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DUSTCELL ライブ「ROUND TRIP」

2023.5.3 Zepp Osaka Bayside
人生で2度目のDUSTCELLライブ現地参戦。

一言で言うと、激しすぎる。凄まじい熱量だった。
今回のツアーから声出し解禁ということでみんなドキドキしていたことだろう。
突然だが、DUSTCELLのライブのポイントは、会場の一体感とアレンジであると思う。
EMAさんの呼びかけでのジャンプや、曲調に合わせた手拍子など会場一体となりライブを作り上げているといえる。
イメージしていたライブというものに近い。
今回のライブから声出しができ、より一体感が増して会場の熱量はとても高かった。熱気を感じたほどだ。
そこにライブならではのEMAさんMisumiさんのシャウトが加わる。
配信されている楽曲では、DUSTCELLとして緻密な作品を作り上げられている。しかし、ライブになるとEMAさんのシャウトが一気に増える、まさに魂の叫びと言える。
作品ではなく、全力で心をぶつけてくれているように感じる。
だからこそ、最終曲の前のEMAさんのMCが心に響くのだろう。
生きることを否定するでもなく、死ぬことを止めるでもなく、「生きてほしい」というEMAさんの願いが告げられる。「苦しい時は、今日この日を思い出して欲しい」と。

このライブでは、生きることの苦しさを日々感じているEMAさんが楽曲を通して魂を叫び、生きることを願ってくれるかけがえのない時間が流れる。
日頃から「生」を更新するといった感覚だった。
死ぬ理由がないから生きている、だから生きる理由を少しずつ延ばしていくというような、、、
でもそれは、その先に待っているものが生きる理由になりうることを知っているからであり、思い出の上で成り立っている。
今回のライブで、以前より濃く思い出が塗り固められた、言い換えればEMAさんの「生の呪い」にかけられたのである。
DUSTCELLが活動し続ける限り、いや、この世に音楽がある限りは生きる理由を更新し続けることができる、もちろん音楽だけではないが。
苦しくなったらまたEMAさんに呪いをかけて欲しい、そう思えるあっという間の出来事だった。

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