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アラサー女子たちよ、20年ぶりのシール交換をしてみないか?【シール交換当日編】

前回のあらすじ。
ノリと勢いとクレジットカードのおかげで赤からに居ながらシール帳を手に入れた私と友達のみぃとめいちゃん。高尾山の山頂でシール交換をするため、その日までに自分のシール帳を完成させて当日に持ってくることとなった。私の20年ぶりのシール交換現役復帰は如何に。そして二人の記念すべきシール交換デビューについて今回は書いていく。

↑前編である準備編はこちらから

まさかの雨予報、まさかの夢の国へ

決行日が近づいて、そういえばと天気予報を見てみると、当日の天気は雨のち曇り予報だった。うーん、微妙。時間ごとの天気を見てみると昼過ぎからは晴れ間も出てきそうな雰囲気だ。でも朝雨だと登山は怖いかな。

とりあえず3人のグループLINEで天気を報告して、高尾山は別の機会にしようという雰囲気に。そういえば高尾山の次点として、私たちはトランポランドに行きたかったことを思い出した。

ここ!ここなら雨天決行できそうだし、トランポリンで遊んだ後にどっかカフェとか入ってシール交換もできそうだ。

ちゃんと調べ出したのが前日な訳だけど、このトランポランド、浦安にあるんですって。

浦安といえば…

ディズニー!!!!!!

前日の夕方、仕事を退勤するかしないかの時間くらいに『浦安ならディズニーのが行きたくね?』となった私たちはめいちゃんがそそくさとチケットを取ってくれたおかげで(運良く前日でもチケット取れた)、高尾山からトランポランドからディズニーシーへと予定が変更になった。ちなみにそのとき既に天気予報が雨だったことは3人の頭からすっかり抜けていた。

当日は昼過ぎからパークインすることを決めた。そういえば雨降るのか、とここでやっと思い出した私だが、集合が昼過ぎだったこともあり家を出るときには既に止んでいた。ラッキー。

高校生の時からの長い付き合いの中で、実はこの3人でディズニーに行くのは初めてだったのだけれど(私たちはほぼ交友関係のコミュニティが同じのためそれぞれ他のグループではもちろん何回もディズニーに行っている)、昼過ぎからパークインするディズニーは『食べ歩きお散歩』という認識は共通していた。さすがである。待ち時間20分以下のアトラクションだけ適当に並び、あとはひたすら好きなものを食べながら歩いていた。

そして18時ごろ、私たちがシール交換の地として選んだのが

セバスチャンのカリプソキッチン。散々食べ歩いてきたおかげでそんなにお腹も減っていなかったし、マクドナルドのような感覚で軽くポテトをつまみながらシール交換ができそうだと満場一致で決まった。

てか待って…45分〜60分待ち?????

見た感じそんなにかかりそうもないような混み具合に見えたので、待ち時間があまり更新されていないのかな?と思い深く考えず並んだ。実際50分くらいは並んだので全然アプリは間違っていなかった。

ミッキーピザ美味しいんだよ🍕

結局普通にいっぱい頼んだ。

ピザもポテトも熱いうちが絶対に美味しいため、むしゃむしゃひとしきり食べた後にテーブルを綺麗にして、やっと、やっと…

シール交換のはじまりだ!

赤から食べながらAmazonでポチッた3人のシール帳

各々のシール帳をカリプソキッチンのテーブルの上に並べた。

えー!思ったよりもテーブルの上が可愛い。

わたしたちは1人のシール帳を2人が見て、欲しいシールを許可制で自分のシール帳に移すような形で交代しながら交換をしていくことにした。

2人のシール帳を順番に見せてもらう。
貼ってあるシールにも個性が出るなあと思う。めいちゃんのシール帳のシールはやはりめいちゃんっぽいし、みぃのシール帳のシールはやはりみぃっぽいのだ。20年前に私がシール交換をしていた頃もたしかにそうだった。そして自分らしい『すき』が詰まったシールをたくさん集めて、それを見せたときに相手に『かわいい!』と言って貰えるととても嬉しいのだ。

『あとで大きいのあげるからこのおおきくてキラキラのシール貰ってもいい??』

シールにはレートがある。『レート』の意味も分からなかった20年前からのシール交換においての暗黙のルール。今回はそんなルールも私から2人にレクチャーさせて貰った。相手からキラキラぷくぷくのシールを貰いたい時は、自分もそれ相応のボリュームのものを渡す提案をするといった具合だ。交換したときの公平感を保てるし、ちょっとお気に入りの名残惜しいシールでも、可愛いシールをもらえるからお互いwin-winの良いルールだと改めて思った。


『これめいちゃんぽいと思ったんだ!』
『このシール可愛いくておすすめだよ〜』
『これだけはお気に入りだからだめだよ』

そんな会話がずっと飛びあっていた。

私が20年前におともだちの可愛い子ども部屋でしていた会話そのままだ。

なんだか私たち、とってもハッピーで可愛いことしているんじゃない?



ひとしきり交換をして、3人のシール帳がお互いの交換したシールで埋まった。交換をしても、やはり自分の好みのシールが集まるのでその人らしさが残るのが面白い。

シール帳という小さい冊子の中に自分だけの可愛いが詰まってる。なんて愛おしいんだろうという気持ちになった。

自分だけの可愛いが詰まっているシール帳をつくるのって、今でいうインスタグラムの自分のアカウントを作っていくイメージに似ているなと思った。あれも色味や、載せるものや、統一感の有無といった本人の好みでかなり個性がでるからだ。でもインスタグラムではなかなか自分の『すき』だけを全面に出せないなと私は思う。見られ方を考えて、ついつい『すきそうな』フリをしたり、逆に本当に『すき』なものを隠したり。

そして交換という行為がとても公平で、安心する。例えば友達と遊んだときに、後日自分はインスタグラムにそのときの写真を投稿したのに相手はしてなかったりすると少しだけ寂しさというか、楽しかった気持ちに温度差があったのかなと思ってしまうことが私はある。(考え過ぎなのは勿論承知)そんな無駄な気持ちの天秤が要らず、相手の可愛いを素直に入れ込めて、それをまた自分だけのかわいいとすきにして詰められるってなかなか出来ないことではないか。自分の『かわいい』と、大好きな友達のすきな『かわいい』を集めて、宝物のようなシール帳になるのだ。

20年前は全然気づかなかったけど、シンプルで且つなんて尊いのだ…!!!!

そんなことを考えて感傷に浸りながらも、単純にシール交換を楽しんだわたしたち。次はもっとシールのバリエーションを増やして交換をしようと約束した。また、共通の友人達にもシール帳の輪を広げたいねと、ディズニーの終園時間まできゃっきゃ話した。

ディズニーにいるのに、地元のマクドナルドにいるような気分だった。でもマクドナルドでハンバーガーを食べることの何倍もするようなディズニーという場所での20年ぶりのシール交換。大人な場所の使い方をしながらこどものようなシール交換をする。そのアンバランスさを楽しみながら、今だから出来るシール交換の仲間を私たちは探しています。


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