見出し画像

「パスト ライブス/再会」


水面に映る桜

 おかゆ嬢の4月の検診は無事に終わり、来月も問題なければ2ヶ月ごとの検診にしましょうということに。ホッと胸を撫で下ろし、日曜はお弁当を作って神代植物公園へお花見に。

今年も神代曙が見られてよかった
源平というピンクと白が混ざった桃も美しかったです
昭和のお弁当。イシイのミートボールは夫の好物。撮り忘れたけれどおにぎりもあります。

 お天気も良く混雑もなく、のんびりと過ごせてよかったです。

このメリーゴーラウンドのシーンがとても素敵

 出会いと別れの季節にぴったりの作品「パスト ライブス/再会」を観たのでその感想も。12歳、24歳、36歳と12年ごとに描かれるノラとヘソンのすれ違いと再会を描いたラブストーリー。
 美しい映像と音楽と共に静かに進んでいき、大きな事件が起こるわけでもない。だからこそ、何気ないような会話の中の「ノラが泣き虫な少女だった」とか何度か繰り返される人と人との縁(韓国語でイニョン)にまつわるエピソードが最後の最後で効いてくる演出にグッときてしまいました。王道ラブストーリーでもあり、両親の都合によって移民として生きることになったノラの葛藤と成長の物語でもあることに気付かされました。自分の仕事やパートナーも大事だけれど、祖国への愛も捨てきれない。兵役を経験していわゆる韓国人男性らしさをもったヘソンは祖国の象徴でもあるのだなと思いました。
 ノラのパートナーのアーサーがすごくいい人でちゃんと彼女を愛していて、そのことをヘソンも理解しているのがまた切ない。そして全部を捨てて愛に生きられるほど若くもない。アーサーがノラの寝言が韓国語なのを聞いて勉強しようとするエピソードは、近藤聡乃先生の漫画「NYで考え中」と通じるものがあってまた読み返したくなりました。寝言は無意識だからこそ余計に「実は母国が恋しいのでは?」と彼も不安になってしまったのかもしれません。ずっとアメリカ人として生きようと頑張ってきたノラがふっと泣き虫だった頃に戻った時、私もついもらい泣きしそうに。結ばれてもそうで無くとも、良縁、悪縁、腐れ縁も含め全部が縁であり、それは人生にとって無駄なものではないはず。
  見出し画像は「縁のある日」がテーマのosajiの新作ネイル。偶然だけれどこれも縁なので「袖」という色とりどりのラメの入ったベージュにしました。一見地味なようですが、自然光が当たると綺麗でおすすめ。