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12.【ひとりっ子の私と親の終活】親の介護はひとりで抱え込まない。要介護認定を受けるため、86歳父の主治医意見書を書いてもらう。

87歳母が入院し、実家に一人残された「箱入り親父」の86歳父。6年越しで、ようやく認知症の要介護認定に必要な診察に連れて行くことができました。前回までのお話はこちら↓↓

父の様子がどうもおかしい。と思ったのが2019年。初動を間違えたために、父を病院に連れて行くことができず、認知症がどんどん進行して、「ヤバいなー」と思いながらもどうすることもできなかったのですが、ようやく要介護認定に必要な主治医の意見書を書いてもらうところまでこぎつけました。

親御さんが認知症かも?

と思ってる世のお子様方。焦ってはいけません。初動を間違えると、私の様に、6年もの歳月を棒に振ることになります。なにせ私は、父が認知症ではないかと思った6年前、正面突破しようとして大きな過ちを犯してしまいました。

私:「お父さん。病院行こ」
父:「なんでや」
私:「認知症かもしれへんから、病院で診てもらお」
父:「行かへん!なんで行かなあかんのや!どこも悪ない!」

ガラガラガラ、ぴしゃっ!

父の心の扉が閉まる音が聞こえました。きっと父は自分でなんとなく気づいていたのです。自分が認知症なのではないかと。でも認めたくない。父にとっては、「認知症」という言葉は、NGワードだったのです。

以来父は、病院には全く近寄らず。地域包括支援センターに相談しても、膠着状態で、ただただ見守るしかなかったのですが、父本人も年を取ってきたこともあり、家事の一切をやっていた母が急に入院して、家に一人残された寂しさもありで、私の提案に耳を貸してくれるようになりました。

今はダメでも、時間が解決してくれることもある。

そう実感しました。

久しぶりに訪れた内科では、実は、昨年の7月に来院履歴があり、私が知らない間に、内科へ行っていたことすら、父は忘れていたようでした。でも、履歴があったことで、内科の先生も、要介護認定の申請の必要性を感じられたようで、

先生:「兵庫県尼崎市では、1日で50件の要介護認定申請があり、月にしたら1000件ぐらいあります。お父さまは、お体はどこも悪くないように見えますが、糖尿病があって、認知症もありますので、要介護1か要支援2は下りるだろうと思います。」

と見解を教えてくださいました。そして、帰り際に、看護師さんが、

「もし、手すりとかつけるなら、要介護認定が下りてから、ケアマネージャーさんとよく相談してからにしてください。助成金が出ます。時々、認定が下りる前に自費で動かれる方がいらっしゃるのですが、急ぎでなければ、認定が下りてからゆっくりケアマネさんと相談する方がいいですよ」

と教えてくださいました。

こういうリアルなアドバイス、めっちゃ嬉しい。ありがたい。自分の知識だけではどうにもならん、と思ったら、一人で抱え込まず、プロに相談するのが一番だとしみじみ思いました。

今までのお話はこちらのマガジンで読めます↓↓


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終活って、ひとりでやろうとすると、途中で挫折したりします。趣味:終活って言ってる終活プロデューサー(終活P)の私を頼ってください!多分お役に立てると思います。