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続1・それは突然始まる④〜奇声編〜

言葉は喋れないけど擬音は発していた次男坊。

「んばぁ」
「いー」
「ばー」
「ぎぃー」など。
なんか発してるなぁと思いつつも何か喋りたいんだろうなぁーと、それほど気にはしてなかった。

2020年1月1日元旦。
それは突然始まった。
いきなり「あ゛ーー」「がーー」と奇声を発し出した!!!
しかもまぁまぁの音量!!!
これは奇声と言うか叫びだな!

そして口に手のひらを近づけて「あ゛ーー!」と言ったりイヤマフを少し浮かせて「あ゛ーー!」といったり。。。

何が始まったのか私は理解できず、次男坊の行動をただ見つめることしかできなかった。

元旦はまだ時間の間隔をあけて「あ゛ーー!」「がーー!」だったけど、日にちが経つに連れてだんだん時間の間隔が狭まり、、、
酷い時は5秒に1回それを言うようになっていた。

奇声を発してる時の表情に注目してみてたんやけど、ちょっと辛そうな顔にもみえた。

言いたくないのに声が出ちゃうねん!みたいな顔にもみえた。

そして自分の発する音で遊んでるようにもみえる時もあった。

すぐおさまるかなぁと思ってたけど気がつけば2月になっていた、、、

病院の定期検診の日にちを早めてもらい、すがる思いで主治医の元へ駆け込んだ。

↑この時、電車で病院へ向かうのめっちゃ辛かった。かと言ってタクシー乗っても運転手さんにびっくりされるし。
「あ゛ー!」を連呼しながら電車に乗り、見てはいけないものを見る目でチラチラ見られながら。親のしつけがなってないとでも思われていただろう。
なんせ見た目が普通だからね、障害児と気付かれない事も多い。
私は電車内で目眩と冷や汗で倒れそうになったけど、なんとか持ち直した。。。(メンタル弱め笑)

主治医の先生は
「んー、なんだろうねぇー、音声チックかなぁとも思うけど」
「お母さんこれは2ヶ月辛かったねぇー」

2歳からお世話になってる先生もこの叫びは例に無いらしくよくわからないとのことで薬の処方が可能なお知り合いの病院を紹介してくれた。

先生の
『お母さん辛かったねぇー』
の言葉に私は涙が溢れてしまった。

誰もこのしんどい気持ちを身近で共感してくれる人もおらずだったので先生の優しい言葉に胸が熱くなった。

紹介していただいた病院も予約いっぱい&コロナ禍でなかなか時間がかかりさらに2ヶ月後に予約がとれた。
この時は奇声と言うか叫びと言うか、もうかなりのピークを迎えていた。
朝起きた瞬間から夜寝る直前まで「あ゛ーー!」「がーー!」叫び倒していた。

私達家族は家では耳栓をするほどでした。


次へ続く。

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