当記事は、以下の傍聴記事の続きの傍聴記となりますので、内容のご理解のためにまずお読みいただけると幸いです。
というか、一連のこの記事を読んでいただけたら、裁判というのは双方の意見がぶつかり合って、何が正しいのか頭がゆわんゆわんしてくるというのが伝わるはず。みんなで情報の波に溺れよう!
本当は7月20日に公判が行われる予定だったのですが、当日になりまさかの公判延期。なので、随分と久しぶりな気がします。
この裁判も比較的長くなっていますけど、期日前整理というので争点を関係者で整理してもらっているので、証拠の量に割にスムーズだとは思います。昔は大きな事件と聞くと何年もかかってたなんてイメージありましたもんね。また最近は裁判員裁判の関係もあり、争点を整理する考えも定着してきたのでしょうね。
争点も整理され、今日は2時間の公判だし、記事作成もよゆーよゆーと思っていたのですが、いやぁ今回も疲れました。
そんな訳で、今回もお手数ですが以下の点をご確認の上、本編に参りましょう。
第9回公判概要
今回もいつも通り被告人の入廷時の話から。
私は、今回のようなニュースで大きく取り上げられるような裁判や裁判員裁判を傍聴することってあまりなく、いわゆる小さめな裁判が多いんです。そういう裁判の多くは、裁判官以外の人が着席してて、裁判官が入廷して、みんなで起立礼という流れが多いのです。
ですが、今回も被告人以外が着席している状態で、被告人は時間ぴったりに入廷。これ自体は大きな裁判の特徴なのか、もしくは職員さんに指示を受けてのことだと思うので悪いとも思いませんが、「さんま御殿」で明石家さんまさんが入場するみたいな感じで、こっちはワーキャーいう観客じゃないんだぞと思ったり。まぁ同類ですが。
今日は、入廷時にペコリと一礼して自席へ。右の口角だけ上がって、なにかイラつき気味なのかなと思ったり。
本日は、まずは弁護側が採用を求める証拠類について検察との応酬がありました。この場面は裁判手続きの中で特に、資料がない傍聴席側にはわかりにくい場面。また検察官さんの喉の調子が芳しくなさそうで、ちょっと聞き取りにくかったです。
弁護側が採用を主張する証拠に対して、検察が不要と異議を申し立てたのがありましたが、異議に理由なしと証拠採用されたのがありました。逆にその異議が認められ裁判官が棄却したものの、弁護士が異議を申し立て、その異議に理由なしとしてそのまま棄却されたものがありました。一方だけが異議が認められないと、見てて悲しくなるんですよね。
今回採用された証拠は以下の4つ。前述の通り裁判において、かなりわかりにくい場面なのでかなり不鮮明であることをご了承ください。
明確にわからないものを考察するのはやめにして、メインの被告人質問にいってみましょう。
前回は水の持ち込みについて許可を得ていたけど、今回は何も言わず持っていってグビグビやってました。
被告人質問(弁護人より 1/3)-ピーチ事件の降機とその後の状況-
以前の証人尋問で出たCAさんからの、テーブルを上げて欲しいの指示に従わなかった云々の部分ですね。冷静な受け答えをしているという趣旨でしょうけど、とりあえず上げた方が良かったとは思います。
弁護側としては、被告人は冷静に対処しているのに聞き入れてもらえず、大変な思いにあった、むしろ被害者だったということなのでしょう。
個人の感想として、そりゃあ本当のことも多分に含まれているのでしょう。でも、被告人は自分のことは正当化しすぎ。自分は何も悪いことをしていないし、理路整然と主張をし、説明を求めている姿勢だけで、こんな世紀末みたいな機内を想像しろという方が無理があると僕は思います。
自分のことをよく見たものです。擁護してくれる番組があるかもという一縷の望みがあったのかもしれませんが。それはそれとして、実際の書き込みが想像される中で、その当事者の声を聞くのは考えさせられる部分はあります。この群がる特性って世界で見たときに、どうなんですかね?
これにてピーチ事件での質問は終了。
続いて、自宅に警察官がやってきたときの質問に移ります。
私はCAさんの証人尋問回からしか見ておらず、それらは全て公開していますが、過去の回でその警察官6名の尋問があったとのこと。その尋問結果と照らし合わせすることが出来ないのは悔しいですが、ネットの情報を自己責任で見ていただくか、今回のやり取りから自身で想像を膨らませるかなどしていただければと思います。
また、以降被告人の口から、警官の名前が出てきます。もうA、B、Cだと分からなくなるので、すべて仮名で表現させていただきます。あと、いつもの通り敬称略です。
被告人質問(弁護人より 2/3)-茨城の自宅での警察による差し押さえ-
ここから、捜査時に撮られた(?)写真や家の見取り図を示しながら質問が始まります。
傍聴席には写真は見えませんので、何が行われてるかさっぱりわかりません。読者の方にもわからないでしょうが、頑張ってついてきてください。
前回もそうだったのですが、言い忘れか知りませんが、証言中ちょいちょい敬称が抜けます。それ自体は別にいいんですけど。今の流れでいうと原口さんですね。だいたい抜ける人は決まってるんで、この人には一言いいたいのかなと邪推してしまいます。
一方で、スウェーデンで鍛えたプレゼン能力もあってか、非常に喋りは聞きやすいです。裁判慣れしているであろう弁護人よりも。
ただ、各種関係者がすごんできたという主張のとき、実際に声色変えて被告人もすごむんですけど、これが被告人の言うプレゼンでの抑揚なのでしょうか。プレゼンですごむなんて、いつ使うねんと思ったり。
メガネを取った、取られたというやりとりがあったっぽいですね。こういうの聞くと、ちゃんと全部傍聴しておけばよかったと思っちゃいますよね。
いろんなニュースでも、ちゃんと読んだり、もしくは別視点の違う情報が載ってたりするのを見ると印象って大きく変わります。やはり人って情報にすぐ左右されちゃうよなと思います。
やっぱ何事も動画化しないと意見ってのは食い違っちゃいますよね。
本筋とはちょっと離れるけど、被告人の言いたい世界観はなんとなくわかるなかで、唐突に大学の授業に戻ったというのが不自然過ぎてとても気になってしまいました
茨城の家での警察のやり取りは以上。
ここで連行されている姿は、私もニュース画像などでよく見ました。単純な疑問として、どうしてマスコミはいたの?警察がリーク?それとも長いことパトカーが停まってたから、なんだなんだと集まってきたとか?
