大里

血肉

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記事一覧

2024.5.28

代官山に清掃の仕事で行った後、渋谷駅に向かって歩いていると、小雨が降り始めた。空を見上げると、雲の流れが速く、何か強い引力を感じた。急がないと雨が激しくなりそう…

大里
4日前
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2024.5.27

太宰治については、周りを楽しませるためにピエロを演じていたということしか知らないけれど、自殺場所が近所に会ったので行ってみることにした。井の頭公園と井の頭文化園…

大里
4日前
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2024.5.26

父親が高校の同窓会で東京に来たついでに家族三人で食事を取ることにした。話題は同窓会のことで持ちきりだ。父親が、同級生は医者や弁護士ばっかりだよと嬉しそうに語る。…

大里
4日前
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2024.5.25

腹痛だ。さいきんはよくストレスが俺の中にやってくる。3日くらい滞在してから外に出ていく。俺の体はairbnbに登録されているんじゃないか?過度な筋トレをしているからか…

大里
4日前
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2024.5.24

「イシナガキクエを探しています」を一気見した。こういうフェイクドキュメンタリーは定期的に世間に顔出ししていかないと存在感が薄れていき、フェイクドキュメンタリーを…

大里
6日前
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2024.5.23

友達が本にマーカーを引くようにしていて、訳を尋ねたら売れなくさせてしまえば絶対に自分の財産にしなければという想いが働くからと言っていた。自分ともったいない精神と…

大里
7日前
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2024.5.22

夜、外に出る。誰とも関わってない日はモノや風景に意識を集中させることが多い。街灯と月が目に入る。その中点を頭の中にイメージした。名前はムーンだから点m。写真では…

大里
7日前
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2024.5.21

スピード65%。高円寺まで自転車を漕いだ。駅前で歌田真紀が歌っていた。ガードレールを背に、ギターを両手に。彼女は同期に教えてもらった本物。年齢は19歳。知らないうち…

大里
8日前
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2024.5.20

個人指導塾のアルバイトをやっていた。いつも生徒は寝てしまい、最初のうちは困惑していた。教え方がつまらないのかと自分のせいにすることもあった。生徒ともっとコミニュ…

大里
8日前
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2024.5.19

18日ぶりにシフトをいれてもらえた。どうしてそんなひどいことするのかな。それでも俺は日本を憎めないよ。民泊清掃の業務委託をやっている。東京の様々な場所に飛び交い他…

大里
9日前
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2024.5.18

毎週末、親にご飯を奢ってもらっている。奢ってもらってると言っても焼き肉とかちょっと豪華な寿司とかではなく、炊き込みご飯とかハムトーストエッグといった家庭的な炭水…

大里
10日前
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2024.5.17

内弁慶なので家にいる時だけしか本当の自分でいられない。とは言っても、親以外の人には恥ずかしくて見せられない姿なので友達とか知り合いが家にいるときは家が「外」にな…

大里
11日前
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2024.5.16

業務委託先に干されている。すこぶる働きたくない気分だったので一度引き受けた仕事をキャンセルすることが増えた。こうして俺は信用を失い、あっぱれ、仕事をもらえなくな…

大里
11日前
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2024.5.15

レッドブルを配るお姉さんの目を見て「ありがとうございます」と言った。さすがに2本目はもらえなかった。家賃だけは延滞したくない。残りわずかな貯金はなんとしてでも死…

大里
12日前
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2024.5.12

おかのした2章というライブに「沙悟浄」として出た。出たと言ってもネタはやっていない。客席の最前列の端に1時間半もの間、立たされただけだ。それだけじゃない。舞台に決…

大里
2週間前
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2024.5.11

今の「大喜利」の立ち位置は昔で言うところの「クイズ」や「なぞなぞ」に近いもんなんだろうか。最近では頭の体操として企業も取り入れているらしい。いつからか大喜利だけ…

