見出し画像

ニュースで話題の裁判追いかけたら頭を悩ませた話(航空法違反、威力業務妨害など) 傍聴小景 #29-③

当記事は、以下の傍聴記事の続きの傍聴記となりますので、内容のご理解のためにまずお読みいただけると幸いです。長いので、予習や復習だけでお腹いっぱいにならないでくださいね。

ちなみに、これまでの記事で微妙にタイトルを変えていることにお気付きでしょうか?
1回目は「エラい目にあった話」。これは特に本文では言及しませんでしたが、気付いたら長文を書くことになったことが、エラい目と捉えてもらえたら。
2回目は「毅然としたくなった話」。これはピーチの統括本部長のお言葉に裁判の内容云々でなく、一社会人として共感したことからつけました。

そして、今回が「頭を悩ませた話」です。
どんな裁判でも頭は悩ませるんですけどね、今回は特に悩みました。まぁ、バカみたいにひたすら傍聴メモを取って、ただ書き写している訳じゃないですよってことを思えてもらえたら、それで満足です。


そんな訳で、今回もお手数ですが以下の点をご確認の上、何卒よろしくお願いいたします。

お読みいただくにあたって

・【ここ非常に大事】
 検察側、弁護側の主張が出てきます。
 長いですが両方をご覧ください。
 また、これらはあくまで、主張や証言に
 過ぎず、実際がどうだったかは
 わかりようがなく、司法上判断するのは裁判所です。

・某有名事件を取り扱いますが、今までを
 踏襲し名前は出さず「被告人」と表現します

・裁判の完全再現は当然無理なので、
 紹介する内容は頭で要約や脳内補完している
 部分もあるのはご了承ください

・裁判所外、SNSで被告人はこう言ってたけど、
 みたいなのは考慮しません。あくまで
 裁判内での話をします ←ここもメチャ大事

第8回公判概要

日 程:7月12日 13:15~16:20
罪 名:威力業務妨害
    傷害
    航空法違反
    公務執行妨害
    器物損壊
被告人:30代男性
傍聴席:24人(13時15分開廷時)

被告人の入廷時の話。
印象として前回はお疲れの様子で、入廷時にすごくけだるそうに見えたのですが、今回はやや血色が戻った印象。入廷時に一礼、裁判官に向けて一礼して自分の席に座りました。
あと前回からの変更点として、今回は自分の席にパソコンが用意されていないご様子。なんか毎回USBがどーのこーの言ってたから、あまり電子機器には詳しくないのかなと思ってたのですが、どうなのでしょう。

公判中いろいろあった呼び名の統一
「被告人」:本名、被疑者、21Cなどの表現
「B」   :当日搭乗していたチーフパーサー
「P」   :前回証人として証言したCAさん
「Z」   :今回、被告人に名前を言われていた人
「CA」   :その他、客室乗務員などの表現
「機長」   :機長、キャプテンなどの表現
その他乗客は座席番号で、全て敬称略

さて、今回の公判は弁護側が請求した証人2名の尋問から始まったのですが、記事では順番を入れ替えまして、その後に行われました被告人質問から先に書きます。理由は後で書きます。
という訳で、いきなりクライマックス感がありますが、くどいようですが注意です。

これからの証言は被告人視点での証言です
過去の証人の証言と食い違う箇所もあると思いますが、逆に言えば過去の証人もその人ら視点のものです。
あまり一喜一憂せず、それぞれの主張として
見ていただけると。

被告人質問(弁護人より 1/4)-ヨーロッパ政治と楽しそうな北海道旅行-

被告人が証言台の前に行くように指示をされます。すると、自席より被告人が発言をします。

告「裁判長、水の飲用を求めます。理由としては
  長時間に及ぶと思われるのと、気管支に
  不安
を抱えているもので。」

本来、法廷内は飲食厳禁です。しかし裁判長は、それによって質問に差支えが出ては本末転倒なのと、弁護人に区切りのいいところで休憩を挟むこと、そして被告人にはあくまで不可であるがと前置きしつつ必要な場合に飲用を許可しました。
双方とも普通に穏やかな口調だったので良かったねという感じですが、こういうのって弁護人が事前に許可取っておくものなのでは?と思ったり。


弁「あなたの最終学歴は」
告「東京大学の大学院です」

弁「どのようなことを学んでいたのですか」
告「政治学です。主にスウェーデンの」

弁「政治学に興味を持ったのは」
告「学部2年のときの「ヨーロッパ政治学」の
  授業が大変興味深かったので」

弁「具体的にどういうものに関心を?」
告「公衆衛生の美名のために、排除が
  露呈する
ことが近現代で度々
  起こっていることなど(詳細不明)」

弁「どんなことがあったのですか」
告「(以下、ところどころ曖昧)19世紀ヨーロッパ、
  急激な都市化により〇〇が悪化した。
  都市化のためそれまで農村で働いていた
  下層労働者が都市に駆り出された。
  それが疫病の原因になる。「しつびょう」を
  持った人、あるいはその可能性がある人を
  隔離したりして、衛生的にするために排除したり」