それにしても、誰がどーとかよく覚えているもんだな。
続けて千葉県の館山食堂でのやりとりです。
ここについての公判の証拠調べも僕はいませんでしたが、事件後に館山食堂に食事に行っている身としては気になっていたところ。
ここでも多くの方の名前が出てきますが、仮名かつ敬称略でいきます。
被告人質問(弁護人より 3/3)-館山食堂の騒動と警官とのやり取り-
この店、ホント混んでるんですよね。私が行ったのは土曜日だったので特に混んでいたのもあるでしょうが、名物の天丼は早々になくなるようですし、恐らく事件日も混んでいたのでしょう。
この後、公判では見取り図とともにどこに座ったとか、どこで揉めたかみたいな説明がありましたが、この辺りは不明瞭になる点ご了承を。
早く出たいなら、そもそももっと早く家を出ればよかったのに。
というか個人の感覚として、あの天丼を食べてからハイキングするって胃腸的にありえないんだけど。こんなん言われたら、見に行きたくなっちゃうじゃん。巧妙な館山地区をオススメサイトでございます。
これをあの天丼食べたあとにか…。
被告人の言い分を好意的に信じるにしても、おいおいいくらなんでもいきなり過ぎるだろと思わなくもないですが、先に続きます。
お店自体は20人も入れるかわからない大きくないところで、こんなもめ事があったら大パニックですよね。
全ての裁判で、被告人からこのように事件のあらましが語られることはありませんが、恐らく証拠書類にはある程度のことが書いてあるのだと思います。誰がどこを掴んで、それは腕のどこか、手首よりか肘よりか真ん中なども細かく語られます。
この細かさで双方の意見を合致させるので、何を明確にしないといけないか、何が嚙み合っていないのかが浮き彫りになってくるんですよね。
経緯はともかく、これについては大事に至らなくてよかった。
具体的な診断結果なども、それまでの公判で証拠採用されたりしてるのかは、ちょっと分かりませんが、ケガをしたのはその通りのようです。
と、この辺りで喉につっかえるような感じの被告人。弁護人の判断で一時休憩のお願いをすることに。時間は本日の予定時間の17時を回ってるかどうかという時間でしたが、5分休憩することが決定。
裁判は基本的に17時以降に行われることはありません。僕も今まで見たのは17時15分がマックス。弁護人としても今日中に全部やるのは難しいと思ったのか、裁判官に本来予定していない次回にも少し弁護側の質問をしたいと要求するも、次回は検察官が時間いっぱい質問するから無理という回答。多少時間を押してもやるように言われました。
次回、何時間やるかわからないけど、検察官の意気込みが感じられ、私のペンを持つ手がもつのか不安になるほど。
時間を置き、少し落ち着いたのか再開。
これで弁護側の質問は終了。
この証言の信用性について、私には情報も足りませんし特にする気はないですが、時に警官の取調べは強引だとは思います。
恐らく僕の人生で唯一受けた職質なんですが、路上で携帯メール打ったあと自転車で出発したのですが、その先で防犯登録の確認に引っかかりました。すると、僕がメールを打ってたのが、その警官が張ってる数十メートル手前だったらしく、警官にとっては「自分たちの姿を見て、やましいことがあるから一度立ち止まったに違いない」と思ったようで、「身に覚えがないなら、さっき停まる必要とかなかったよねぇ」とダラダラ言われたことを思い出しました。正直、嫌な思い出です。
それはさておき、本日のこれまでの情報をどのように捉えるかは、冒頭にも書いた通りこれまでの記事、そして次回は検察側の質問も総合的に見た上で判断してください。
次回は検察側と、もしあれば裁判官からの質問です。
恐らく次回で一通りの双方から主張される証拠の取調べが終わって、
次々回に検察側の求刑、弁護側の弁論、そして被告人の最終陳述があって、
その次の回に判決ということですね。
長かったなぁと思う反面、まだまだ裁判の山場は続くので頑張っていきたいと思います。
最後に、いつものお願いです。
もし今回の記事を読んで、なにか参考になった、面白かった、今後も頑張ってと仰っていただける場合、被告人が目指した鋸山を登るのに必要なポカリ代を僕に奢ってください。
それを基に、鋸山に挑戦したいと思います。その経過などはTwitterなどでご報告をいたしますので、下記の有料記事購入ボタンを押していただけると幸いです。
もちろん、この有料は全く強制するつもりもございませんので、ホント有志の方だけで結構ですので。
それでは、残りの裁判も頑張って追っていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
毎度のことですが、当記事の全責任は私に帰属いたします。
大人の人生交差点クラブ 普通