『705』ハラパコステーキ

渋谷に存在する険しい山

“道玄坂”

いまだかつてこの道玄坂を登頂しきった者は1人もおらず、その険しさは七大陸最高峰のアジア大陸部門に道玄坂がノミネートされたほどである。

高山病を発症する者もいれば、凍傷により下山を余儀なくされる者、ホワイトアウトによって遭難する者も現れる。

そんな険しい道玄坂上に挑戦する猛者たちが2/1に集まった。

電動スミス しらす
体がデカすぎて全く混んでいない電車に
駅員さんがしらすくんを押し込んで入れてくれたことがあるらしい
そいそ〜す カメオ
ライブ中、そんな激しい運動をしてないのに
「うわ〜!!!」と叫んで肉離れを
起こしていた
電動スミス げんちゃん
最近すごいモテるらしい
源川 温野菜つみれ
新宿から間違えて池袋方面に行ってしまった
方向音痴デブ

この5人が今回、道玄坂上に存在するハンバーグ食べ放題に挑戦した。

ハラペコステーキ渋谷店

60分ハンバーグカレーライス食べ放題で¥1,500
平日17:00〜22:00の間だけ開催されている。

二階席も存在するのだが、焼きたてのハンバーグをすぐ提供するため、一階のカウンター席しか案内が出来ないというものだった。

これにはしらすくんげんちゃんカメオくん温野菜つみれくんそして大鶴肥満の顔が曇る。

「「「「「他の人に迷惑をかけちゃうかも、、、」」」」」


俺たち5人はいつだって自分のことじゃなくて
他人のことを思いやる心を持っているんだ


にしたって狭い

にしたって狭い。しかし、5人が並んで座れるようにセッティングしてくれたお店には頭が上がらない。ライスやカレーは我々の背にセッティングされており、おかわりはセルフサービスになっている。

トッピング追加ができて、今回はチーズを
トッピング。

システムとしては、まずハンバーグが三つ届けられる。おかわりしたい場合は1〜3つまでお願い出来る。

3.6.9.12.15...

プッチ神父みたいにハンバーグが何個来るかを数え始めて心を落ち着かせていた。

ハンバーグはとてもジューシーで、ひき肉が詰まった「ザ・ハンバーグ」そのものだった。割ったら中から肉汁が溢れてくるとかそういうものではない。肉汁という鎧をまとった勇敢な戦士。

渡されて1分も待たずして

「「「「「取り敢えず3個おかわり」」」」」という、それはまるでウィーン少年合唱団のような、声が店内に響き渡った。

おかわりの注文が入って焼き始めるため、全員が同時にはいどうぞとハンバーグが送られるわけではない。ハンバーグラグが生じてしまう。このハンバーグラグを有効活用するべく、我々はカレーをいただくことにした。

カレー。じゃがもにんもいらねえ。
カレールーこそ鉄板焼き屋のカレーだ。
そう言わんばかりの漢のカレー。

このカレーも美味しい。ご飯が進む。ハンバーグ食べに来たのにカレー食うなよ!とか言ってくる野暮な団体がいるけど、705にはそんなYBOに所属してる人は1人もいません。好きなものをたくさん食べる、それが人間の1番の幸せだということを本能で理解しているから。食べ放題のマナーなんて一つしか存在しない、それは元を取るとかメイン食材だけをたらふく食べるとかそういう底の浅いものではなく、好きなものを好きなタイミングで食べるということだけ。それだけを

「あーーーーーーー!!!!」

私の食べ放題の流儀を話してる途中、げんちゃんから叫び声が聞こえきた。

牛すじです!!!!!!!

そう言った途端みんな自分のカレーに飛び込んでいった。


「僕のところにもありました!!!」

「僕のところにも!!!」

「やった!!!!これでもっとご飯が美味しくなる!!!」

人生何が起こるかわからない。これが705の食べ放題。ハンバーグの待ち時間でも食への探究心は止まらない。

そんなこんなでみんながたくさんハンバーグを食べていった。

ハンバーグ個数
大鶴肥満 15
しらすくん 18
げんちゃん 18
カメオ 10
温野菜つみれ 15
ちょ たくさん食べてごめん / カレーバーグス

多少の差が生じるのは仕方ないのだが、カメオくんのハンバーグだけが少ない。「カメオくん大丈夫?」と聞くと、ハンバーグ2個残した状態のカメオくんから「ごめんなさい……僕はここまでのようです」という信じられない声が聞こえてきた。

「大丈夫ですよ!カメオさん!無理しないでください!」
「残った2個は僕たちが食べれますよ!」
「あとちょっとだけ食べれるなぁと不思議に思ってたんですが、この2個を食べるために僕の胃はまだ少しだけ余裕があったんですね!」

このメンバーで食べ放題めぐりできたことを大鶴肥満は誇りに思う。そして、このメンバーだからこそここまでやってこれたのだと思った。

「無理だけはするな」

大鶴肥満

もう大鶴肥満の口から言わなくても心でみんな理解してくれていた。

「カメオくん、そのハンバーグみんなで食べるね」

カメオくんは残った2個のハンバーグを半分に割っていった。このときのカメオくんは少し泣いていた。割られたハンバーグを見て大鶴肥満が気づく。

「なんかカメオくんのハンバーグデカくない????」


なんとお店が途中からハンバーグを大きくして焼いていたのだ。確かに厨房から「大きくしちゃおう!!」という声が聞こえてきてた。てっきりこの5人をたくさん食べさせて大きくさせちゃおうということだとばかり思っていた。

カメオくんの調子ではなく、単純にカメオくんのおかわりハンバーグだけが他の4人よりも大きかっただけだったのだ。

結果的に今回のハンバーグは、5人で8キロ食べたことが判明した。

店長「食べ放題のハンバーグの仕込みは7キロ単位でやってるんだけど、君たちのせいで明日の分のハンバーグも繰り出してしまったよ!」

という褒め言葉ももらうほどだった。


道玄坂上という断崖絶壁を登り切ったものだけが味わえるハンバーグ食べ放題、今回も美味しくいただくことが出来ました。

次は君の家の台所とかにも行くかもよ!

まーごめってやつですよ