弁「ヨーロッパと聞くとナチスが
  思い浮かぶのですが、ナチスはどんなことを」
告「(以下、ところどころ曖昧)公衆衛生に
  関心があり、健全な民族を創出するのを
  目標とした。「しつびょう」の人は
  強いドイツの障壁となるのでと、
  酷い場合は収容所へ送られるなどした」

勘弁してくれ~。カタカナの人名、地名が覚えられないという理由で世界史と世界地理は諦めた身として、非常に不安になるスタート。
ひとまずこのヨーロッパ政治の話はここで終わるので一安心なのですが、単に人となりを説明するアイスブレイクだけでなく、今回の話にもリンクしそうなところが面白くもあり、なんとも厄介に感じるところ。

弁「大学院を卒業後の留学はどちらへ」
告「スウェーデンへ2014年から2016年まで」

弁「どんな研究を」
告「現代政治」

弁「なにか報告などなさったんですか」
告「学会などで年に2回ほど報告の機会がありました」

弁「そこでのプレゼンなどで学んだことがあれば」
告「私はネイティブではないので、
  身振り手振りを用いまして。また海外は
  抑揚の付け方や、オーバーリアクション目に
  話すといいのかなど」

弁「2016年に日本に帰ってきて、どこに住んでいたのですか」
告「茨城県に」

弁「2020年のピーチ事件のときはどこで働いていた?」
告「明治学院大学」

弁「具体的にどういったことをしていた」
告「大学1~2年生に対して、レポート指導だったり、
  いわゆるアカデミックスキルを
  教育する仕事をしていました」

弁「いつからですか」
告「20年の4月から」

弁「勤務の日数は」
告「前期は週3日、後期は週1日

この辺りは、事件によって勤務日数が減ったことによる社会的制裁を受けているという主張でしょうか。事件が9月だったので、そこから後期の日程が減ったと言えるのかは微妙な気がしますが。

弁「授業のスタイルというのは」
告「学生と1対1で指導する形」

弁「対面ですか、それ以外の方法ですか」
告「オンラインです」

弁「何か体調で気になる点などはありますか」
告「気管支が強くないので、1時間まるまる
  指導を続けることができず、
  休憩をさせてもらったり、咳をしてしまう
  こともありました」

弁「耳はどうですか」
告「滲出性中耳炎でして、日常生活には
  影響はないのですが、騒音がけたたましかったり、
  アクリル板越しの会話などは
  少し聞き取りにくいなどあります」

弁「それによる弊害は」
告「そういうときに声が大きくなる
  
とは自覚しています」

弁「その体のために何か鍛えるなどは」
告「父に山歩きに連れて行ってもらったり、
  高校大学とハイキングサークルに所属していました」

弁「コロナウイルスの流行によりマスク着用が
  増えたことについてどう思っていますか」
告「マスクが品薄になって、
  それを求めて長蛇の列になるなど
  ヒステリックに買い求めている姿を見ていた。
  コロナに起因して様々な差別が生まれた
  思っています。
  私も嘆かわしいと思っていますが、
  京産大の学生が卒業パーティのあとで
  誹謗されるなど。未知の病を前に、恐怖、
  ヒステリックなど感情があらわになった
と」

弁「あなたはマスクをつけますか」
告「私は長い時間つけるのは難しいので、
  一切していません


弁「他人がつけることはどう思います」
告「それは、賛成でも反対でもありません

弁「周りから着用するように言われることはどう思う」
告「強制することはよくないと思います。
  同調圧力はおかしいです」

丁寧な口調で答え続ける被告人。やはり根本としては頭がいいのだろうというのが伺えます。そして、いい意味でも悪い意味でも、大学の先生っぽいなという感じです。そのまんまの意味です。いい意味でも、悪い意味でもです。

