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27.【ひとりっ子の私と親の終活】87歳母は、本当に手術を望んでいるのか?

87歳母と86歳父とひとりっ子の私。来週、母が手術を受けるため、IC(インフォームド・コンセント=説明と同意)を受けた前回のお話はこちら↓↓

何だか、よくわからなくなってきました。

昨日、外科の先生から、来週母が受ける手術について、とても詳しく説明を受けたのですが、

母は、本当に手術を望んでいるのか?
もしかすると、本当は嫌なんだけど、私や父がいるから、嫌だと言えないのでは?

というのは、昨日の説明の後、母は、とにかく「怖い。震えるわ。」と何度もつぶやくのです。

母は、30年ほど前に、直腸がんの手術をして4か月入院したことがあります。その時は、まだ60手前だったので、本人も、家族も、周りも、

手術して、しっかり治そう

と同じ方向を向いていました。でも、今回は、母は87歳、父は86歳。
残りの人生の方が圧倒的に短い。
痛みや負担を伴う手術をすることが、最善の策なのだろうか?

私は、先生に聞いてみました。

私「これは、手術をしない、という選択肢はないんですよね?」

先生「根治を目指すのであれば、今のところ手術しかありません。化学療法や放射線治療をしても、癌が消えるわけではありませんので、いつ大きくなるか、悪化するかという恐怖と常に過ごさないといけないことになります。」

だよね。癌は、そういう病気だよね。と私は納得したのですが、手術を受けるのは母です。痛い思いをするのも、辛いのも、その後長く入院生活を送らなければならないのも、母。

もっと母の意見をしっかり聞くべきなのでは?

もしかすると、結果的に、意に反して、延命治療のようなことになってしまうんじゃない?

でも、手術をしなければ、母は、来年はもう生きていないかもしれない。そんな歳ではあるけど、87歳だから、と簡単に割り切れるようなものではありません。

感情と、希望と、理性とのせめぎ合いの中で、時間が過ぎていきます。

これまでのお話は、こちらのマガジンで読めます。


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終活って、ひとりでやろうとすると、途中で挫折したりします。趣味:終活って言ってる終活プロデューサー(終活P)の私を頼ってください!多分お役に立てると思います。