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トー横・大久保公園・グリ下……問題解決のために "ブランド化" を止めるべきである

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極まった感のあるトー横問題

ここ数年で、トー横だのグリ下だの、居場所のない若者がたむろする場所として有名になった場所が何箇所かある。

私は東京生まれ東京育ちなので、嫌でもトー横という単語に反応してしまうのだが、あの一帯は昔からガラのよろしくないエリアであり、不良もヤクザも当たり前にいる街だった。

それが今や「無軌道な若者が暴れ倒す場所」としてだけ注目を浴びている事に少々違和感を感じていた。

そしてつい先日、こんなニュースを目にして違和感の理由がハッキリと分かったのだ。

まずニュースの内容からお伝えするが、『中学校を休みがちだった12歳の長女は1年前、初めて一人で東京都の新宿・歌舞伎町の「トー横」に行き、性被害に遭った』そうで、彼女は初めて訪れたトー横で

・飲酒喫煙・レイプ・強盗・売春強要・性病感染・児ポの被写体……

と、思いつく限りこれ以上はないだろうというフルコースをお見舞いされたそうな。この少女には同情するよりないが、このニュースを見て私はある一点に注目した。

彼女はどうしてわざわざトー横に行こうと思ったのだろうか。

これこそがトー横やグリ下などの諸問題を解決する第一歩になる。


早急に止めるべきはブランディング

記事タイトルにも使った単語だが、マスコミも我々もまずはブランディングを止めるべきなのだ。具体的に言うと "トー横" などの便利な単語で特定の街を指す行為を控えた方がいい。

"トー横" や "グリ下" といった文言がニュースやSNSで踊れば踊るほど、思春期の危うい少年少女は「そこに行けば自分の居場所が見つかるかも」と引き寄せられてしまう。

報道する側は「危険だから近づくな」という意味を込めているとしても、病みやすいガキンチョにそんな想いや警告がストレートに通じる訳がない。

考えてみれば私が10代の頃にチーマーだのカラーギャングだのが流行り、危ない危ないと報道され続けてはいたものの、気付いたらそういう連中が集まっている池袋などに自分も遊びに行くようになった事を思い出す。

危険があるのは分かっていても、10代のガキなんざ頭に虫がわいている(自分含む)のだから、そういう情報を目にすれば、好奇心から街灯にたかるように引き寄せられてしまうものなのだ。

であるから、本気で問題解決する気があるならば、まずはトー横だのグリ下だのドン横だのといったピンポイントでその場所を指す便利な単語の使用を控える、すなわちブランド化を極力控えるべきなのである。

そして警察には本気で強制排除して貰い、「その場所にたむろせないようにする」+「釣られてやって来る若者を減らす」しかない。そもそもトー横なんて極めて狭い範囲なのだから、毎日警察官を数人立たせておくだけで解決できる話だ。

こんな話をすると「極論を言いやがって」と呆れられるかもしれないが、私は本気でそこまでやらねばならないと考えている。なぜなら、それは私が板橋区生まれであり、板橋区の専門家として著書(区の公式本を含む)をいくつも出している人間だからだ。

板橋区には、トー横などの先輩とも呼べる、非常に不幸な歴史……というか、部外者に妙なブランディングをされてトンデモない迷惑を被った街があるのだ。

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