弁「ピーチ事件の前に北海道へはどのように」
告「成田空港から新千歳空港へ
  ジェットスターを使って」

弁「マスクはどうしましたか」
告「着用はしていません

弁「まずはどこへ行ったのですか」
告「札幌です」

弁「その後は」
告「札幌で3泊し、JRの6日間周遊パスを使って
  北海道を一周しました。洞爺湖に2泊して、
  旭川北見と旅行しました」

いいなぁ、楽しそう。
弁護人としては、旅の最中マスク未着用でトラブルはあったかと聞きたいのは読めまくりですが、旅好きとして単純に北海道に長期間いるのが羨ましい。

位置関係わかんない方に説明するとこんな感じね。で、でも、ぼぼぼ僕は最北端の稚内や、最東端の根室まで行ったことあるもんねぇと謎のマウント取ってみたり。

ほぼ同じ縮尺で関東などで表現するとこんな感じ。当然、裁判には全く関係ないので秒で忘れてもらって結構です。

弁「その行きのジェットスター
  保安検査場では、マスクについて
  なにか言われましたか」
告「何も言われていません」

弁「搭乗までの間は」
告「ロビーで全体に向けて、
 「マスクの着用が必須です。
  ただし、健康に不安な人は除きますので、
  カウンターへお越しください」

  アナウンスがありました」

弁「それでどうしましたか。」
告「カウンターに申し出ました」

弁「そこで何か作成しましたか」
告「手持ちのiPadで簡単に文書を作成しました」

弁「どのような内容を」
告「健康上の理由で難しいのでご配慮くださいと」

弁「それでどうなりましたか」
告「「わかりました、こちらで
  対応しておきます」
と言われました」

弁「搭乗に際しトラブルにはなりましたか」
告「なっていません」

弁「座席の埋まり具合は」
告「50~70%くらい」

弁「その旅行中、マスク着用を巡っての
  トラブルはありましたか」
告「洞爺湖温泉、層雲峡など主に自然豊かな
  ところでしたので、特にありませんでした。
  ただ、札幌の大倉山に行って
  チケット受け取る時、係の人から
  少しマスクについて言われました」

弁「それについて、どう答えたのですか」
告「健康上難しいです、と」

弁「するとなんと言われましたか」
告「「私も基礎疾患持っていますが
  していますよ」
と」

弁「それでどうなりました」
告「それではチケットはいただけませんか?と
  聞いたら、「チケットは渡しますので
  お気をつけて」と」

2020年9月って自分は何をしていたかなぁ、そのときノーマスクの人と会ったらどう思ったかを考えてみる。
少なくとも自分の周囲は知人、その他目に入る人、誰もノーマスクの人は見なかったのと、健康上つけられない人がいるっていう頭がないから、やっぱ戸惑っちゃうかもなぁ。健康上つけられませんって言われたら、自分の場合は着用を強制するとは思わないけど、それだったら旅行も控えたら?とか言っちゃいそう。
それは差別じゃないかと言われたらそうかもしれないけど。

弁「ピーチの航空券を購入したのは
  いつごろですか」
告「一週間ほど前です」

弁「その際、ピーチのマスクに関する
  ポリシーは見ましたか

告「そのときは、比較サイトで値段が安い
  ところを探していただけなので見ていないです」

弁「購入してから、当日までは」
告「ピーチのホームページを見ました

弁「それはなぜ」
告「行きのジェットスターであったように、
  それぞれポリシーがあるのかな
と」

弁「調べて何かわかりましたか」
告「ピーチからのお願いというところに、
  マスクを着用してください
とありました」

弁「そこに、ほかに何か書かれていましたか」
告「並列するように、朝に検温をしてください、
  混雑緩和のため旅程表を紙に
  印刷しておいてくださいと」

弁「それは、どのように理解しましたか」
告「お願いはあるのかなと。でも、検温や
  印刷と同じくらいのものなのかなと」

弁「着用しないと乗れないと思いましたか」
告「お願いなので、乗れないなんて
  夢にも思わなかったです」

弁「保安検査場で何か言われましたか」
告「特に何も言われていません」

弁「ロビーでのアナウンスなどは」
告「一度もなかったです」


被告人質問(弁護人より 2/4)-ピーチ事件、 21Aとトラブル-

さぁいよいよ機内です。前回も書きましたが、こう色んな人の視点から語られる物事って、見え方変わって興味深いでしょ。
どちらの情報を先に聞いたかで印象が異なるなどもありそうですが、裁判においては基本的にあらゆる程度の証拠が揃ってから、それらを踏まえ被告人にどう思うかを含め聞いていくのが流れなのです。

弁「21Cの席に行ってどうしました」
告「着替えなどが入ったリュックを収納棚へ、
  iPadや財布など貴重品などが入った
  小さめなナップザックを自分の席へ置いて座りました」

弁「それでどうしましたか」
告「眠たかったので、静かに座っていました」

弁「その後は」
告「着席して5分後くらいでCAから声をかけられました

弁「それは誰です」
告「一番若く、頼りなさそうな、Zです」
俺(いちいち頼りなさそうなとか言うなよ)

弁「なんと声をかけられたのですか」
告「「お客様、お休みのところ申し訳ないのですが、
  マスクを着用されていないようですが」と」

弁「それに対して、あなたは」
告「私はマスクをしませんので、と
  手で小さな×をしました」

弁「するとZは」
告「「マスクはお持ちでしょうか?
  してもらえないでしょうか?」と」

弁「それに対して、あなたは」
告「私はできません」

弁「それはどれくらいの時間ですか」
告「1~2分だと思います」

弁「その後、どうなりましたか」
告「Zが戻っていって、別のCAを連れてきました」

弁「どんな話をしましたか」
告「「マスクをしていただけませんか」と言うので、
  先ほどのCAさんに申し上げた通り私はしません、と」

この流れが事実だとすると、皆さんの頭の中に一つ疑問が浮かびませんでしょうか。
「自身の体質、病気のことを言ったらいいんじゃないの?」と。でも、これについてはちゃんと問答がありますので、そのツッコミは心に留めておいてください。

