした瞬間に「好きな曲ベスト5を教えて」と言われたら自分は何て答えるんだろうと思った。
正直この世に無数に溢れている楽曲の中からたった5曲を選ぶなどできるわけがない。
自分が知ってる曲だけでも1000曲は超えているのだから。
でもそんななか「現在」の自分が選ぶ5曲を考えてみた。この投稿をした数秒、数分後には変わっている可能性もあるが、、、
「現在」の熱量に大きく左右されている。
順番には意図はないのであしからず、、

①一錠/†Fanatic
この曲を初めて聞いた時は、こんな曲がこの世に存在していいのかと思った。直接的に「死」に触れているのにどこか幻想的で、美しい。
水槽さんの歌い方も強弱が完璧で、気だるさ、苦しさ、焦燥感などあらゆる感情が表現されている。
この曲が「死にたい」という気持ちを教えてくれたと思っている。自分の人生観が変わるほど大切な曲

②嘘月/ヨルシカ
この曲は数あるヨルシカの素晴らしい楽曲達の中でもトップレベルで好きな曲。
「犯罪者が主人公のアルバムを作る」とn-bunaさんから聞いたsuisさんが「嘘つきは泥棒の始まりだね」と言ったのが元になっているとか、、
尾崎放哉をオマージュした作品らしいこの曲は、最大のラブソングであると思う。
「僕は君を待っている」「僕は君を待っていない」
「僕は夜を待っている」「君は夜になっていく」これらフレーズだけで「嘘月」という題名と僕から君への愛情がわかる。僕は君の目、口、鼻、頬を覚えていないと言いながらも夜を待っている。君の存在を忘れてしまってもずっと夜を待ち続ける姿を想像させる。想像の世界へ誘うこの歌詞がヨルシカの強みだと言える。

③独白/DUSTCELL
曲の大半をポエトリーリーディングが占めているこの曲はライブでもラストを飾るメイン楽曲になっている。ボーカルEMAのボーカリストを超越した表現者としての能力が遺憾無く発揮されている。ポエトリーリーディング部分の不穏感、倦怠感を全て吹き飛ばすサビの壮大さ、鮮やかさは圧巻である。
カンザキイオリremixもテンポが変わるとここまで別の曲になるんだと衝撃を受ける。是非聴き比べてほしい一曲。

④逃避行/十五少女(如月モネの場合)
水槽さんの歌唱力に圧倒される。最初の「エレベーターの」という一言だけで心が奪われる。
リアルな人間関係を描いている。
「ハートくらいくれてもいいじゃん」
この一言は、現代のSNS社会にも通じ、心が欲しいという叫びでもあるのだろう。
「その一言を言ったら君が目を逸らすのが見える気がした」
この反応も、体だけを求めている相手からすれば重いのだろうと想像させる。
最後の階段を「駆け降りる 明日まで」というフレーズも未来が今よりも悪いことを暗示しながらもそれを急いで降りていくところが切ない。

⑤カワキヲアメク/美波
素直に感情の放出を感じる。結果がわかっていてもコミュニケーションを取れるだけで期待してしまう、そんな純粋な気持ちになる。
「必要最低限でいい2文字以内でどうぞ」
「好き」「嫌い」という2文字にも取れるが、「きらい」は3文字にもなり得る可能性がある。「好き」か「すき」だけを求めているのだろう。潔く割り切っているようでずっと相手を求めている。
「コピー」「ペースト」「デリート」この3フレーズの間も素晴らしい。
「コピー」から「ペースト」には一呼吸いるのにわ「デリート」はすぐに行う。打っては消して打っては消してを繰り返すあの気持ちがよく伝わる。
美波の歌唱力も素晴らしく直接心に叫ばれているような感覚に陥る。

改めて「現在」の自分が選ぶ5曲を見てみるとラブソングが多いように感じる。今回は選ばなかったが自分が知ってるだけでも素敵な曲がまだまだある。
また何かふとした時に紹介できればと思う。

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