2024.5.8

3ヶ月ぶりにjetgigのオーディションに行った。いつも申し込んではいたけれど、自分のネタが面白くなさすぎて体調が悪くなり休んでいた。しかし、行動しないことは悪だというマインドに切り替わりつまらなくても出ることにした。

まずはオーディションに行くハードルを下げる必要があった。道具作りやなにかを演じるといったことがもう面倒くさい。体だけ持っていけばいい漫談をやることにした。ネタのテーマはコンビニにした。やり尽くされているテーマの方が笑いは取りづらくなる。だから新しい切り口やら構造を思い付かなければならない。その方が楽しいに決まってる。ついでに、自分以外の登場人物も出さないことにした。そうしないと他の漫談家と差別化されないから作っても意味がない気がした。制約が多い方がネタは考えるのは楽しい。

10分くらいでネタはできあがった。コンビニの前でうんこを漏らすネタを作ってしまった。漏らしそうになった瞬間、ハガレンの真理の扉の空間みたいなところに移動して、真っ白な空間で肛門と二人きりなるけど、会話がなく、等価交換の交渉とかそういうやり取りも一切なく、10分間自分の肛門を見ているだけ、気づいたら、雄大な自然に囲まれた景色が目の前に広がっていて、うんこを漏らしたと悟るというネタだった。安易だし受からないに決まってるけど、どうでもいいからそれをやることにした。

今月は期ごとにオーディション日がわかれていたので、久しぶりに見る同期が多く、軽く挨拶を交わしたあと、必死こいて練習を始めた。本番で間違えるという絶対的な確信を胸にオーディションが行われている部屋に入り、久しぶりということもあって、喉がカラカラになり舌がざらつく。緊張してるのを意識してより口の中が乾燥していく。順番を待っていると、同期の1人が横に来て軽く挨拶をしてくれた。だいぶ前に教えてもらった諭吉佳作のムーブが新しいジャズみたいで良かったよ。教えてくれてありがとう。とか言いたかったけれど、迫り来る自分の出番にほとんど思考を奪われていたので何も言えなかった。

自分の番になり、漫談を始めるが作家がこちらを見ていないのでやる気を失くした。ネタで人物を出さないと決めていたので、自分の脳を擬人化して本能が自分で理性が脳みたいなややこしい設定のもと会話を進めた。後ろの方からやっさしい同期たちによる小さいが頼もしい笑い声が聞こえて、その度に作家が顔を上げてしばらく見てくれたのだけれど、物音に反応する猫みたいで笑いそうになった。途中から説明が少なすぎたのか主観が強くて意味不明になっていたのか、単純に面白くなかったのかわからないが周りの気持ちが離れていくような雰囲気を感じ、そのとたん異常に汗をかいて喉の水分も生存数0になり、砂漠にいるような心地がして作家陣の頭にターバンが巻かれている幻覚も見えた。終盤で一番自分が面白いと思ってるところでいい間違えたけど、なんとか成立しているように見せて、変な文学的な終わり方になってしまい、あちゃ~みたいな感じで舞台から降りる。

さっきの同期が何も言わず肩を優しく叩いてくれて喉が潤うほど目から涙が降りてきた。幸せな売れ方をしてくれと思った。そのあと2年ぶりくらいにあった同期と元気してた~?と嘘みたいにお決まりの会話をし、誰にも気づかれないようにこっそりその場をあとにした。

今日このオーディションに出たのはもうひとつ目的があった。オーディション会場の上にある毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展)に行こうと思っていたのだ!ボタンを押すと刺激臭を放つ霧が噴出されるというボックスがあって、確かにボタンを押して細かい水滴が降りかかりはしたんだけれど、全然臭くなく、俺の家が元からこの臭いに似ているからなのからかと落ち込んだ。

来月は毒に関する漫談をやることにした。

どうせオーディションには落ちてるので早々に帰宅したら同期からメシに誘われて中野で焼き肉ランチを食べた。そのあと喫茶店に入って商店街で流れているジャズが終わりそうで終わらないことに腹を立てるくだりなどをし楽しいひととき過ごし、おまけに欠員の出てるライブに誘われて、ありがたく出させてもらうことにして、今日の夜はよろしく快眠でした。


まったく危険を感じなかった
俺の匂いの方が危険かもよ?


最初押すときは本当に怖かった



ヤドクガエル
置き物と見間違えるくらいメタリックでかっこいい
モウドクフキヤガエル
吹き矢の毒に使われる
ゾウ2匹殺せる
気持ちわかる
家具の隙間とかでやってた
胃腔内面
食物を消化吸収はするが、まだ消化器官と呼べるほど発達したものではない
へぇ

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