大里
2週間前
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2024.5.28

代官山に清掃の仕事で行った後、渋谷駅に向かって歩いていると、小雨が降り始めた。空を見上げると、雲の流れが速く、何か強い引力を感じた。急がないと雨が激しくなりそうなので、早歩きを試みたが、強風で傘が破裂しそうになった。それでもさっさと帰りたいという思いを渋谷にぶつけるように進み続けた。その道中で義足の人に出会った。両手に松葉杖を持ちながらゆっくりと歩いていた。彼女とすれ違った時、何かを思った気がした

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2024.5.27

太宰治については、周りを楽しませるためにピエロを演じていたということしか知らないけれど、自殺場所が近所に会ったので行ってみることにした。井の頭公園と井の頭文化園の間を通り抜け、すぐ右に曲がると「風の散歩道」と呼ばれる直線が続いている。その右側に、玉川上水が流れている。ここが、太宰治の入水自殺した現場だ。

玉川上水は三鷹市と武蔵野市のちょうど境になっている。きっと太宰治の死体は流れていく際、何度も

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2024.5.26

父親が高校の同窓会で東京に来たついでに家族三人で食事を取ることにした。話題は同窓会のことで持ちきりだ。父親が、同級生は医者や弁護士ばっかりだよと嬉しそうに語る。嫌な目線を浴びせたり浴びせられたりしている人間は自慢話にならないかなどと日本人の十八番芸とも言える陰湿な心配をすることになるから、そういう傾向が父親に無くて誇りに思えた。みんなもアメリカ人みたいに単純な生き物になってほしい。思ったことを言い

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2024.5.25

腹痛だ。さいきんはよくストレスが俺の中にやってくる。3日くらい滞在してから外に出ていく。俺の体はairbnbに登録されているんじゃないか?過度な筋トレをしているからか骨も痛んでいる気がする。おまけに心臓もなぜか痛い。小さい頃は転んだり鉛筆が手に刺さったりと外側の痛みが多かったけれど、大人になってからは今日みたいな内側の痛みが増えてきた。以前のように外の痛みを味わうようにすれば、内側の痛みと相殺され

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2024.5.24

「イシナガキクエを探しています」を一気見した。こういうフェイクドキュメンタリーは定期的に世間に顔出ししていかないと存在感が薄れていき、フェイクドキュメンタリーを知らない世代が溢れ返るような時代になったときには、「嘘はよくないと思います」という意見が多数派になって炎上して狭いコミュニティでしか放送できなくなりそうだから、興味ない。フェイクドキュメンタリーは絶滅危惧種だから興味ない。いずれ淘汰されるも

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2024.5.23

友達が本にマーカーを引くようにしていて、訳を尋ねたら売れなくさせてしまえば絶対に自分の財産にしなければという想いが働くからと言っていた。自分ともったいない精神との親和性は比較的高いのでその方法はすんなりと頭に入ってきて早速実践することにした。好きな作家村上龍の処女作である「限りなく透明に近いブルー」を読んだ。米軍基地のある街に住む若者たちがドラッグと暴力とセックスにまみれた自堕落な生活を送るという

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2024.5.22

夜、外に出る。誰とも関わってない日はモノや風景に意識を集中させることが多い。街灯と月が目に入る。その中点を頭の中にイメージした。名前はムーンだから点m。写真ではわからないが、意識的に視野を狭めて点mを凝視すると、どちらも同じような光に見える。街灯も月に変わり、視界に2つの月が生まれる。黄色い丸が2つあるとき、金玉を連想する。じゃあ、もし自分自身も金玉だったら?俺だってなに言ってるかわからないよ。で

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2024.5.21

スピード65%。高円寺まで自転車を漕いだ。駅前で歌田真紀が歌っていた。ガードレールを背に、ギターを両手に。彼女は同期に教えてもらった本物。年齢は19歳。知らないうちに結婚していた。緊張して近づけなかった。喫煙所があるロータリーの方へ逃げ込んだ。遠くから歌田真紀の力強い歌声が聞こえる。声量をわけてくれなんて言っても無駄だよね?19:55。同期のコント師4組によるユニットライブ「ギウギウ」があと5分で

