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Vol.3 ママになってさらに広がった私達の働き方

今年6月新たに社外取締役に就任した小脇美里さんは、ファッションエディター、ブランディングディレクター、としても活躍しています。働く女性たちやママたちから絶大な支持を集める小脇さんが、オイシックス ・ラ・大地でそれぞれの輝きかたを見つけて働く女性たちのリアルな声をインタビューしていくこの企画。

第3回目は、それぞれ2児の母である3人の女性社員です。産休をとったり、子供との時間を考えたりしたことで、働き方は制限されるのではなく実はどんどん広がりを見せ、仕事がさらに面白くなってきたという嶋津さん、髙野さん、肉倉さんのストーリーを聞きました。

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オイシックス ・ラ・大地 社外取締役
小脇美里さん
ファッションエディター/ブランディングディレクター。令和初のベストマザー賞・経済部門受賞。鯖江市顧問SDGs女性活躍推進アドバイザー。ママだからこそ実現できる取り組みを発信する新スタイルライフメディア「MOTHERS編集部」を立ち上げ、編集長を務める。1歳半娘と6歳息子の二児の母。

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オイシックス ・ラ・大地 OisixEC事業本部サブスクリプション進化室クリエイティブ進化セクション マネジャー
肉倉由巳さん
新卒で入社したギフト会社がオイシックスと経営統合し、前社から引き続きデザイン業務を担当。2回の産休・育休を経て10年目に突入。趣味は、サッカー観戦やハンドメイド。1歳半と6歳の子供を持つ。

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オイシックス ・ラ・大地 OisixEC事業本部プロモーション室クリエイティブセクション
嶋津春美さん
ディズニーやしまじろうなどのKit Oisixなどの商品を担当。新卒で広告代理店に入社し、その後働き方に悩んでオイシックス・ラ・大地に転職。ダンスやものづくりが好き。4歳と小1の子供を持つ

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オイシックス ・ラ・大地 OisixEC事業本部CX室お客さま満足度向上セクション
髙野瑶子さん
新卒でらでぃっしゅぼーやに就職。カスタマーサービスに長く携わり、海外のセンター立ち上げも経験。育休から復帰するタイミングで自ら希望を出してOisixの事業へ異動。4歳と小3の子供を持つ。

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ママになったことが仕事の転機に

小脇さん:
 今回お伺いする皆さんは他社で勤務したこともあり、様々な部署や業務を経験されていますよね。そんななかでもそれぞれ2度の産休・育休を経ながら、自分のやりがいのある仕事に携わっていらっしゃいます。それぞれのお仕事内容と、お仕事の転機となった経験を教えていただけますか?

嶋津さん:
 私はディズニーやしまじろうなどの商品の開発や、新規商品を開発する部署にいます。こうした取り組みを通して、お子さんと一緒に料理することや、食育のきっかけになればと思って商品に携わってきました。子どもの好き嫌いや、ちゃんと食べてくれないと、親って自分のせいじゃないかと気持ちが重くなりますよね。
実は、娘も好き嫌いがあってナスを食べなかったのですが、ディズニーの商品を一緒に作って食べたら、ナスもすんなり食べられて本当に嬉しかったことがありました! それが、自分の心と体が軽くなるような体験だったのです。
忙しい中でもKit Oisixだからこそ一緒に料理ができる、食について一緒に話ができることは、ママも子どもも両方にプラスの効果。子どもたちが自分の生きる力になっていくことを学べる機会を、食を通して実現できると思っています。私のこうした悩みや体験が、仕事に生きるのが嬉しいですね。

小脇さん:
 ディズニーのKit Oisixって、食材や切り方の説明などが子供も一緒に読めるようにすごくわかりやすいです! 私も10年ほど前、東日本大震災の頃から食材の安全性が気になってOisixを使い始め、ずっと続けていますが、ママを助けたいという思いが伝わってくる商品ばかり。食は家族にとって大事であるというメッセージが常に軸にあり、食育や食品ロスなどSDGsへの取り組み、料理方法の解説など手に届く形にも愛を感じます。
ロボット掃除機や食洗機などが新三種の神器と言われていますが、Oisixのような食配達もその中に入るべきだと思っています。