弁「すると、ここで別の人から
  声をかけられませんでしたか」
告「21Aの人から「マスクしーや」と」

弁「それに対して、あなたは」
告「あなたは関係ないですよね、と」

弁「21Aの人はなんと」
告「「マスクせぇへんかったら、
  出発できへんやないか」
と」

弁「それに対し、あなたは」
告「それはあなた関係ないですよね。
  私とCAさんで話しているんです、と」

弁「21Aの人はなんと」
告「「こんなん降ろしてくださいよ」と」

弁「それに対しCAさんはどうしました」
告「「こちらで話しておきますので」と
  諫めるような感じでした」

弁「21Aの人はあなたへの言葉を止めましたか」
告「収まることなく、「こんな汚いの」とか
 「こんなのと乗られへんわ」などと言ってました」

弁「それに対してあなたは」
告「CAに、21Aは侮辱ですよね、
  注意してください
と言いました」

弁「それに対して、CAは何かしてくれましたか」
告「何もしてくれませんでした」

弁「21Aはどんな行動をしましたか」
告「右手で押すような仕草で、
  しっしっ、あっち行けと」

仕草で表現する被告人。あっち行けしっしっだと、手首だけ使ってぶらんぶらんさせるイメージがありますが、肩くらいの高さで真横に向けて肘を伸縮するポーズをしています。押し出すような感じですね。
メモ取るときは必死なんで、ずっと下を向いていたんですが、もしかしてずっとプレゼンで培ったオーバーリアクション気味な行動をしてくれていたのだとしたら、すまぬ見てなかった。

弁「その仕草で体に当たりましたか」
告「1席離れていたので、ここで当たったかは
  定かではないです」

弁「それに対してあなたは何か言いましたか」
告「私に対する暴力ですよね、と」

弁「これらは連続してのことですか」
告「いえ、「マスクしーや」みたいな話が
  ポツンとあって、押されるような仕草が
  ポツンとあり、連続でなくポツンポツンと
  ある感じです。」

弁「その押すような行動にCAは何か言いましたか
告「言ってくれませんでした

これ以降、Bさんが出てくるということでいったん休憩。
今回もメモが多いなぁと、いったん法廷の外で、ぐーっと伸びていたら、初めて来たと思われる人が、「なんか思ってた感じの人と違くね?」みたいな話をしていました。
目の前の証言に一喜一憂と心が揺り動かされるのはよくわかります。やっぱ被告人は話がお上手だなぁと感じますし。
ただ、こういう主張をしてるんだぁくらいに留めておかないと、自分の心が行ったり来たりで、今後の公判の進行に心が持たなくなるぞと心の中でアドバイス。

では、後半戦行ってみましょう。

被告人質問(弁護人より 3/4)-Bとの座席と後方ギャレーでのやり取り-

弁「Bは一人で被告人の席へ来ましたか」
告「いえ、二人です」

弁「何と言われましたか」
告「「マスクをしていただけないでしょうか」
  言われました」

弁「それに対してあなたは」
告「私はできません、と申しました」

弁「するとBはどうしましたか」
告「「お持ちしましたので」とマスクの箱を出しました」

弁「それに対しあなたは」
告「いえ、それはお願いですよね、と。
  マスクの着用はNoです」

弁「Bさんは?」
告「「お客様だけが着用されないと出発できません」と

弁「それに対しあなたは」
告「出発できないことはないでしょう、と」

弁「Bさんは?」
告「「ピーチではすべてのお客様にしてもらうことに
  なっています。このままだと、一人残して
  飛び立つことになります」
と」

弁「それに対しあなたは」
告「あくまでお願いですよね?と言いました」

先ほど言った通り、後ほどどうして「自分は身体に不安があるので」と言わなかったという理由はわかるのですが、それでもここでは何かで表現した方がよかったのでは?と、被告人の言う流れが本当だとするならば。

弁「それであなたは席の移動を求められたのですね」
告「一番後ろが空いているからと」

弁「それを聞いてどう感じました」
告「私が移動するのはおかしいと思いました。
  かつてアメリカの黒人の女性が白人の女性に
  座席を譲ることを拒否し逮捕された、
  公民権運動の話
と同じように差別だなと感じました」

Wikipediaの記事参照で申し訳ないですが、この記事の「モンゴメリー・バス・ボイコット」のことですね。

弁「21Aがその様子を動画に撮っていたのは
  知っていますか」
告「スマホを向けていたので、
  写真を撮られてるのかなくらいの認識でした」

ここで時系列に沿って質問しやすいように、弁護人からその動画の反訳書(文字起こし)を被告人に見せながら質問させてもらうよう申請

検察「口頭で確認しながら行えばいいと思います」
弁護「わかりやすさのためです」
裁判官「わかりやすさのためということで、許可します」

弁「この動画の中であなたは
 「何も問題ないはずです、一席空いてるから」
  言っています。これはBとやり取りを始めて
  どれくらい」
告「2分くらいと記憶しています」

