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ブルーのウインドブレーカーは伊達じゃない。のか?

昨日のカワセミッチェル探索も失敗に終わった。
でも、カワセミおじさんに遭遇して新たな情報をゲットした。

私が単眼鏡で必死に川面を見ていると、てくてくやって来たそれこそカワセミ色のウインドブレーカーを着たおじさんが近づいてきて、
「今日は、カワセミ見れましたか?」といきなり聞いてきた。

私はカワセミ色のシャツなんて着てないし、もしかしたら他のものを探してる可能性もあるのに、背中でそれを感じ取っての開口一番が「今日は、カワセミ見れましたか?」だなんて「こんにちは」も「いいお天気ですね」もなしにだ。

振り向き様「いえ、見れてないです」と答えたら、
「そうですか、わたしも最近見れてないんですよ」と。
聞き捨てならん。おまけにカワセミ仲間なのか?

「そうなんですか?」ここは意見交換でもしておくか。
「ええ、去年は10回のうち、8回は見れたんですよ。でも今年に入ってからはあんまり見かけなくなって、1週間前に見たのが最後なんです」

10回に8回!おまけに1週間前に見たのか!私にしてみればそれさえ羨ましいのだが、今年に入って見れてないっていうのも頷ける。

「私は毎日同じ時間に散歩してるから、そのたびにカワセミを探してるんです」
毎日とは恐れ入った。
「じゃあ、どっか行っちゃったんですかね?」と聞くと、
「いやあ、いるのはいると思いますよ。ただ、頻繁に出て来てないんじゃないかと思ってます。ナワバリを持ってますからね」
なるほど。そういうことね。

「私もあの石の上に止まってるのを見たことがあるんです!」と食い気味に3歩くらい近づいて突っ込んだら「そっそうですか」となんだか引いて行った。
多分、あの石の上にいるのは見たことがないんだろう。

おまけに私の食い気味の情熱に畏れをなしたみたいだ。

それまで、鳴き声を覚えてるから聞いたらすぐどこにいるのかわかるとか、同じ時間に同じ場所に現れるとか、私はもう何年も毎日ここを散歩しているからわかるんだ、みたいに初めて会ったわりによく喋る人だなあと思うほど饒舌で、カワセミ先輩風を吹かしてたのに、私の計り知れないカワセミに対する情熱と、たった3歩分の距離の詰め方に恐れ慄いてか、すっとお喋りをやめて、唐突に「それでは」みたいな気配になった。

でも、ここで負けず嫌い再燃。
「どうぞ、まあ根気強く探してみてください」と捨て台詞を吐いて歩いて行った。
なんだ、その余裕かましたさよならの挨拶は。

それに、カワセミッチェルはみんなの、いやひいては地球のカワセミッチェルであって、お前さんのカワセミッチェルではないのだよ。

ああいうタイプの男性って、ああいうとこあるよね。
ステレオタイプで結構、一括りにしてやる。

という事で、そういう事だ。
今年はめっきり出番が少なくなってるらしいことが判明した。
だから、私だけが会えてないわけではないらしい。

毎日か、ご苦労さんだね。
私も根気なら意外と持ち合わせている方だから、根気強く会いにくるよ。

でも、その後で可愛いものに出会った。
カワセミおじさんは帰った後だけどね。ふふっ。

お行儀よく並んでついてくよ☆
オートフォーカスなのになんだかビシッとしてないよ。
でもフワフワで可愛い。
子供ながらにいい顔してる。

そう、カモのご家族に出会えたのだ。初めて生で見たからちょっと可愛くて感動。
ヤンチャに遊んでる風に見えて、お母さんがちょっと離れると慌ててついていく姿がなんとも愛らしい。可愛いな。

いい気分だ。自然は偉大だああぁ。

ということで素敵な土曜日の午後でした。

明日は待ちに待った日曜日。
来週に備えて楽しい時間を過ごしましょう。変な気候で体調を崩した方はゆっくり休んでくださいね。

おっ、なんかベランダからでかい虫の羽音が聞こえる。
なんだろうな、見に行こう。

アディオス。

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