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「フェロー」という役職、何をする人?

フェローとは、フェローシップ(fellowship)の略称です。

仲間や友達という意味を持ちますが、近年、企業の役職としても使用されるようになりました。

どんな役割を期待されている役職なのでしょうか?


フェローとは、卓越した業績を上げた人材に与えられる役職


「フェロー」とは、主に研究に従事する人材を対象に「卓越した業績をあげている人材」に与えられる特別な役職です。

例えば、チームを統率し、重要なプロジェクトを推進する役割を果たすことなどが期待されています。

ただ、いわゆる「名誉○○」のように名誉称号的な位置づけであるケースもあり、その役割定義は企業によって異なります。

例えば、三菱ケミカルさんでは、特定の専門分野で国際的な専門知識や技術を持ち、顕著な業績を上げた人材に対して「フェロー」の称号が与えられています。

他の役職と比較すると、フェローに選ばれた人物は理事役相当の待遇を受けることが多いです。

そのほかにも、東京大学さんや明治安田生命さんなどでも「フェロー」という役職が存在しています。


優秀な人材の確保や組織内のナレッジ還流、本人の動機付けに効果あり!


こうした「フェロー制度」を企業が導入するには何故なのでしょうか?

理由のひとつにあるのが、卓越して優秀な人材を確保するためです。

優れた専門知識やスキルを持つ人材を「フェロー」として認定することで、その人材の権威性を高められ、それに惹かれてさらに優秀な人材を集めることにつながるでしょう。結果、組織は競争優位性を獲得し、先進的なプロジェクトやイノベーションを推進することができます。

さらに、組織内での専門知識の交流を促進する手段にもなりえます。

フェロー同士が知識や経験を共有し、協力して問題を解決することで、組織全体の知識レベルや問題解決力が向上し、競争力が向上することが期待できます。

フェロー認定された本人も悪い気はしません。モチベーション向上にもつながります。

特別な地位や称号を得ると、人は自己評価や自己成長の意欲が高まるものです。さらに、組織内での信頼性や尊敬度も向上し、自身のキャリアにプラスの影響を与える可能性があるでしょう。

このように「フェロー」制度がもたらす効果は高い一方で、懸念点も存在します。

例えば、選定基準やプロセスが透明でない場合、組織内での不平等感や不信感が生じる可能性があります。また、エリート主義の強化や組織内の対立を招くリスクも考慮しなければなりません。

これらの懸念点に対処しつつ、効果的なフェロー制度を導入することが求められます。

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