おかぐちや源太

優しい仲間に手を引かれnoteは4年目。不器用な中年男。言葉はできるだけ穏やかに優しく…

おかぐちや源太

優しい仲間に手を引かれnoteは4年目。不器用な中年男。言葉はできるだけ穏やかに優しくありたい。毎週土曜夜、スタエフでしゃべってます。https://stand.fm/channels/635ddc11b4418c968d4fbe42

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E1:午前5時の「お揚げさん」

(2022年4月追記:僕の「おかぐちや」は、この店の屋号から、とりました) 祖父母の家は豆腐屋だった。 2人とも彼岸に旅立ってしまったので、当然店はもうない。 豆腐屋の朝はとても早い。 近くにあった「国鉄」の踏切でさえ、まだ眠っている、 そんな時刻に祖父母はお店を開けた。 小学生の頃、泊まりに行くと、僕は決まって5時ごろ目を覚ました。 普段はそんなに早起きではないのに、 祖父母の家に行くと自然と目が覚めてしまう。 朝5時……僕にとってはとんでもなく早起きだが、 祖父母

    • E130: お、おにぎりが…たた…

      昨日、こんな記事を書いた。 記事の前半に出てくる、私のデスクの後ろで、ずっと「元気」な先輩のこと。仮に「Tさん」とする。 いつも仲良くお話しさせていただいている。 昨日、あんな記事を書いたので、 今日はどんなふうに、盛大に心の声をつぶやくかなぁ、なんて、いつも以上に意識していたりして… 昼休み 昨日は、反省点ばかりだった業務も、 今日はなかなかうまくいったので、 私は機嫌よく、おにぎりを頬張っていたのである。 すると すぐ後ろで声がした。Tさんである。 T「源太さ

      • E129: 心の声に相槌はいらないらしい

        職場において「先輩」自体が少なくなってきたけれど、 私のデスクの後ろ側にいる先輩は、今日も元気である。 「あれ?あの書類どこいったー」 「午後の予定詰まってるなー」 「誰や、ここにファイル置いたのは!」 ベテランになると「何かの調整弁」が壊れてしまうのか、盛大に心の声が漏れている。 周りも慣れっこなので、あえて何も言わない。 もう最近は慣れっこを通り越して、たまに先輩がデスクにいないと「背中が静かで寂しい」とさえ思ってしまう自分がいる…。 というわけで (おお、今日も

        • E128: 濁ったりんご汁が飲みたい

          小さい頃、熱を出したりすると、よく母にリクエストしたのが、「りんごをすりおろしたジュース」 りんごをおろし金ですりおろしてもらい、それを搾ってジュースにしてもらう。 それだけのシンプルなもの。 今は、ネットがあるから、いくらでも変色しない方法はわかる。でもいいんだ。 昭和のあの頃、たとえ変色したってよかった。 熱が出て、フラフラになっている幼き身体には たとえ茶色になったって、魔法のようなパワーがあったのだ。 母お手製の、すりおろしりんごジュース。 あの頃、ポリフェ

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          E127: えんどう豆虐待?

          お風呂洗っておいてね お米といでおいてね 新聞取ってきてね 買い物してきてね 洗い物しておいてね 小学生の頃、ありとあらゆる「お手伝い」をしたものである。 我が家(実家)では、お手伝いをするのは当たり前であって、そんな事で報酬はもらえないのである。 私自身も、お手伝いは当たり前だと思っていたので、特に不満に思う事はなかった。 ただ1つのお手伝いを除いては…。 私が全力で拒否したかったお手伝い、それは 「えんどう豆を房から取り出すこと」 実はこの文章を書きながらも、

          E127: えんどう豆虐待?

          E126: 天国役所の番号札

          役所や病院に行くと、番号札を取らされ、結構長い間待たされる。最近は総合病院で待たされることにも慣れたので、かなり長い間待たされても平気になった。 順番が来ても、ちょっと手続きをするとすぐ、 「この書類を持って7番窓口に行ってください」などと、いろんなところを、あちこち行って、それぞれの窓口で、またそれなりの待ち時間が与えられる。 私は、昔からこの時間で、妙な妄想をしてしまう。 「あの世」もこんな感じになっていたら 面白いだろうなぁなんて…。 …………………… 事故の

          E126: 天国役所の番号札

          E125: 定期的に変えたくなるの

          私は、基本的にものが続かない人間なんです。ランニングをしようと思っても、水泳をしようと思っても大体3日で終わってしまうんです。同じことをずっとやるのが苦手なんです。 そんな人間がね、noteをはじめたわけです。エッセイを書き始めたんですけど、最初の何本か書いた後、なんだか怖くなりまして、8ヶ月くらいほったらかしにしました。完全挫折する前に、ちょっと冷却期間を置いたんですね。 放置と言えば、放置なんですけど 要するに、今考えれば「逃亡」ですかね。 このnoteの世界は文章

          E125: 定期的に変えたくなるの

          E124: 飲めないのに幹事やってました

          私はですね、 基本的にお酒が飲めない人間なんです。 200mlくらいでトイレに駆け込んだり、 奈良漬けでひっくり返ったり、 ウイスキーボンボンで舌が回らなくなったり、 どうもアルコール自体に体が過剰反応してしまうみたいです。 下手すると死んでしまうので、アルコールは控えるよう医者に言われました。 私の場合、酒の席では、基本的に濃いめのカルピスを出していただければご機嫌でいられるのです。 と言いましても、甘いのばかりではダメなので、時々ウーロン茶とか挟んで、あとはジンジ

