🇫🇷グルメなフランス旅気分『チーズ屋さん』でお買い物vol.2

おいしいフランス旅@Liliane

2022年2月20日 23:18

✒︎ リリアーヌと行くグルメなフランス旅気分
『お買い物』シリーズ第５話
今回は、本場フランス『チーズ専門店』でのお買い物。

フランス人にとって、
食とは「会話」と共にあるもの。
私が旅して出逢った食は、
様々な感情や人々との「思い出」と共にある。
一緒に過去にタイムスリップして、おいしいフランス旅気分を！

“チーズ好き“の夢の旅

チーズと言えば
ピザやグラタン、タッカルビ…とろ〜っとトロける食感、熱々ふぅふぅ〜が堪らない、食べ慣れたチーズの味わい。王道の鉄板メニューは外せない。

そことは別に位置するフランスチーズ。料理を引き立てる材料としてじゃなく、そのものが主役。そんな魅力いっぱいに溢れるチーズを買う夢のフランス旅へ行ってみよう！

◎チーズが買えるお店はどこ？は、こちら ↓ ↓ ↓

チーズ専門店

チーズ大国フランス。消費量は日本の10倍。どこへ行ってもチーズは買える。共通するのは、チーズ好きが泣いて喜ぶ種類の多さ。

「わ〜！どれにしよ～？」って目がハートになること間違いなし。

と同時にやってくるのは

「？？？」
ん？えっ？どれ？何？はっ？

あたふたウロウロ、目はキョロキョロ。
何でもいいからとにかく買っちゃえばいいじゃん？って心の声。でも、やっぱり失敗もしたくないじゃん？ってもう一方の声。

というのも、私は知ってしまってる。
「芳醇な香りでございますぅ～」なんて甘っちょろいカテゴリーに属さない、「匂い」ではなく、もはや「臭い」を放つチーズがあることを。蒸れた足の臭い、牛小屋のアレや、むせかえるカビ臭。

そこを抜けけた先に未知の味わいが待ってる。
んだろうけどさ…んんんッ、脳天バコーン！って殴られるモノもある。または期待していたのと全然違うじゃん。なんてよくある話。ある意味、賭け。

簡単に選べる方法

とその前に。
私は、フランスで初めてチーズ屋さんを目の前に「買えない…」って、ビビッて通り過ぎた臆病者。その後の旅でも１個単位で売ってるものしか買えなかった。

賭け以上に立ちはだかるのが、
店員さんにカット依頼しなくてはならないこと。フランス語に自信もないし、そもそもどうやって買うのよ？

そんな私が、
ようやく初めて独りきりでお買い物できたのは、な、な、なんと５回目のフランス旅。そんなことあるか？あったんだよねぇ…

実現できたのは、
ホームステイ先のマダムやムッシュのおかげ。フランス人の普段使いのお買い物にくっ付いて一部始終を凝視。なるほどね～って。傍で見守ってもらいながら自分でもやってみた。「よくできましたぁ！」って言われて初めて自信が付く。まるで子供と一緒。

選択肢を狭める術！
とにかく種類が多いから、全部しらみ潰しに見てたら閉店しちゃう。買う気のない種類を振るい落として、選択肢を大幅に狭めると一気に楽になる。どんなチーズが食べたいのか？食べたくないのか？

・試食があればラッキー！

ご自由にどうぞ！ほどありがたき門はない。
でも、これはかなり希なケース。マルシェなどで気さくに店員さんが「ほれぇ～食ってけぇ」って差し出してくれたらラッキー。もちろん買うつもりで。

いつだったか？ショーケース越しの店員さんに
私：「ジェイムフォー」（私、味強めが好きなんですよ）って言ってみた。
店員：「・・・？」無表情
私：発音悪かった？もう一回「ジェイムフォー」
私：遠まわしじゃダメか。「ジュヴグテ？」（試食できる？）って聞いてみた。
店員：無表情で一言、「ノン！」・・・見事に断られた。
ニコッと笑って、その場を立ち去ったことは言うまでもなく。ちょっとかじったフランス語試した末路。

・見た目で決めちゃえ！

その時の気分と感覚でどれにする？

１．フレッシュ系
２．白カビ系
３．青カビ系
４．ハード系
５．クセモノ系
６．熟成系

１．フレッシュ系
作り立てホヤホヤのミルク感や、
フランス旅だからこそ味わえる種類も試したい。

２．白カビ系
白いふわっとしたカビに覆われて、
中はもっちり優しい味わいもいいかも。

３．青カビ系
ねっとり刺激的な青カビタイプも、
ワインが進みそうじゃない？

４．ハード系
あ～、もぐもぐ食べたい！
ガッシリ硬いか、程よいセミハード？

５．クセモノ系
クセありそ～なのも気になる！
これが意外にも、強烈な臭いのわりにミルキーだったりする。嗅覚と味覚は別というのを立証してくれる。

６．熟成系
上級者レベルに挑戦するのもあり！
チーズよコレ。カビだらけだけどね。中にはもくもく綿菓子みたいで、かなり勇気いるのもある。ピリピリ…カビってこんな味すんだ？食べた者にしか分からない世界。

