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【身内庇いのリスク】ジェンダー法学会は「反社」なのか?

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本来ならばこの記事の続きをアップする予定だったのだが、TwitterのTLに流れて来るジェンダー法学会問題に関する話題があまりに酷い展開を見せていたため、急遽1本だけツッコミ記事を公開させていただく。

ちなみに、ジェンダー法学会問題とはなんぞやという話についてはこの記事を。それの補足として、metooのヤバさについてAVをテーマにして解説した記事もお読みいただくと、より理解が深まるはず。(両方とも月額マガジン購入者様なら読み放題です)

これらをお読みいただいたものとして、本題に入ります。

さて、先日のジェンダー法学会のシンポジウムでのトラブル以降、私のTwitterのTLには殺害予告・犯行予告の類をぶちまけた女性に対する非難の声が多数流れている。
だが、それと同時に問題の女性を庇ったり、シンポジウムでの出来事をネットに晒す行為(発端となったヤマベンのツイート)に対する非難の声もRTで回って来ている。

しかし、当初は女性を庇う声の方が目立っていたようにも感じるのだが、時が経つにつれて変化が起き、何故か女性そのものを庇う声は激減。いつからか「シンポジウムという閉じた空間でのデリケートな発言をネットでばら撒いたヤマベンは酷い」という主張に入れ替わってしまった。
やはり発言者の女性自身を庇うのは難しいと判断したのか、早々に「味方斬り」が行われ、組織を庇う方向にスライドした訳だ(失笑)。

特に「あ~~このひとも謝ったら死んじゃうタイプなんだなあ」と思わせてくれたのが小川たまか氏。
彼女は山口弁護士のツイートが話題になるや、自身のnoteで即座に反応。

ジェンダー法学会での #metoo について|Tamaka Ogawa|note
https://ceron.jp/url/note.mu/ogawatamaka/n/n29c2c589eefe
※あえて市井の声つきのceronにリンクしてみる(ヤマベンへの批判が多いです)

だがここで大問題が起きる。

「警察のご厄介になっていて、次何かやったら措置入院させるとまで言われている人間がシンポジウムで殺害予告をした、スタッフも参加者もそれを止めなかった」という事実の指摘に対して、小川氏が最初に選んだ答えが「発言者はT氏じゃないと言い張る」というものだったのだが、小川氏の記事に当のT氏本人がハンドルネームそのままで降臨し、長文コメントを書き残してしまったのである。

すると、気付いた時には小川氏の「T氏じゃありません」という断言口調の言葉が消えており、それに対する謝罪や説明は一切ない。もしかするとどこかに書いているのかもしれないが、私には見付けられなかった。
もうこの時点で小川氏はKO負けである。T氏じゃないと言った以上は、謝るなり、断りを入れてから訂正するなり、責任のある態度を見せるべきだった。

で、無責任なのは小川氏に限った話ではない。ジェンダー法学会を庇いたいあまり、ヤマベンを稀代の悪党に仕立て上げようと詭弁を振りかざしている連中も同様だ。

あまりネチネチと書くと罵詈雑言で埋め尽くしてしまいそうなので、ここでは ”特に大問題な一点だけ” を指摘させていただく。
他の社会運動などの失敗にも直結する話なので、これについて皆さんもなるべく冷静に考えてみて欲しい。

御大層な前置きをしてしまったが、ジェンダー法学会を庇う人間達の言動の何が一番問題なのか分かるだろうか。

端的に言うと、この一件でT氏の発言を野放しにし、その後のフォローが何もなく、おまけに「閉じた空間での出来事を晒した山口弁護士が悪い」とまで言ってのけるヤツらは、日本の法よりも身内庇いを最優先する「反社会的な人間」なのだ。

これはネトウヨ団体やしばき隊にも通じる事だが、それ以上に六本木フラワー事件で死人まで出しているのに、まったく反省する事なく「後輩達は頑張ってるだけなんだから何が悪い」と開き直った関東連合メンバーを思い出す。
言うなれば【オレルール >>> 法律】は典型的な反社の考え方なのである。

