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〇〇祝いで本当にあげたいもの

私の大親友であるゆなちゃんとゆなちゃんの旦那さんのけいちゃんがマイホームを買ったそうだ。

すご〜い。

ゆなちゃんは私と同い年で26歳だし、けいちゃんだって一個上だ。同年代で家を買った人を見たのは初めてだった。
9月に結婚式を終えたばかりの二人がマイホームを手にしたその覚悟と勇気とビッグラブに尊敬の気持ちでいっぱいになる。

場所は今二人が住んでいる賃貸の家の最寄駅とは変わらないとのこと。
2月の上旬には今の賃貸の家から引っ越しをするそうで、部屋の中がどうぶつの森の村人の引越しのように段ボールだらけだよ📦と教えてくれた。

今の賃貸の家にも私はたくさんお邪魔させてもらった。二人が同棲を初めて2年半程の期間だったが、私なりに思い出がたくさんある。去年はその家で二人にお誕生日パーティを開いて貰ったし(いずれ私の誕生日のことも投稿したいと思う)、あの15年前のM-1を見た忘年会が最後だったかと思うとなんだか少し寂しい気持ちだ。
部外者の私がそう思うのだから、本人たちもそれはそれは感慨深かっただろう。

それでも、新居に引越すのをすごく楽しみにしていて、キッチンが広くなることとか、二階建てであることとか私にいっぱい教えてくれるゆなちゃんを見ていると、また新たな一歩を踏み出した親友夫妻を応援したいきもちでいっぱいになったし、私も新居にお邪魔するのがどんどん楽しみになってきた。ゆなちゃんのことだから、きっと新居のインテリアにもこだわるのだろう。広くなる分、家具も増やすのかな。


義務感ではなく、純粋に、今までの二人のおうちにありがとうとか、新生活を応援するきもちを伝えたくて、私は引越し祝いをあげようと決めた。

普段私たちの中でプレゼントは相手セレクトが基本のため、今回も何をあげようか考えていたがなかなか思い浮かばず、ましてや引越し祝いとなるとすぐに必要なものがあるかもしれないと思い珍しくリクエストを聞くことにした。

『引越し祝いで何か欲しいものある?』

原宿の某ショッピングビルの大型セールをひとしきり見終えて、一時期流行った原宿のパンケーキ屋さんでパンケーキと生クリームを頬張りながら聞いてみた。

『え!くれるの!?すごく嬉しい!え、悩んじゃうな…考える…』

いつも物事を即決即答してくれる潔さがかっこいいゆなちゃんだが、この時ばかりは珍しく考え込んでいた。確かに2回目の引越しだから必要なものはある程度揃っているのだろう。

『ロボット掃除機は新居に欲しいと思ってたんだよね。ルンバとか高価なブランドじゃなくていいんだけど…』

おお、いいじゃない。二人でAmazonで検索したがロボット掃除機って本当にピンキリだ。私がお祝いとして想定した予算で買えるのもなくはなさそうだが、無理に予算内に収めようとして性能が劣るものを買っても結局使わなくなってしまいそうだし…

何かあげたい私ともらいたいものが特に浮かばないゆなちゃん。二人で『これは?』『結婚祝いに貰ったのがある』とか思いつく限り候補を挙げては却下されるというやりとりを繰り返した。

お祝いの気持ちを物と形で表したいだけなのに欲しいものを絞り出させているのはなんだか不毛というか、考えれば考える程少しおかしくなってしまった。

こうなったらこれしかないだろう。
場所も取らないし絶対あって困らないもの!


『じゃあわかった。金一封を差し上げます。それで好きなもの買って!!ロボット掃除機とか高価なもの買う時の足しにして!!!!!』
『ぎゃはははは待ってめっちゃいいありがと助かる!!!笑』

今回は即答だった。

私も自分の立場だったら正直それが一番無駄にならず、幾らでも助かると思う。

それでも私たちはプレゼントをあげるのが大好きだ。自分の選んだもので相手が喜ぶ顔を見るのが大好きなところもよく似ている。これまでも何かお祝い事があるごとにそうしてきたし、最近はお互いの誕生日には何ヶ月も前から1日がかりのサプライズとプレゼントを用意したりもする。
けれど相手を思いやるばかりに、今回のようにあげる側ももらう側も、悩みすぎてしまうのも事実だ。どうしてもプレゼントをあげるとなるとモノの価値以上に喜んで欲しいと思ってしまう性であるし、何より私たちは10年来の親友のため大体のものはプレゼントであげてきてしまっている…


『これからはさ、私たちのお祝い事は誕生日以外毎回金一封に統一しようよ』

ゆなちゃんが言った。大賛成だと思った。


相手を祝いたいという気持ちをシンプルに伝えたいだけなのに、あげるものを悩んだり買ったりする時間が必要以上に負担になるのはお互いに本意ではない。本当にあげたいのは祝う気持ちなわけだから、いつだってその気持ちの純度は高く保っていたい。今回新たに定めたのは、そのための決まり事だ。

そして全てのお祝い事を金一封にするからこそ、誕生日のプレゼントは一層気合いを入れられるだろう。

ゆなちゃんの誕生日は5月だ。
既に少しずつプランとあげたいものを考えている私がいる。



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