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「分かりやすい文章」を書く

最近よく反省するのが、「分かりにくい文章」を書いてしまうこと。

書いている時には気づかなくて、いざ送ってみると「あちゃー・・・」となることがよくあります。
そんなときは、「穴があったら入りたい」気持ちになりますね。

そもそもなぜ分かりにくい文章がダメかと言うと、

読み手の認知コストを無駄に消費させてしまうから

なんですね。
読みづらい文章を読んで心地の良い人はいません。

「分かりにくい文章」を書かないために、
「分かりやすい文章」を書くために、

意識すべきポイントを整理してみたいと思います。

「分かりやすい文章」とは何か?

まず「分かりやすい文章」とは何か?について。

元編集者で、株式会社WORDSの代表である竹村俊助さんの著書『書くのがしんどい』では、「分かりやすい文章」とは

「読む速度と理解する速度が一致する文章」

であると定義しています。
同じ部分を何度も読み返したりすることなく、スラスラと読み進めていける文章ということですね。

この前提を踏まえた上で、「分かりやすい文章」を書く上で重要なポイントを挙げていきます。

一文を短くする

当然ながら、一文は短い方が分かりやすいです。

具体例として、以下の2つの文章を比較してみましょう。

国境の長いトンネルを抜けると雪国だったんですけど、夜の底が白くなったころに信号所に汽車が止まって、向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落すと、雪の冷気が流れこみました。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。

明らかに後者の方が読みやすいと感じるかと思います。

とはいえ、一文が短い文章を書くのって躊躇われるんですよ。
それは「バカっぽく見える」から。

長い文章を書いた方が頭がいい感じがするし、それとなく良いことを言っているような感じも出てくるんですよね。

しかしそれは、「書き手のエゴ」でしかありません。

自分のエゴを優先して「分かりにくい文章」を書くか、
読み手のために「分かりやすい文章」を書くか。

どちらを選ぶかは、書き手次第ですね。

余計な言葉を削る

「削っても意味が通る言葉」って、実はたくさんあります。
これも具体例を見ていきましょう。

朝起きると、空がとても晴れていて、本当に気持ちよかったので、私はうちで飼っている犬と一緒に家の近くの公園を散歩して歩いた。
朝、晴れていて気持ちよかった。愛犬と近所の公園を散歩した。

言っていることはどちらも同じですが、後者の方がスッキリしています。
どちらが読みやすいかは、一目瞭然ですね。

前者も別に違和感はないですし、話し言葉として聞くぶんにはスッと入ってくると思いますが、書き言葉として表現するときは、文字数が少ないに越したことはありません。

「極力短い文字数で表現する」意識を常に持つ必要がありますね。

まとめ

どんなに注意しても、文章を書いているときは「自分が伝えたいことを表現する」ことに意識が向いているものです。

なので、「分かりやすい文章」を書くためにベストな方法は「書いた後に見返す」ことかなと思っています。

読み手に配慮した分かりやすい文章を書けるよう、これからも心がけていきたいと思います。

それでは、今回の記事は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました。

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