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2024.5.20

個人指導塾のアルバイトをやっていた。いつも生徒は寝てしまい、最初のうちは困惑していた。教え方がつまらないのかと自分のせいにすることもあった。生徒ともっとコミニュケーション取らなければならない。お互いのことをもっと深く知る必要があった。学校のことや趣味を聞き、やっと生徒との共通点が見つかる。それがスプラトゥーンだった。フレンドコードを交換して、近々対戦することを約束した。しかし、一緒にプレイをするこ

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2024.5.19

18日ぶりにシフトをいれてもらえた。どうしてそんなひどいことするのかな。それでも俺は日本を憎めないよ。民泊清掃の業務委託をやっている。東京の様々な場所に飛び交い他人が使った部屋を掃除して帰ってくる。今回の清掃先は自由が丘。家からの往復で3時間かかる。割り当てられた清掃物件数は1件で報酬は1600円。清掃にかかる時間が1時間だとして時給換算で400円。ネガティブなことばかり書いても仕方ないのでポジテ

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2024.5.18

毎週末、親にご飯を奢ってもらっている。奢ってもらってると言っても焼き肉とかちょっと豪華な寿司とかではなく、炊き込みご飯とかハムトーストエッグといった家庭的な炭水化物だ。親がそれを「奢る」と謳っているから、郷に従えの精神で、そう言わせてもらってる。だけど今回はちょっと特別。2000円を自由に使える権利をもらった。俺は本当に地球が大好きだ。せっかくお金を授けられたことだしなにか新しいことに使いたいと思

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2024.5.17

内弁慶なので家にいる時だけしか本当の自分でいられない。とは言っても、親以外の人には恥ずかしくて見せられない姿なので友達とか知り合いが家にいるときは家が「外」になるんだけど。昔に比べたら落ち着いてきた方だと思う。さすがに家で「パンティー」を連呼しなくなった。高校生くらいまでは「パンティー」と「ウンティー」を連呼していた。小学生のとき団地の友達が「パンティー」と「ウンティー」を連呼していて、その語感や

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2024.5.16

業務委託先に干されている。すこぶる働きたくない気分だったので一度引き受けた仕事をキャンセルすることが増えた。こうして俺は信用を失い、あっぱれ、仕事をもらえなくなった。

仕事を引き受けた責任を果たさなかった自分と、社会に押し付けられたものに反発し続けた尾崎豊。この二人に共通するのは自由に向かっていってるという点だ。ただ、一度受け入れたものを放棄するのと、受け入れない姿勢を貫き続けるのとでは、どっち

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2024.5.15

レッドブルを配るお姉さんの目を見て「ありがとうございます」と言った。さすがに2本目はもらえなかった。家賃だけは延滞したくない。残りわずかな貯金はなんとしてでも死守するしかない。使えるお金も、膨らますお米もない。働けない。働きたくない。正社員は皆あなどれない。奇跡も、魔法も、人権もない。クレジットカードで支払いを来月に回す俺の生活はどこまで持つのか。いずれ停止するメリーゴーランドのよう。そういえば、

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2024.5.12

おかのした2章というライブに「沙悟浄」として出た。出たと言ってもネタはやっていない。客席の最前列の端に1時間半もの間、立たされただけだ。それだけじゃない。舞台に決してあがってはいけないという制約までついている。読んでも意味がわからないと思う。わかりやすいように話をまとめると、要するに、「舞台にあがってはいけない沙悟浄がネタをやらずに客席の端で1時間半立っていた」ということだ。きっとこんなことが地下

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2024.5.11

今の「大喜利」の立ち位置は昔で言うところの「クイズ」や「なぞなぞ」に近いもんなんだろうか。最近では頭の体操として企業も取り入れているらしい。いつからか大喜利だけやる番組が生まれ、大喜利だけやるyoutubeチャンネルも生まれ、そして、大喜利カフェ「ボケルバ」も生まれた。もう駅構内の1枚のタイルに大喜利が書かれているという「大喜利床」があってもおかしくないところまで来ている。

同期2人に誘われてボ

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