奥入瀬日和@星野リゾート

🍂毎日投稿継続中🍂 星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルで渓流コンシェルジュ(ネイチャーガイ…

奥入瀬日和@星野リゾート

🍂毎日投稿継続中🍂 星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルで渓流コンシェルジュ(ネイチャーガイド)として働いています。 日々の奥入瀬渓流で出逢う面白いこと、不思議に思ったことなどを私の目線、感性で切り取ってご紹介します。 ※投稿内容は個人的な意見です。

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【自己紹介】奥入瀬日和です。

こんにちは。はじめまして。 このnoteでは、奥入瀬渓流の自然をこよなく愛する私が普段見ている風景や、そこから感じること、森の中で見つけて嬉しかったものや不思議に感じたことなどを紹介していきます。 私が奥入瀬渓流で過ごす日常を通じて、奥入瀬渓流に興味を持って頂ければ嬉しいです。 欲を言えば、実際に奥入瀬渓流を訪れて頂ければもっともっと嬉しいです。 初回のこの投稿では私を少し知って頂く為の自己紹介をしておきたいと思います。 私は2014年に星野リゾートに入社し、西表島ホ

    • 今日の奥入瀬渓流 24/5/22

      緑深まる初夏の奥入瀬。 屋根は完全に閉じて空は見えなくなりました。 ヤマツツジはあと2〜3日頑張ってくれそう。 私が心の中で枯山水と呼んでいる名の無い流れ。 中洲とは思えないほどに見事に森が発達した小島で本流が分断されてうまれた景観。 水量の安定を物語る素晴らしい景色です。 奥入瀬渓流の隠れた名所、苔階段。 本当に隠れています笑 森への馴染みっぷりに磨きが掛かったかも。 今日の写真は全て17時前後に撮影しました。 谷の中にはもう光が差してこない時間ですが、だから

      • 推し苔を愛でる 【奥入瀬 24/5/21】

        う〜ん!美しや! 沈みかけの西陽を浴びて煌めく私の推し苔。 今日の渾身の一枚。 この美しい透け感をより美しく表現したい…。 まだまだ満足はできませんが、それなりに上手く撮れた一枚なのでした。(^^) 短いけど今日はここまでっ (明日がスーパー早起きだから…Zzz)

        • 花の欠片 【奥入瀬 24/5/20】

          端正で可愛らしい花が落ちているのを、奥入瀬の森のあちこちで見かける時期になりました。 この落花を見ると夏の訪れを感じてしまいます。 これはトチノキのお花。 とち餅やとちの実煎餅でよく知られる樹で、奥入瀬渓流の森を代表する樹木のひとつ。 トチノキの花は遠目からでもよく目立つ。 樹全体の枝先から巨大なソフトクリームのような、円錐形の花序が立ち上がります。 実の有効活用ばかりに注目されがちですが、この花の時期には美味しいハチミツが採れるのです。 奥入瀬渓流の森の中では毎年、認

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        【自己紹介】奥入瀬日和です。

          花とチュン その2

          昨日に引き続き今日も花とチュン。 花盛りの記事でいくつかお花を紹介しましたが、実はその全てにチュンを乗せてきました。 いや、チュンを乗せることができた花だけをまとめて紹介したと言った方が正しいか笑 その2のお花達はさすがに花に直接は難しかったので、葉っぱにお邪魔するかたちで。 冒頭の写真はズダヤクチュン。 ズダヤクシュ+チュンで語呂が大変よき笑 チュンのおかけで花がすごく大きく見える。 クルマバソウはやっぱり葉っぱが可愛いな。 花にも乗るかな?と、挑戦して敢えなく失

          花とチュン その1

          チュンと共に花盛りの奥入瀬へ(^^) 葉っぱとチュンの記事を書いた時に、花とチュンも絶対できると確信していたので、花盛りなこの時期を楽しみに待っていたのです! ヤマツツジとチュンは花に乗ったというより入ったと言ったほうがいいかな笑 すっぽりジャストフィットでした(^^) フジの花は無理だろうと思ってたんですが、やってみたらめちゃいい感じに乗っちゃった。 物は試しだな! 10羽ぐらい乗せられたらチュンのマンション的なことになるんじゃないか…!? 来年の春までにちょっとず

          奥入瀬渓流花盛り その2 24/5/16

          昨日に引き続き花盛りな奥入瀬をご紹介。 今日は足元で咲く可憐なお花達が主役です。 冒頭の写真の花もこの喘息薬種という花。 初見で正しく読める人はいないかも? 喘息の薬の種と書いてズダヤクシュと読みます。 信州の方言で喘息のことをズダと呼ぶそうで、喘息に効くことに由来します。 東北三大祭りのひとつ、秋田竿燈まつりの竿燈を思わせるステキなデザイン。 こちらはホウチャクソウ。 宝鐸はお堂や塔の屋根の四隅に飾られる大きな鈴のことで、なるほど、確かに似ています。 ヴァルトマイ

          奥入瀬渓流花盛り その2 24/5/16

          奥入瀬渓流花盛り その1  24/5/16

          奥入瀬渓流の一年の中で、最も花の彩りが賑やかな時期がやってきました。 一番の主役は苔岩に咲き誇るヤマツツジ。 緑の中の紅一点はやっぱりよく映える。 年によって花のボリュームはまちまちですが、今年はしっかり咲いててなかなかいい感じ。 巻きつかれている樹のことを思うとちょっぴりかわいそうですが、フジも見事な咲きっぷり。 奥入瀬の森は天井が高いぶん巻きつきよじ登るフジも相当高い所で咲く為、散り始めた紫の花を見つけて初めて咲いていたことに気付きます。 天然の藤棚はいつか巻き