髙野さん:
 私はらでぃっしゅぼーやに勤務していましたが、2度目の育休から復帰するタイミングで希望を出し、Oisix EC事業本部の小さなお子様がいるお客様向けのサービスや商品を作るチームに異動しました。カスタマーサービス(CS)にいたときはどちらかというと受け身の仕事だったので、もっと積極的に企画や改善を実行していきたいと思っていました。そして自分に子どもができたことで、もっとママとしての声や経験をお客様のサービスに活かしたかった。異動したことで、新しいサービスの企画や商品開発などにも携わることができるようになりました。

小脇さん:
 商品開発などでも、すぐにお客様にアンケートを取ったり声を聞いたりできる仕組みがOisixにはあるのがとてもいいですよね。
私も上の子が保育園の年長、下の子が1歳で離乳食と幼児食の両方を用意するのが大変なので、離乳食はOisixのベジキューブなどにお世話になりました。第二子だと手がかけられない部分が多くなってしまうのが悩みなのですが、正直Oisixの方が自分で作るより美味しくて安全なものが食べさせられるので、安心して使えています(笑)
子どもにちゃんとした物を食べさせたいという気持ちと、時間がなくてできないというママの罪悪感をOisixはちゃんと理解して、それを解決してくれるなぁと本当に感謝しています。

髙野さん:
 子どもの食事って手をかけてあげたいけれども、やはり忙しくてできなかったり、面倒だったり。Oisixを使うことでそのハードルが下がればいいなと思います。少しでも食事への負担を減らすことで、子どもにちゃんと食事を作ってあげられるママになれたという満足感もありますよね。

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肉倉さん:
 私は前職でお花のギフト会社でデザイナーとして働き、震災の2011年に会社がオイシックス・ラ・大地と経営統合。その後、今の部署に移り、企画やデザインを担当や、新たなサービスの立ち上げなどもやりました。毎週作らないといけないクリエイティブのデザインがあったり、企画をしたりとかなり多忙で、育休復帰後にリズムがうまく取れなくて悩んだのです。そこで、当時いなかったデザインチームの取りまとめ的な役割が必要だと思い、そうした役割をしたいと上司に相談し、途中からマネジャーになりました。それを2年くらい務めて、再び産休・育休に入ったあと、またマネジメントに戻ったところです。

小脇さん:
 ご自分でマネジメント職を作ったんですね! 新しい働き方を自分で生み出したのは、すばらしいですね。特にデザイナーの仕事は外から見えづらい部分があるので、他の部署などとつなぐ存在も必要ですよね。それにママの働き方としても今後の世代の指針になりますね。育休中は、どのように肉倉さんの空きをカバーしてもらったんですか?

肉倉さん:
 代理の方に来てもらったり、残った同僚で業務分担をしたりしてカバーしてくれました。おかげでまた同じ仕事に戻れています。

“小1の壁”、子どもの個性……家族との時間も大事に働き続ける工夫

小脇さん:
 髙野さんはお子さんが小3、嶋津さんは小1で、長時間預かってくれる保育園から大きく環境が変わる“小1の壁”があったかと思いますが、仕事をしながらどのように乗り越えられましたか?

髙野さん:
 小1の壁は今も続いています。学校に行きたがらないことや、友達とのことでも悩むこともあり、学童も行けなくなったので、私も仕事を辞めて子どもと一緒にいてあげたいと悩んだ時期もありました。でも、私がイライラして家で子どもにあたってしまったり……。

それで、辞める前に働き方を変えられないか、会社に相談してみたのです。そうしたら今の状況や気持ちに寄り添ってもらえて、勤務時間を短くすることができました。おかげで次男のお迎えにいく前だけでも、長男と向き合う時間が取れるようになり、仕事も続けられています。
ある時悩んだ末に「ママ、仕事辞めようかな」って言ったんです。そうしたら「辞めないで」と言われました。「だってお金が困るじゃない」って(笑)。

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嶋津さん:
 それわかります!私の知人も小1の壁で悩んだ時に辞めようかと言ったら、お子さんに「ママが辞めたら、ママがアイス買ってくれたり、たまにタクシー乗ったりできなくなるの?じゃあ辞めなくていい」って言われたと(笑)。

小脇さん:
 でもそれって、ママが働いていることが家族のためになっていると、子どもながらに分かっている証拠ですよね。特に、上の子ってこちらも全てがはじめて。だから、一緒に頑張ろうというか、励まし合う……ある意味、戦友みたいな共同体のような繋がりがありますね。

