地名に込められた意味
連休前夜が一番幸せだと感じるのは私だけなのか?
明日から4連休を迎える人は多いと思うが、中には先週から10連休を消化中という御仁も居られるだろう。
私は暦通りの出勤なので、今日も仕事で広島から周南市まで車を走らせたのだが、高速道路は普段より随分と車が多い気がした。
羨ましいとか妬ましいとかは思うことは全くないのだが、普段高速を走り慣れていない人が増える連休は、かなり苦痛になる。
高速道路の右側は「追い越し専用車線」なので、追い越し終わったら速やかに左の走行車線に戻るという交通法規を理解してない人が異様に増えるからだ。
そしてこれは圧倒的に女性に多い。
理由は全くわからないのだが。
「左から抜いちゃえばいい」とも思うのだが、左からの「追い抜き」は高速では違法だ。
警察に見つかると当然切符を切られる。ルールを知らない人のために、こちらが法を犯す必要があるというのは、どうも飲み込み辛い話だ。
まぁとにかく明日からの4連休、皆様におかれても良き時間になるよう祈念申し上げます。
地名の話
国内のあらゆる場所には住所として地名がある。
そして地名には、その土地の特徴や過去を由来とするものが多いため、知っていることで災禍を遠ざける一つの手段にもなり得るという事を知っておきたい。
「梅」
名前に「梅」がついている土地などは、もともと「埋め」だった場合が多い。梅田=埋田である。
もともとそうではない土地を埋め立てて作られた場所なので、地盤が緩いことがある。
地震などで液状化しやすい土地でもある。
「川、河」
これはそのまま、元々そこに川があった場所を埋め立てているため、大雨などが降り続いた場合、河川の氾濫や地滑りの影響を受けやすい。
川ではなく「蛇、龍」とつけられる場所も曲がりくねった川を埋め立てた場合があるので注意したい。
ただ、昔は蛇の字を使っていても「イメージが悪い」と言う事で名前が変わってる場合がある。
広島県広島市安佐南区の「長楽寺」などは、古くは「蛇落地(じゃらくち)」という名前であった。
もろに「土砂崩れや濁流が起こりやすい場所」という意味だ。
広島の話ばかりになるので申し訳ないのだが、本来広島市は今より遥かに海が近かった。
江戸時代から随分と埋め立てが進められて、今の地形に至るのだがそもそもは平和公園辺りまで瀬戸内海であった。
ローカルで分かりにくいと思うが、江波山は江波島、宇品も宇品島だったのだ。
そう考えると分かりやすいだろうが「舟入」は舟が出入りする場所だったから舟入である。
西区観音は「観音崎」という海に飛び出した地形だったから観音という名前が残ったと聞く。
土地の特徴がそのまま名前になったが、その後に干拓や埋め立てが行われていき、特徴自体は無くなって名前だけが残る例だ。
愛媛県
愛媛県の県庁所在地は松山市だ。
この松山の由来は少し異例かも知れない。
元々松山は「勝山」という土地であったのだが、そこに城を築城(現 松山城)した際に、勝山城ではなく松平の「松の字」を入れて(要するに媚びた)勝山→松山になった歴史がある。
ちなみに松山城は明治の廃城令で廃城対象になったが、破壊される前に大蔵省から県に払い下げられて残存している。戦火や放火で城内の多くの建物は消失したが天守は江戸の当時のまま生き残っているので是非訪ねてみて欲しい。
ちなみに数百あった全国の天守のうち、当時のまま現存してるのは以下12基のみ。
弘前城、松本城、犬山城、丸岡城、姫路城、彦根城
備中松山城(岡山)、松江城、高知城、松山城
宇和島城、丸亀城
残存率は1%未満なのだから、奇跡と言っても良い。
いつの間にかお城の話になってしまったのだが、松山城の名前に関してはそういう由来という話である。
人の名前は割と適当だったりするが、土地の名前というのは何某かの理由があってつけられたものなので、故郷の名前や暮らしている街の名前を紐解くと意外な歴史が見えてくる事もあるのだ。
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