弁「またBは「CAの支持に従わないとこのまま
  降りてください」
と言っています。
  この「このまま」とは何を意味することと思いますか」
告「マスクの着用に応じないことだと思います」

弁「このときBさんはどういう様子でしたか」
告「Bさんは高圧的で、こちらが聞いたことにも
  答えず、要領を得ない感じ
でした」

弁「被告人が、書類を別に書きますと
  言っているのはどういう意味ですか」
告「全員がすべきというなら、例外を申し出るつもりで」

弁「それはどういう経験から来たものですか」
告「行きのジェットスターでも認められたことなので」

弁「21Aはそのとき、スマホで何をしていると思いましたか」
告「写真に文字でもつけてインターネットで
  発信しようとしているのかと思いました」

弁「実際はどうでしたか」
告「機内で盗撮したものをYouTubeに投稿されていました」

弁「それをあなたはどう知りましたか」
告「親から電話で「動画が上げられてるぞ」と聞き、
  知りました」

弁「スマホを使ってることについて
  あなたは何か言いましたか」
告「電子機器を使ってますよ注意してください
  と言いました」

弁「するとどういう反応でしたか」
告「Bは後ろに向かってる途中でしたが、
 「それは問題ありません」と返事しました」

弁「それで何が起きましたか」
告「周りが大爆笑となりました」

ここの爆笑の部分はPさんと同じ描写ですね。実際の言い方やその場の雰囲気であったり、主義主張の違いなどはあると思いますが、このときの被告人の不快さは想像できるところです。

弁「電子機器は問題ないとBさんが
  後ろに行ってからはどうなりました」
告「またCAが来て、21Aに対し、
 「席の準備ができました」と」

弁「どこへ移動すると言ってましたか」
告「一番後ろにと言っていました」

弁「そのときBからは何か言われましたか」
告「「立ってください」と言われました」

弁「あなたはどうしたのですか?」
告「足を横にして、前を通って下さいと言いました」

座席の写真や見取り図を見せながら)
弁「ひじ掛けと前の席の間にほとんど
  隙間がないのはわかりますか」
告「はい」

弁「見取り図では33cmとあるがどう思います」
告「私の感覚では違うと思う」

弁「21Aが出るにあたり、
  Bはアームレストを動かしましたか」
告「動かしたという事実はない」

弁「動かすような動作や声かけは」
告「ないです」

弁「あなたがBの体に触れたとかは」
告「ない」

弁「21Aが前を通るとき、暴行などは」
告「ない」

このアームレスト問題だけは、いまだによく趣旨がわからないんだよなぁ。ただ単に証言の信用性を争うものにしては、その結果が何なの?というのがまだ見えてこない。
個人的な意見を言わせてもらうなら、30cmも前の座席との間隔がない場所で、アームレストが上がってない状態でも出来る足の動かし方しかせんと、立ってやればと思うけど。もちろん義務なんてないんだけど、それはただの意固地と言うのでは。不快な感情はわかるけどさぁ。

弁「21Aが席を移ったあと、
  あなたは何かCAに言いましたか」
告「はい、Zに「ちゃんと注意してくださいね」
  いいました」

弁「それに対してZは」
告「はい、対応しておきます、と」

弁「なにか、他の乗客とトラブルになってませんか」
告「通路を挟んだ、21D・Eの夫婦の旦那の方から、
  語気を強めて「マスクくらいしろや」(声大きめ)
  と言ってきました」

弁「それに対しあなたは」
告「あなたも鼻の上までしたらどうですか、と」

弁「どうして、そのようなことを」
告「粗っぽい言い方だったのと、人にしろやと
  言ったのに鼻が出ていたので、
  正しい着用をしてはどうかと」

弁「CAにはなにか言いましたか」
告「CAに、私にマスクをと言うのなら、
  この人にも言ってくださいと言いました」
弁「そうしたら」
告「「じゃかましいわ、ボケ」(結構な大声)と
  言ってきました」

弁「それに対しあなたは」
告「今、この人「じゃかましいわ、ボケ」と言いましたよ、
  と言いました」

弁「その後は、どうなりました」
告「機内は落ち着いて出発しました

問答を端折ってないと前置きをした上で突っ込みます。
その状態で、落ち着くか~!
こほん、冷静さを失っていました。失礼しました。

それにしても、さすが海外で学んだプレゼン技術よろしく、ちょいちょい抑揚をつけるように大声でその場を再現する被告人。今後、自身の証言についても抑揚をつけていただきたかったのですが、それはこれ以降も叶わずでした、残念。

