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リトルマーメイドをみた。リトルマーメイドなのでふつうにおもしろかったけど、魚が魚すぎることと、セバスチャンがカニすぎて不気味の谷だった。リアリティラインがあがったことで背景設定どうなってんの?って気になりもちょこちょこあった。だって植民地っぽさが……。

ポワロ ベネチアの亡霊をみた。
インチキ霊能者(仮)対ポワロのTRICKみたいな序盤から、殺人が起きてどんどんホラーに。娘を亡くした母、戦争でトラウマを負った医者、ポーを読んで意味深なことを言うかしこいこども、子供たちの亡霊……もう最高だ。
降霊会で霊能者がぐるぐるする場面がめちゃくちゃよく、霊なのか、霊じゃないのか、やっぱり霊なのか、とテンポよく攻防するところにとても興奮した。
リスニン……。

ホーンテッドマンション(2023)をみた。
ディズニーアトラクションを映画化したやつ。おばけ屋敷に引っ越しちゃった親子が幽霊たちに対処するため、うさんくさいカメラマンとかうさんくさい神父とかうさんくさい霊能者とかうさんくさい教授を巻きこんでドタバタするコメディホラー。霊能者が降霊術をするときにいびきをかくので寝てるのかトランス状態なのかわからないギャグがよかった。途中で逆降霊術とか言い出して幽体離脱して魂世界で戦うインシディアス展開があった。ホラーにくわしい人ならパロディだと気づける箇所がいろいろあったのかもしれない。
随所にギャグをはさんでくるので、人が死なない安心感があってよかった。最後のほうに少年が活躍するのもファミリー感があっていい。

リスニン……。


加藤シゲアキ「なれのはて」を読んだ。ある絵に魅せられたイベント事業部の守谷は展覧会を企画。パブドメなのか調査するため秋田へと飛んだ…。皆の話聞いて家族の物語が現れてくるやつ。石油、最後の空襲。序盤は舞台のセットアップに垢抜けなさを感じたけどだんだんエンジンかかってきてよかったと思。直木は取れない予想。
調査する現代パートを軸に、章ごとにすごい絵を描いたISAMU INOMATA一族のパートがひとりずつ挟まるやつ。それなりにうまいだけあって、もう一声のすごさを求めてしまう気持ちがあった。各要素もう少し掘り下げてほしかった(石油だけに)。絵の話も、ジャーナリズムの話も、各一族の話も、空襲の話も、石油の話も、自閉症の扱いも、わざとらしいサスペンスもすこしずつ物足りない。いちばん光ってると思ったのは現代でのちょっとしたやりとりや心理描写だったので、現代ものが読みたいなあと思いました。勇と石油の話からイサムイノマタの真実は…ってロジック立てるところは好き。

さいきん一族オムニバスがアツい。

もっと↑みたいなやつが読みたいので教えてください。
タニス・リーも読みたい。(奇妙な世界さんが旧ツイッターで感想をあげていたため)


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