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自分の作品のルーツを辿る

絵描きの皆さんは、自分の作品のルーツを考えたことがありますか?私はこれまで、そういうことはぼんやりとしか考えて来なかったので今一度考えることにしました。


私が普段書いているイラスト

 私は何年か前からインスタにイラストを投稿している。そこには動物と食べ物を組み合わせたイラストや、動物もしくは食べ物が人間のように生活する様など、何かに例えられたようなものが多い。つまり、デフォルメや空想の世界を描いているのだ。

なぜ食べ物と動物を主に描くのか

 動物については単純に好きだからだ。動物園や水族館に行くと、子供より夢中になって生き物を目で追ってしまう。
 食べ物については、それが幼い頃からすぐ近くにあったものだからだ。料理上手な専業主婦の祖母と同居生活をしていたので、自宅はいつも美味しい香りに包まれていたし、手伝いもしたので料理は自然と身についた。また、食卓を囲むことや料理で誰かを喜ばせることも好きだった。その影響からか、後の進路や就職先は全て食品関係だったし、なんなら今も料理やカフェ、パン屋さん巡りが好きだ。

なぜ空想画やデフォルメを描くのか

 考えられる理由は3つある。
 1つ目は、私が昔からサンリオやサンエックスのキャラクター、絵本の世界が好きだからだ。子供の頃は単純に可愛いからという理由でそういう世界観を好んでいたが、大人になってからは現実世界で疲れた自分を癒やすアイテムの1つとして好むようになった。
 2つ目は、自分の想像のクセだ。私は昔から、文字で読んだものを頭の中で鮮明に想像する癖がある。例えば、残酷な描写やお化けが出てくるといったよう怖い描写を脳内でリアルに想像して、実際は目の前に見えないものに寒気を感じたり目を覆ったりしてしまうのだ。そんなわけで、想像力は豊かにのびのびと育ったように思う。
 3つ目は、現在小学校低学年の女子の母をしていることだ。小学生の文具は動物やスイーツ、パステルカラー満載で、それはそれは現実離れしていて可愛らしい。娘もそういう世界観が好きだから、文房具や雑貨コーナーに一緒に行くと二人で盛り上がってしまう。そういう時の私は幼い頃の私に戻っている気さえする。よく目にするのに加えて、昔から好きな雰囲気だから、自ずと自分の作品もそちらに寄っていくのだろ。あとは何より、娘が私の作品を好きで忌憚のない意見をくれることが何にも変えられない原動力かもしれない。
 大まかにこんな理由で今のテイストのイラストに行き着いている。

自分の作品のから何を伝えたいのか

 私が日頃どんな気持ちでイラストを描いているかというと、見た人が笑ってくれる、和んでくれる、癒やされてくれる、童心に戻れる…そんなことを考えている。
 現実の世界は良いことも悪いこともある。何ならしんどいことの方が多いんじゃないだろうか。だからこそ、イラストの世界だけは温かく優しいものであってほしいと思っている。自分の娘くらいの子が純粋にこの世界観を楽しんでくれるのはもちろん、大人になってしまって日々の生活に戦闘モードになっている人にこそ楽しんでほしいのだ。私自身が現実的且つシビアな環境に身を置いていたことがあるからこその願いだ。
 大人になってリアリストにならざるをえない私達に、自分の本当の気持ちに鍵をかけて頑張っている人に、純粋に可愛くて面白いものが好きな人に、作品を通してこの思いを届けたい!
 そういうわけなので、心を緩めたい時はイラストを覗きに来てみて下さい^⁠_⁠^