弁「出発して、サイン消灯後
  あなたはどうしましたか」
告「CAが通ったので、
  先ほどの件どうなりましたか、と聞きました」

弁「先ほどの件とは」
告「マスクを巡るやり取りで乗客が介入した件です」

弁「どうなりましたかというのは」
告「注意してくださいよ、と言ったことに
  どう対応したのかです」
弁「それに対しCAは」
告「「Bと話した方がいいので、後ろで話しませんか」と」

弁「21Aが30列目にいることは知っていましたか」
告「知っていました」

弁「トラブルになるとは思いませんでしたか」
告「私から声をかけるとトラブルになると思ったので、
  話しかけませんでした」

弁「自分から話しかけるつもりはないと」
告「はい」

弁「後方ギャレーではどんな話をしましたか」
告「Bがいたので、
  注意してくださいと言いましたよね、と言いました」

弁「それに対しBは」
告「承知していません、と言いました」
補足、実際被告人が言ったのはZにだが(当質問内にて)、Bはチーフだからそこまで報告がいってるのかという意味かと思われる。

弁「起訴状には「謝罪をさせろなどと言い」
  あったのですが、そのようなことは言ったのですか」
告「そのようなことは言っていません」

弁「何をしてほしかったのですか」
告「CAに注意をしてほしかったのです」

弁「あなたが後に書く、質問書の中に
 「乗客間のトラブルについて謝罪の促しはあったのか」
  書いていますが、こういうことですか」
告「はい、そうです」

弁「CA(Bかも)はこのとき何か言っていましたか」
告「「お客さんが直接言ったら
  いいんじゃないですか」
と言っていました」

弁「それに対し、あなたは」
告「私が直接言ったら、もめ事になるでしょう、
  と言いました」

弁「それに対しBは」
告「「まぁ、そうですね」と」

弁「あなたは何か言いましたか」
告「機内だともめ事になりますし、
  関空に着いて当事者間で話すというのもありますが、
  着いたらすぐに降りて行ってしまいますよね、
  と聞きました」

弁「そうしたらBは」
告「「まぁそうですね、多くの客は
  すぐに降りてしまいます」と」

弁「相手の情報について何か聞こうとしましたか」
告「連絡先を教えてくれるとかは、
  個人情報の問題で無理ですよね?
と聞きました」

弁「それに対しては」
告「「そのようなことはできません」と」

ここで被告人の発言が本当とした場合に気になるのは、
CA陣は21Aに何を注意してくれと言われたのかわからなかったのではないでしょうか。いろいろありすぎですからね。「あんま他のお客様を刺激するようなことはお止めくださいね」でも注意は注意ですけど、それじゃ被告人は納得しないでしょうし。
この点については、被告人の言いたいことに対して、「あーはいはい」的な流した気持ちがあったのかもと想像できなくもないです。あくまで想像ですが。

一方で、被告人側に気になることも。
冷静な口調で喋ってるのは自身の主張の場なので構わないのですが、自分は冷静を装っているのに、このやり取りで相手の情報を聞こうとするのは、ちょっと執着し過ぎなエピソードの気がする。

弁「あなたは他に何を問題視していたのですか」
告「Bの「降りていただきます」という発言です」

弁「これはどういうことですか」
告「これはピーチによって、
  何か示されている指針なのかと」

弁「質問書の中にも、
 「いかなる約款に基づいて…(略)」とありますが、
  これと同じような意味ですか」
告「はい」

弁「それに対しBは」
告「要領を得ない感じで、「全てのお客様に
  してもらっていますので」
と」

弁「このやり取りはどう終わったのですか」
告「私が、約款を確認しておいてください
  と言って終わりました」

弁「それに対する反応は」
告「あまり真面目に答えない感じで、
  はいはい、という感じでした」

弁「このやりとりの中で、迷惑をしている
  などという言葉はCAから出てきましたか」
告「言われていません」

弁「どれくらいのやりとりでした」
告「3分くらい」

弁「飲み物などのサービスはありましたか」
告「カタログ販売のような形でありました」

弁「その後、Bとやりとりしましたか」
告「Bが来て、「話があるので
  後ろに来てくれませんか」と」

弁「Bはなんと」
告「「お客様はこちらの指示に
  従っていただけない方なので、
  新千歳で降りてもらいます」
と」

弁「あなたはなんと」
告「驚いたので、いやいや降りません、と」

弁「そのやりとりはどれくらいの時間」
告「1分くらい」

弁「何かトラブルが原因とかいう話は」
告「出ていない」

弁「約款の話は」
告「出ていない」

弁「Bは機長と話しているのを見ましたか」
告「それは見ていない」


被告人質問(弁護人より 4/4)-前方ギャレーのやり取りと警告書、命令書の発行-


ようやく前方ギャレーの話になります。
皆さんも、もう全体の流れをだいぶ把握してきたのではないでしょうか。そろそろこのピーチ事件も終盤に入ってきたということです。

弁「その新千歳で降りる降りないの話を聞いて、
  どんな気持ちになりましたか」
告「ビックリしたのと、私は関西に行きたいので、
  その戻る手段がなくなるのは困ります。
  また、Bは離陸前から高圧的だったので、
  とても残念に思いました」

