#おうち旅行 異様に美味しい1日
もう忘れかけている夏の記憶、シンガポールでのメモ。断片を繋ぎ合わせて、脳内を潤す。
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サマセット駅地下のパン屋で買ったサンドイッチが異様に美味しい。
カリカリのベーコンと、目玉焼き、千切りにして塩もみしたきゅうり、マヨネーズ?が入っているだけの、一見なんの変哲も無いサンドイッチだ。
でもなにか、ほんのりと甘い。ベーコンだろうか。予期せぬ場所で、どストライクな味に出会って困惑する。我慢できず、もうひとつ買いに走った。そのほかにも、ツナパン、タロ芋蒸しパン、ガーリックトースト、ドーナツなどを分け合って食べた。どれもとっても美味しい。
きょうはウォータパークを目指してセントーサ島まで行くので、しっかりと腹ごしらえ。夫はコーヒーのミルクを求めて彷徨っていたが、諦めて帰ってきた。可哀想でミロを買い与える。子どもか君は。
電車に乗り、しばらく歩いて、セントーサへ。TAXIか電車かに乗るはずが、見当たらず結局歩いた。長い動く歩道の側に、生搾りのオレンジジュースを売る自販機や、アイスの自販機が点在している。すっかり忘れていた日焼け止めを自販機で購入。
ウォータパークには、園内を一周する流れるプールと、いくつかのスライダーがあった。息子は身長制限でほぼ流れるだけ。でもすこぶる嬉しそう。ここは楽園だ。私もすっぴんでゆらゆらと流れる。
娘と夫のスライダーを待つ間、息子と売店を覗く。黄色のほうのフローズンください、といったら、おじさんに「それはミングオだよ」とそっけなく返された。ミングオ?わからない、聞き返したらマングオ、つまりマンゴだった。どうしてミングオと言ったんだろう。方言?
しかし木のスプーンで食べるミングオのフローズンは震えるほど美味しく、息子とふたりでガツガツ食べた。フローズンを食べた後にほっぺにチューすると冷たくて、アホみたいにそんなことをずっとしていた。夫と娘は、2人乗りの浮き輪を持って、手を振りながら緑色のスライダーへかけあがっていく。
しばらく泳ぎ、まだ泳ぎたいという子ども達をなだめながら、水着のままでレストランへ。
モンスタープレートという、トマトパスタに唐揚げ、トンカツ、エビフライが載ったずいぶんわんぱくなものを頂く。大きな皿を4人で囲んでガツガツ食べる。
おお、これは。
プールの後助六めちゃ旨の法則、だ。
泳いだ後は、いつもは味気ない助六さえもめちゃくちゃ美味しくなると小学校のときに気づいた私の法則。
めちゃくちゃうまーい!とガッツき、本当は缶ビールが飲みたかったけど1缶10ドルにしょぼしょぼと退散した。
再び水の流れに身を任せ、水槽のエイを浮き輪の上から眺める。私はかつてエイのアイコンだっだから、親近感がある。しかしとても臭い。笑えるくらい臭い。
だけど、大丈夫。私は水の動きに合わせて、ただゆらゆら揺れて流されるだけ。
これは2019年のシンガポール旅行記の残ったメモです。中身のないところがお気に入り。
※私の旅行は「食べたい」なので、旅ごはんマガジンも不定期更新中
※えみさんの企画に参加させていただきました!すてきな企画ありがとうございます。
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