          奥入瀬渓流花盛り その1  24/5/16

          森を見下ろす 【奥入瀬 24/5/14】

          昨日のホオノキ橋にて、真下に見下ろせるホオノキの花の蕾を観察していた時のこと。 それよりも低い位置で枝葉を広げている樹の枝振りと葉の付き方が綺麗で目を奪われました。 葉の重なりをなるべく避ける工夫は森の中から見上げているだけでは分かりにくいのですが、上から見下ろすことでとてもよく分かるのです。 冒頭の写真はミズキの枝振り。 限られた面積に効率良く葉を広げています。 雨が降り始めた時のブナ林の中は聞こえてくる音ほど雨を感じないのですが、それはこの立派な屋根のおかげなのかも

          森を見下ろす 【奥入瀬 24/5/14】

          ホオノキ橋 【奥入瀬 24/5/14】

          ここ数年、初夏の恒例行事になっているホオノキのお花観察の時期がやってきました。 飛騨高山地方の郷土料理、朴葉巻きや朴葉味噌に使う大きな葉が特徴の樹木です。 葉っぱも大きければ花も大きい! 大人の顔をほとんど隠せるくらいの大きな花が咲き、特徴的な強い芳香を放ちます。 花が見えていなくとも、その香りだけで咲いていることに気付けるほどです。 ホオノキの花は高い位置に咲くことがほとんどなので、普通は上の写真のような見上げるアングルでの観察を余儀なくされてしまうのですが、とってお

          ホオノキ橋 【奥入瀬 24/5/14】

          春の星空 【八甲田 24/5/11】

          今日の記事は2日ほど時を巻き戻します。 この日は島根県の界出雲で働く仲間が奥入瀬渓流ホテルに遊びに来てくれていました。 たまたま星が良く見えていたので、せっかく来てくれてるんだから案内するよ! ということで、お気に入りのスポットへ。 オリオン座をはじめとした冬の星座たちはすっかり地平に沈み、高い位置に移動した北斗七星や春の大三角が季節の移ろいを感じさせてくれます。 朧げな三日月が八甲田のど真ん中に浮かぶ様子がすごく良かった。(写真じゃ三日月に見えないけど) よく見る

          春の星空 【八甲田 24/5/11】

          今日の奥入瀬渓流 24/5/12

          今日は敢えて穏やかな平瀬に注目してみる。 苔岩の隙間を激しく奔る流れも良きですが、ゆったりと穏やかな流れもいいものです。 緩急自在に表情がうつりかわり、静と動のどちらも楽しめるのは奥入瀬渓流のいいところ。 穏やかな流れには森の色が良く映ります。 奥入瀬渓流の森は激しい増水によりリセットされることがないので、川から一歩上がった瞬間からしっかりと森が発達しています。 川岸に生育する樹は陽当たりを求めて、流れの上の方に枝葉を伸ばしていくので、天井の空が抜けて見えることはほ

          今日の奥入瀬渓流 24/5/12

          花の絨毯 【奥入瀬 24/5/11】

          私の毎春の楽しみのひとつ、お花の絨毯。 林床の隅々まで白い花が咲き誇る様は圧巻です。 ニリンソウというお花で、沢沿いなどの湿った環境をよく好むので、この時期は奥入瀬渓流のあちこちでお花畑を楽しむことができます。 一面お花の写真を撮るならニリンソウ! というぐらい、高い密度で咲いてくれます。 このニリンソウの花の上にもチュンを乗せようとしたんですが、さすがに失敗しました。 別のお花で挑戦中です(^^)笑 奥入瀬渓流だけでなく十和田湖畔にも全体的にニリンソウの大群落が存在

          花の絨毯 【奥入瀬 24/5/11】

          北海道の思い出たち

          今日は撮影データの入った大事なカメラを忘れて帰宅してしまいましたっ! というわけで、まだまだいっぱいあった北海道の思い出をちょっとだけ振り返ります。 冒頭の写真はシノリガモの群れ。 メス2羽に対してオス7羽とアンバランスな感じ。 穏やかそうに見えるけど、誰が姫を射止めることができるかという熾烈な争いがあるんでしょう… 基本的には冬鳥として日本に飛来し、春になると繁殖の為にシベリア東部やカムチャッカ半島などの繁殖地へ帰ってしまうのですが、北海道や東北の一部では繁殖が確認さ

          北海道の思い出たち

          葉っぱとチュン 24/5/9

          何気なく森を歩いていた時のこと。 「この葉っぱの上にチュン乗りそうだな…」 と、ふいに思いついてしまいまして。 チュンってなんだ?という方はコチラ↓ 思いついたらやらずにはいられない。 ポケットにチュンを忍ばせて森へGO! …めっちゃ簡単に乗る笑 ミクロチュンは見た目に違わずとっても軽いので、葉っぱにも難なく乗ります。 冒頭の写真はトチノキの葉っぱ。 バツグンの安定感! 1枚目のトチノキは4年目の若木でしたが、こちらは生まれて3〜4日のベイビー。 今はチュンの留

          葉っぱとチュン 24/5/9

          新緑の並木道 【八甲田 24/5/8】

          今日はお久しぶりの八甲田山方面へ。 冬に滑ってた以来かな? ホテルから車を走らせること5分、徐々に坂道になり始めると周囲の森がブナを中心とした森へと変化していくのですが、さらに15分ほど標高を上げていくと森の様相がガラッと変わり、整然とした印象のブナ林が現れます。 とても美しい森なんですが、実は人の手が大きく関わってうまれたブナ林なんです。 ずっと昔は白神山地にも負けないぐらいの素晴らしいブナ林が広がっていたんだと思いますが、戦時中にこの場所で放牧を行う為に大部分を伐採

          新緑の並木道 【八甲田 24/5/8】