弁「その後、あなたはどうしましたか」
告「Pに声をかけ、新千歳で降りてというのは
  どうなんですか、と聞きました」

弁「それに対しPは」
告「「Bと直接話してはいかがですか」
  前方に連れられました」

弁「そこで、どんな話をしましたか」
告「あなたは先ほど、降りていただきますね、と私に言いましたね、と」

弁「それに対しBは」
告「「はい、そのように言いました」と」

弁「それに対しあなたは」
告「離陸前に、投機は出発することができません、
  とも言いましたね


弁「それに対しBは」
告「「はい、そのように言いました。
  でも、それはこちらの指示に
  従っていただけないためで」と」

弁「それに対しあなたは」
告「それは、何の指示なんですか、と聞きました」

弁「ここでマスクが話題になったのではないですか」
告「ここでPが
 「お客さんはなぜマスクはしないんですか」
と聞きました」

弁「それに対しあなたは」
告「先ほどから言っている通り、しません。
  何か書くなら書きますよ、と」

弁「ここで健康のことを言ったのではないですか」
告「私は健康上の理由です。
  衆目の前で健康上のことを言うのは
  プライバシーにあたります
ので、と」

弁「それに対しPは」
告「「健康上の理由であれば、つけなくていいとは
  誰が言ったんですか」
と」

ここで出ました、なぜ健康のことを言わなかったのか。まぁ確かにプライバシーの観点から、特にこの好奇の目に晒されていた状態で言いたくないというのはわかります。
でも、それならばこの被告人質問の冒頭の水の飲用云々についても、やっぱ弁護人に公判前にこっそり聞いてもらっておけばよかったんじゃないのと思ってしまいます。

弁「Bから声の大きさについて言われませんでしたか
告「言われました。
  そのときは意図的ではありませんでしたが、
  エンジン音がけたたましかったので。
  私の声が大きいのでなく、むしろCAの声が
  小さく感じたくらいです」

弁「自身の声の大きさについて何か言いましたか」
告「少し小さくするんで、質問させてください、と」

弁「それに対しBは」
告「「まだ大きいですよ」と言うので、
  私は耳が悪いので大きくなるんです、と言いました」

弁「それでどうしました」
告「筆談にしましょう、と言い、
  その場でメモ用紙とボールペンをもらいました」

弁「ここでのやりとりはどれくらい」
告「2~3分だと思います」

弁「前方ギャレーであなたが問題視したのは、
  新千歳空港での降機の指示についてですか」
告「はい」

弁「Bはインターフォンで何か話していましたか」
告「見ていません」

弁「BとPは警告書の準備をしていたのを見ましたか」
告「見ていません」

弁「業務の妨害をしているなど言われましたか」
告「声が大きいと言われた以外、言われていません」

弁「業務を妨害したり、立ちふさがったりはしましたか」
告「していません」

冒頭でも言った通り、それぞれが自身の主張について基づいているので、ガッツリ食い違っていますが、「嘘ばっか言って!」みたいな反応はやめてくださいね。ここでは、どちらの証言に関しても証明する手立てがありませんので。

弁「座席に戻ってメモを書くときテーブルは
告「出して書きました

弁「利き手は」
告「右です」

弁「警告書などを持って被告人の方へ来たのは、
  席に戻って何分後くらいですか」
告「3分くらいです」

弁「それでBはどうしましたか」
告「いきなり、「命令書の交付を行います」と言いました」

弁「位置は」
告「私の右斜めのところにB、
  その後ろの機内でいう前のほうにPがいました」

弁「命令書と警告書はどちらが先でしたか」
告「命令書が先でした」

弁「読まれて、あなたはどうしました」
告「それ、なんのことですか?と」

弁「それに対してBは」
告「何も答えずに読み上げ続けました

弁「Bの顔の向きは」
告「窓の方」

弁「どのように読んでいた」
告「Bの目の前、斜め30度くらいに持って
  目の前で読んでいました」

弁「被告人から、内容は見えましたか」
告「はい」

弁「見えた内容というのは」
告「ほとどんスカスカでしたね。
  一つチェックされていましたが、該当欄が空白でしたし」

ここで弁護人がそのときの命令書の写しを被告人に共有しようと。
しかし検察官から、これは当時のでなく、普通にサンプルなのでは的な異議が。自分の席で資料をひっくり返して探す弁護人。そして被告人も思わず立ち上がって、自身の鞄をあさり、弁護人が探しているものを出してあげようとゴソゴソ。まぁ気持ちはわかるけど、いいから座ってなって。