・プライスで見分ける！

【プライスで分かること】
１．原料
２．名産
３．製法
４．熟成

１．原料
大きくメインになるのが、
牛・ヤギ・羊の３種類のミルク。それぞれ文字で書かれてるか、イラストや写真が付いてたらフランス語分からなくてもすぐ分かる。

２．名産
①お墨付き
AOC、AOPのマークや文字で選ぶ。
国やヨーロッパで厳しい認定をクリアした称号。
②その地の名産
そこでしか味わえないものかもしれない貴重チーズ。どんな味だろうが、旅の思い出に体験しておかない手はない。

３．製法
・Fermier（フェルミエ）農場製造で、工場生産とは違う特別感。
・Alpage（アルパージュ）環境のいい高山で放牧して絞ったミルク使ってまっせ的な。
・BIO、ABマークや緑の葉っぱマークは、肥料から拘りたい健康志向むけ。

４．熟成
Affine（アフィネ）か、超熟成好きならVieux（ヴィウー）Vieuxは直訳すると「古い」って意味。

超熟成！
名：サン・ネクテール
農場製造
山の屋外で熟成
1kgあたり25.90ユーロ
（100ｇあたり約330円）

同じチーズでも6ヶ月／６moi（モワ）とか18ヶ月／18moiみたいに熟成期間ごとに並ぶ。年月が長いほど深みが増すし、違いを楽しむのいいよね。

◉熟成士
フランスには、チーズを仕入れて独自の方法で熟成させる専門職がある。

自分だけの見分け術

これらを全部網羅しなくったっていい。
順番も関係ないし、小難しい知識がなくても、どれか一つ取り入れるだけで選ぶのが楽になる。あとは価格と応相談。ちょっとずつ色々買って楽しもっ！

好みを見つける

そもそも「おいしい」って何よ？
「おいしいからおいしい」それ以外の定義も理由も必要ない。多くの人がおいしいって言っても、そう感じない人も当然いる。正解のある絶対音感のように、万人が納得する「絶対味感」なんて存在しない。

「あっ、これ食べたい！」直感で何が悪い？
どんなに一流のソムリエさんにおすすめされたワインでも、おいしいと感じるのは自分の舌。膨大な種類の中から、自分で買って、好みに出会えたら最高！それが自分の正解。

日本へ持ち帰る

安いよ！安いよ！あれもこれもスーツケースにギューギューに押し込みたい。

◉臭い
いくらチーズ好きとは言え、衣類やスーツケース内に臭いが付くのはイヤ。これが結構染み付く。ジップロックに入れても臭いの浸透力を舐めたらアカン！私はなるべく真空パック。お店によってはやってくれるけど機材がないお店の方が多いかな。私のマストアイテム「軽量の真空ポンプ」旅先でシュポシュポ！足の臭い級もコレなら無臭。

◉温度
冷蔵保存タイプでも寒い季節なら私はOK。問題は春〜夏。保冷剤持参して凍らすなんて投稿見かけるけど、私はあっさり諦めて常温タイプだけにする。

チーズ尽くしの旅

幼い頃からチーズが大好きな三女が大学卒業旅行にと母娘のふたり旅を決行。娘にとっては初めてのフランスだった。勿論、テーマはチーズ！

◉雪山のスキー場で食べた焼きチーズ料理

◉ホームステイでお世話になったお宅で、マダムと一緒に作ったグラタン

◉家庭用ラクレット器でホームパーティ

◉娘の「初めて」のチーズのお買い物
旅の途中、独りでバスと電車を乗り継ぎ街へ出かけて行った娘。

帰るなり
娘：「見て！チーズ買ってきたよ！」ってうれしそう。
私：「へ〜、フランス語ゼロでよくお店入れたね。凄いじゃん！」上から目線の先輩ヅラ。
娘：「おいしいそうなの選んできたよ。」
私：「へ〜…」まさか…

な、な、なぬっ？カットチーズではないか？！

私：「・・・どうやって伝えたの？」平静を装う
娘：「指さしたら、店員さんチーズにナイフ当てて、これ位？って。で、OK！って合図した。正解か分かんないけど、何か買えたよ。」
私：「ふ～ん・・・へ～」
完全惨敗。5回のフランス旅が走馬灯に蘇る。言葉も出ない情けないアラフィフ母であった…

そう、カット依頼の仕方なんてそんなもん。
フランス語分からなくても、誰にでもできる簡単な事！

娘との「チーズ尽くしの旅」の様子は、また別の機会に。À bientôt！

最後までお付き合いありがとうございました。少しでもフランスを身近に感じ、楽しんでいただけたらうれしい限りです。

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次回のテーマ

✒︎ リリアーヌと行くおいしいフランス旅気分
『お買い物シリーズ』第６話
次は、お菓子屋さん
・可愛いいお店や地元のケーキ屋さん
・素朴な地方菓子ってどんな？

◎『お買い物シリーズ』では
普段使いのお店のこと、フランス人のお買い物術、私が暮らすように旅したおつかいシーンへと続きます。どうぞお楽しみに！

✒︎ 暮らすように旅して出逢った『おいしいフランス』｜ホームステイでの家庭料理｜アパート滞在でのおうちフレンチ｜マルシェや専門店でのお買い物｜フランス人行きつけのカフェやレストランなど｜私と一緒に旅気分を｜https://lit.link/liliane

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