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まえがき|偽物すぎる戦争理論【PPP-戦争論】

1399文字

歴史を俯瞰しながら向こう数十年に日本で内戦が起こることを予想する。日本の地理的性質に注目しシンギュラリティが社会をどのように変革するか、大胆に説明された本。21世紀中盤の主要なテクノロジーである自動運転についての考察をはじめ、この技術の悪用方法に触れながら、物流戦争を乗り切るための最新兵器「ドローンユニット」について解説する。




本書は混迷してゆく現代社会を賢く生き抜きたい方のために書かれた。私は本書を読むことにより喚起されたいかなる貴方の行動についても是非を問う予定はない。純粋な理論書だと考えて頂くのが賢明である。

本書があくまで戦争の理論書である点を重ねて断っておきたい。私は戦争が起こることをゆめゆめ願っていないし、そもそも「戦争」というものが近代戦争ではないことは当然である。非核三原則などという馬鹿げたプロパガンダを大真面目に議論する気は毛頭ない。


しかしながら、「戦争」という言葉から太平洋戦争や戊辰戦争を想起する方が大半であることに私も異論はない。よって議論のまな板に必要な、「戦争」という言葉をここであえて定義しようと思う。


  -複数の人間の集団が資源を奪い合うこと-


右に述べた営みは人類に限らず、植物や、小石ですら日常的に行っていることだと私は考えている。二十一世紀の戦争においてドローンやサイバー空間上の洗脳装置が兵器として大いに機能することに対して全く疑いはないが、それだけを大真面目に議論することは無意味である。歴史にifはなく、全ては諸行無常。結果論でしかないからだ。

具体的に私が取り上げるのは日本国内における内戦だ。今後数十年のうちに戦国時代や源平合戦、明治維新に匹敵する革命が起こる。これは冗談ではない。現代社会から失われた様々な風習を脱構築し、日本という地に新しい秩序が芽吹く。

本書で残念ながら言及できなかったのは世界秩序に関する問題だ。あくまで日本国内に留まる極めてローカルな理論であるかもしれない。しかしながら、太陽系の規模で考えると地球の中の話はどれも矮小なものであるし、そもそも人類史上で太陽系や銀河系の規模で物事が考えられ始めたのはほんのここ数世紀の話である(日本では150年そこらだ)。


 
PPP-戦争論というタイトルには様々な意味が込められているが、私が最もパワフルに考えているのはシンギュラリティの問題だ。AIが人間の知能をどのように超え、その中で生き抜くことができる新人類はどのような場所にいるのかについて私は生命力を振り絞って血がほとばしるほど真剣に考えている。


pppと聞いてすぐに思いつくのは機械言語だ。人間のコントロール可能な領域の圧倒的な外部にコンピュータの生態系は既に存在している。
 

第一章では現代社会を評論する。これから起こる社会の変化を予想する上で必要な考え方をかいつまんで理解できるようになっている。

第二章では本書の核心となる、物流戦争という概念を提示する。自動運転のハック、ドローンの物理攻撃という2つのステップを詳細に解説する。

第三章ではソフトな戦争について説明する。第二章で説明しきれなかった戦争の実際の様子を、現在進行中の東欧戦争を例示しながら丁寧になぞっていく。
 


さあ、本書で未来の扉を開こう。大丈夫だ。戦争は怖くないから

あなたの想像するような戦争は絶対に起きない。命は落とすかもしれないけれど




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