シンポジウムでT氏がやらかしたのは、特定個人の名前を挙げて殺害予告をするという、絶対に無視してはならない問題発言であった。
そんなものを「metooだから」「それを批判すると他の人が犯罪被害を告発できなくなる」等と寝言を言って批判の声を封じようとするのは「日本の法律よりオレルールを優先する」と言っているも同然で、犯罪幇助や教唆まであと一歩の状態だと言えよう。

法治国家に生きる者として、そんな事が許せる訳ないだろう。

そもそも、metooとは犯罪被害に遭った方々が、卑劣な性犯罪を行った人間、パワハラやモラハラで弱い立場の者を痛めつけた人間に対し、堂々とNOを言おう、声を挙げようという運動だったはずだ。
であるならば、この思想の根拠・後ろ盾となっているのは ”法” のはずである。法のバックアップなしにはmetooも犯罪被害の告発も成立し得ない(むしろそれが無いと法によって潰される)のだから「価値基準の最上位に法を置く事が大前提の運動」だと言っていい。

そんなmetooを有り難がる人間が、特定個人に対する殺害予告をぶちまけた人間を庇い、その事実をひた隠しにし、あろう事か被害を受ける人間が出ないようにとジェンダー法学会になり替わってその後のフォローをしてくれた人間を攻撃するなど、全く意味が分からない。

metooと言っておきながら、ジェンダー法学会シンパと思われる連中は ”殺害予告をされた被害者” の存在を隠蔽しようとしやがったのである。

この酷い矛盾が理解できるだろうか?

もし理解できないと言うならば、正気ではないと思われるので、すぐに心療内科にでも通う事をオススメする。

もしもこんな手法(metooを悪用した犯行予告)がヨシとされるなら、何が起きるか予言してやる。
仮に私が女性で、とてもとても悪い事を思い付くタイプの人間だったとしたら、metooを使って恐喝・脅迫をするだろう。
恐喝や脅迫というのは、何も当人に直接そのものズバリを言わなくても目的は達せられる。具体的には、総会屋が昔やっていたような手口を流用すればいい。

例えば、ジェンダー系でもポリコレ系でもフェミ系でも何でもいいが、適当なシンポジウムでmetooだと前置きした上で特定の相手に対する罵詈雑言を口にする。この時は実名は伏せておいた方が賢い。
次に、そのシンポジウムでの自分の発言を、自分でSNSなどに投稿し、脅かしたい相手、金をふんだくりたい相手に伝わるようにする。そして「誠意を見せてくれなければ次回〇〇のシンポジウムで実名を公表します」とでも言っておく。

これに対して名指しされた人間が文句を言おうものなら、metoo仲間(笑)達が庇って、自分になり替わって袋叩きにしてくれるのだから心強い。しかも社団法人なりNPOなりNGOなりといった、組織の名前まで勝手に使えるというメリットもある。今回のT氏の場合は「ジェンダー法学会」の名前を使い放題だ。

その後は狙った相手が折れるまで、目立つ場所で【metoo→脅迫→metoo→脅迫……】を繰り返せばいい。
特に既婚者を狙って、デマでも何でもいいからmetooしてネットで晒すという行為を繰り返せば、家庭の1個や2個簡単に壊せてしまうだろう。
今回のT氏の暴走と、それを隠蔽しようと画策したジェンダー法学会シンパの言動には、それくらいマズイ ”負の可能性” が秘められている。

もしもそんな事を実行するヤツらが増えて社会的に問題視されるようになったら、間違いなくmetooという運動は死ぬ。
metooはそれくらい穴だらけなのだから、運動を守りたい、声を挙げる場所を守りたいと考えている人間こそが、今回のような事案が発生した際に、発言者を強く批判せねばならないのである。

今回の一件で「metooだから」と庇ったバカどもは、自分達の浅はかな考えがいずれmetooを殺すのだと理解すべきである。

社会運動を成功させたいならば、その運動を社会と地続きにせねばならない。そのためには、その社会に生きる大多数の人間が守り、また縛られている法を厳守せねばならない。この根本を無視する運動は、近い将来必ずカルト宗教やテロ集団へと変貌する。

今のところ例外はない。


※本文は以上です。
ここから先はどうしてもお布施してくださるという方のための有料枠なので、全く内容はありません。

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