          E124: 飲めないのに幹事やってました

          E123: あ、並一つください

          約25年前、私に妹ができた。 弟の妻、つまり義理の妹である。 弟とは学生時代からの付き合いなので、 学生の頃には、もう実家に遊びに来ていた。 当時からほんわかしていて、話しやすい人ではあったのだが、 弟と結婚してからも、 この頼りない兄を大事にしてくれる、 素敵な人である。 ……………………………………………… まだ甥っ子たちが生まれる前の話。 新婚早々、用事で大阪に出た義妹は、慣れない大阪市内で完全に迷子になってしまった。 今なら、スマホを頼りに、目的地に着く

          E123: あ、並一つください

          E122: 橋の下に子どもなんていない

          「あんたは、橋の下で拾うた子なんや…」  昭和生まれ、かつ、おもに関西人はこのフレーズを聞いたことがある人もいるだろう。 実は私も(冗談で)言われたことがある。 小さい頃住んでいた場所が、それこそ本当に川の近くで、大きな橋もあったので、そういう言い方がよりリアルに感じられる生育環境ではあった。  ただ、私の場合は、生まれてすぐ、生死にかかわる大変な状況に陥ったので、そんな冗談など言っていられる場合でもなかった。 小学校とか幼稚園の時には、それなりに本気にしてびっくり

          E122: 橋の下に子どもなんていない

          E121: 目に映る景色が愛おしい

          先月、いつもより遅い満開の時期を迎えていた桜。 ふと思い立って、※ツレに声をかけた。 「桜、見に行かへん?」 「いいねー!」 思えば、10年以上2人で桜を見ていないような気がした。 小高い丘の上にある公園に きれいな桜が咲いている。 4月上旬、ちょうど見頃を迎えているらしい。 珍しく2人でバスに乗り、  バスを降りたら、今度は2人でゆっくりと歩いた。 喘息気味の私は、それだけでちょっとぜいぜいする。 それでも、気分は悪くなかった。 その公園に向かうのは久しぶりだ。

          E121: 目に映る景色が愛おしい

          E120: 幼き日の地下鉄

          とにかく、昭和の地下鉄は薄暗くて、子供心に怖かったのである。 僕は基本的に電車が好きで、いわゆる「鉄ちゃん」である。 ただ、好きなんだけど、ちょっと怖いというか、不思議な場所として認識していたのが「地下鉄」 今は、大阪の地下鉄も、駅ナカ施設ができたり 相当明るくておしゃれになっているのだが、 昭和の頃の「大阪市営地下鉄」は (僕の勝手なイメージに過ぎないが) 入り口から階段降りると、うっすら、酢こんぶのような匂いがして、なんとなくもわーんと生暖かくて 全体的に薄暗

          E120: 幼き日の地下鉄

          E119: 土曜日のあんぱん

          自宅から徒歩圏内でおいしいパン屋はたくさんあるのですが、今でも、スーパーで売ってる大手製パン会社の「あんぱん」を見ると、ちょっと胸がときめくんです。 初期の頃、こんな記事を書きました。 さて、細かいことは忘れてしまったのですが、私の通っていた小学校はかなり遠いところにありました。住んでいた地区がちょっと飛び地のようなところで、学校に通いにくかったのです。いろんな事情が重なって、通学が大変だったのです。 さて、本題に戻ります。 通学が大変になってしまった事情は 完全に大人

          E119: 土曜日のあんぱん

          E118: ご隠居風味

          僕はこれまでの人生の中で、 「ご隠居」と呼ばれたり 表現されることが何回かあった。 ただし、 僕は「はい、おじいちゃん!」みたいなイジリは大嫌いなので、そういう、高齢者を馬鹿にしたようなニュアンスさえなければ「ご隠居」と呼ばれること自体は、悪くないと思っている。 先日も、スタエフで「ご隠居!」という声が飛んだので、それとなく別の呼び名を提案したが、あえなく却下された。 ご隠居、と表現されるのは、覚えている限りにおいて、16年ぶり4回目のことである。 甲子園の話ではない。

          E118: ご隠居風味

          E117: 超・同時進行

          昨夜、うりもさんの番組に「出演」してきました。 スタエフを聞いてくださった皆様ありがとうございました。 アーカイブが残っております。もしよければ…。 (今日の記事のリンク類は全て下の所にまとめてあります) あえて「出演」と書いたのは、事前に出演依頼を受けたからです。最近は突然上がることが多く、事前にお願いされるパターンは5ヶ月ぶりでした。 前回(23年11月)も、今回(5月1日)も男3人しゃべり。 前回は、うりもさん ふらおさん 私 今回は、うりもさん トシさん  私

          E117: 超・同時進行

          E116: 加齢なる二重まぶた

          「あんたね、そんなことして、仮にそれで寄ってくる子がいたとして。それであんた、その子と付き合うの? 私は、ありのままの源太を見てくれる子でないと意味がないと思うよ」 これは、私が高校生の時に、私の様子を見かねた母が言った言葉である。 洗面所の前で、テープなどを駆使しながら、自分の目元を、あーでもないこーでもないと頑張っている息子に対して投げかけた言葉である。 今なら、母の言葉に完全同意するのだが…。 あの頃、とにかく憧れたのである。 「二重まぶた」 私は、逆まつ毛

          E116: 加齢なる二重まぶた