2024.5.6

親の扶養を外れた。昨日は自分にとって人生最後のこどもの日だったかもしれない。子供から大人になった瞬間をはっきりと自覚している人はどれくらいいるだろうか。一人暮らしとか、結婚とか、親の死とか、人生における大きな出来事は大人に変わるきっかけになりやすい。自分は親の扶養を外れたけれど、正直言ってまだ子供。未だに高校生と間違えられるし人として未熟なところも多々ある。一人暮らしをしているけれど、子供から大人になる瞬間をまだ体験してはいない。

子供から大人になる瞬間を自由にカスタマイズしてみたいと思った。例えば親が死んでしまい、葬式で弔辞を読むことになったとする。おそらく読み終わった時に子供から大人になったと自覚すると思われる。それを踏まえて、自分はこのようにカスタマイズする。

まず弔辞を読む前に「大きな出来事があったあとに、人は子供から大人に成長するものです」と言う。その後、感動の弔辞を読む。読み終えた瞬間、用意してたモニターにある映像を映し出す。真ん中に大将がいるような回転寿司。1枚の大皿がゆっくりと流れてくる。その上には、体育座りをした自分が乗っている。直線からコーナーへ、コーナーから次の直線へ。ただゆっくりと流れていく。映像は終了する。そして、こう言う。「子供から大人になりました」。言い切る。周りのやつに「あの映像はなんだったの?」とか言われたとしても、言い切る。「子供から大人になりました」。はっきり言葉にする。映像を見てたやつに問い詰められようが、堂々とした態度で「子供から大人になりました」と言う。


こんな、子供から大人になる瞬間をやってみたい。


銭ズラ