弁「この命令書の空白に
  あなたは気付いたということですね」
告「はい」

弁「それで、あなたはどうしました」
告「行為が空白なので、何が該当するんですか、
  とその場所をペンで指しました

弁「Bさんの腕と交差していましたか」
告「後ろのPの位置からは
  そのように見えたかもしれません」

弁「ペンを上下させませたか」
告「1、2回上下させ、ここが空欄ですよ、としました」

弁「証人がペンで叩いたというのはその場面のことですか」
告「そうだと思います」

弁「Bはあなたの問いかけに答えましたか」
告「答えていただけず、被せるように言い続けました」

弁「Bはその命令書をどうしました
告「私のテーブルに置いていきました

弁「BやPの証言では、
  シートポケットに入れた
とありましたが」
告「それはないです。テーブルが出ていたので、
  ポケットに入れるのは無理
です」

弁「その間、Pの姿勢が変わるようなことはありましたか」
告「いえ、ありません」

弁「そのとき、Bなどから暴行の話は出ましたか」
告「出ていません」

弁「周りに、見たか、見ていないかという話は」
告「出ていません」

弁「そのあと警告書を読んだのですか」
告「はい、読み上げていきました」

弁「あなたはなにか言いましたか」
告「具体的にどの行為を言っているのですか、と」

弁「それに対しBは」
告「答えはなく、そのまま読み上げていきました」

弁「そのあとBは」
告「前方に戻っていきました」

弁「これはどれくらい時間の話ですか」
告「だいたい3分くらいだと思います」

これで、この日の公判は終了。
次回も弁護人からの質問が続いて、検察官、裁判官と続くのかと思います。今回の弁護人とのやり取りは2時間くらいの話でした。次週はどれくらいかかるのでしょうか。今から震えています。

今回、被告人の話を聞いて、いろいろと思うところがある人がいるかもしれません。ただ、こういった意見の汲みかわしの妙が裁判の醍醐味と感じてもらえたら嬉しいです。


ここから私見が入ります。
恐らくですが、弁護人としては、
マスク着用について被告人は理解がないわけではないのに(自身の思考やジェットスターでの対応など)、今回問題になったのはピーチ側の対応が問題だったからだ。
CAと被告人の意見には食い違ってる点が多く、その中でも冷静に対応してきた被告人の証言の方が信用性が高いはずだ。
万が一妨害と思われるとしても、長い時間拘束していたようなものではない。
周囲も囃し立てるなど、コロナ禍においてピーチ側が冷静な対応を欠いていたし、ピーチのCAが2人来たけど、被告人に悪い感情を持っていたから事前に辻褄を合わせていたに違いないみたいな主張になるんですかね。
これは僕の勝手な妄想です。

CAさんを疑っているわけではないですが、現場を見ていない第三者の意見としてその二人が結託して何かストーリーを作った…という可能性は100%ないとは残念ながら言えないところ。
でも、そうするとクリアしないといけない問題が出るんですよね。前回、証人として出廷したオペレーション運行管理者と機長のやり取りがあるんで、CA二人だけの話じゃないんですよね。緊急着陸の判断等は機長がするって言ってるし。
まぁとにかく、次回で被告人質問も完結するので、それまで待つとしましょう。



さて冒頭で、この公判では被告人質問の前に証人尋問があったと言いましたが、これからその場面を紹介していきます。
「えっ!これから?」とお思いかもしれませんが、まだ15,000字弱ですよ、とバグったなだめ方をしています。

そして、大変申し訳ないのですが、
この証人尋問については「有料記事」対応とさせてください。この対応が、今回のタイトルである「頭を悩ませる」という部分なのです。

理由としましては、やはりこの事件、非常に多くの関心を集めております。
そしてTwitterなどで、激しい意見のぶつかり合いがなされているのを私も確認しています。被告人を擁護する人、逆の立場の人それぞれ拝見しています。

これから証人が2名出てきますが、この件で多くの憂い目にあっていると証言しています。
被告人については公判の場で、自身の主張をすることができますが、
証人がこの件で好奇の目に晒されるのは僕は正しくないと考えます。(もちろん被告人ならいいと言ってるわけじゃないですよ。)とても無料で無制限での閲覧は難しいと考えました。

以降、有料での情報発信となりますが、以下の注意書きにご納得いただけた方のみ先にお進みいただけたらと思います。

①正直、メモ自体は99%くらい出来てるのですが、私の判断で、
 プライバシーやその他情報を隠す部分
もあります。
 ただそれは、一方が有利不利になるために
 行うものではないとお約束します。

②以降の情報をお読みいただいた上で、
 ネット、リアルに関わらず本人を特定する行動や
 詮索等はお止めください。
これは節度として強く願います。

・従来の私の記事は各種議論の題材に使うのは、
 依頼を受けたら概ね許可していましたが、
 以降の文章は一切の引用、転用は禁止とさせてください。

偉そうにと思うかもしれませんが、
これが私自身が今まで裁判というものに向き合ってきた姿勢ということでご容赦いただければ幸いです。

ここから先は

7,037字 / 1画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?