嶋津さん:
 私も娘が小1になる4月が来るまで震えるような思いでいました。3月がとても忙しかったので心の準備に時間を割けず、4月が来るのが怖かったのです。当時は、上司と個別相談の度に4月からの働き方の相談をしていました。すると、忙しい中でもちゃんと担当を調整してくれて、おかげで娘の小1スタートに寄り添えました。
 娘も環境がガラリと変わり、まるで私が転職した時を思い出させ、大変だったと思います。。学校の後に毎日話を聞くことを大事にしていたら、本当に1カ月がすぎたくらいから子どもも自分も慣れてきたのを感じて楽しめるようになりましたね。

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働き方は時期や個人で異なっていい!私のバランスの見つけ方

髙野さん:
 オイシックス・ラ・大地は、その時々の個人の状況によって働き方を変えやすいので助かります。でも、働く時間が短くなっても仕事のレベルが下がったり、単純作業だけ任されたりということはなく、量は減ってもやりがいある内容にチャレンジできる会社だと感じます。

嶋津さん:
 私は前職が全くそういう制度がなく、育休取得も復帰も第一号でした。なんでも自分で交渉して道を切り拓かなきゃいけないのもあり、すごくしんどかったですね。だから転職を決めました。今は、ある意味天国(笑)。やりたいことをやりやすいし、挑戦しやすい環境です。

肉倉さん:
 いま長男が年長なので、来年は噂の“小1の壁”で少し心配していましたが、お二人の話を聞いてホッとしました。私は、「いつ辞めてもいいや」と思いながらずっと続けていくタイプかもしれません(笑)。辞めることは簡単。だからこそとりあえず頑張ってみる。つらくなった時に辞めるのか、誰かに相談して状況を変えてもらうのかは、その時に考えればいいやと思ってやってきました。
次男を生んだ時に、育休がコロナ禍だったので誰とも話せず、狭いコミュニティで生きているのがつらかった。だからこそ、自分の居場所が仕事にも家にも両方ある方が、生きていて楽しいと感じます。やりがいも感じますね。両方あるからこそあまり思いつめないでやってこられました。

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髙野さん:
 私も子どもは大好きだけれども、やはり仕事があるからバランスが取れる気がします。休みで何日も子どもといると疲れることもありますが、仕事に行って戻ると子どもが純粋に愛おしく感じられます。

もっと新しい企画を、次の世代を、どんどん育てたい!

小脇さん:
 ぜひ皆さんがこれからやってみたいことがあれば教えてください。

嶋津さん:
 今、ディズニーやしまじろうとの取り組みが走り出したところで、お客様の声も聞けて、お客様のニーズに応えられるものがやっとわかってきました。それを安定させ、さらにお客様が抱える同様の課題を解決できる商品を開発していきたいですね。他のパートナーさんとのコラボの可能性も広げられるかもしれないですね。
 それと、自分が親になってみると子どものいる家庭と一言で言っても、子どもの年齢や成長で求められるニーズって異なることに気づきました。子どもが成長してもOisixを続けてもらい、「続けていたら必要不可欠だった」と言われるような存在になりたいですね。

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小脇さん:
 食を通して子どももの成長も感じますよね。私も、魚が苦手だった長男がKit Oisixに入っていたサバを食べられた時に、すごく成長を感じました! 

髙野さん:
 私は様々なサービス改善に関わっていますが、まだ課題がたくさんあり、やりたいこともいっぱいあるので、とにかく「分かりやすく」、「使いやすく」、どんどん改善していきたいです。また、お客様から日々いろんな声をいただいているので、それをきちんと社内に届けていきたいですね。

肉倉さん:
 周囲にはここ数年で同世代のママデザイナーが増えました。コロナのこともあってリモート環境で働きやすくなったのも結果的には良かったですね。みんなが働きやすい環境づくりをもっとサポートしていきたいと思っています。それに、マネジャー職の女性はまだまだ女性が増える余地があると感じています。第二、第三者の女性たちが続いてほしいですね。「大変だな」というイメージが優先するのではなく、「ああいうふうにやってみたい」と思われるようになりたいです。

小脇さん:
 みなさんそれぞれにママになったということを、上手に転機にして、新しい働き方や役割を開拓されていて、仕事でも大事な役割を担っていますね。私自身も第一子の時には育休も取らずに働き続けたり、子育てと仕事のバランスに悩んだりしてきました。それでも、こうして私たちの世代が模索しながらも新しい働き方を楽しめることで、次の世代に「それぞれのやり方で働き続けられるんだよ」という道筋が、ほんの少しづつだとしても、見せていけたらいいなと改めて思いました。新しい道筋や働き方をどんどん作っていきましょうね!


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