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リファラル採用の報酬支給、違法になるケースは?

リファラル採用は、企業の採用活動において重要な役割を果たしています。しかし、その報酬支給については法律的な規制があり、適切に遵守しなければならない事項が存在します。以下に、リファラル採用の報酬支給が違法となる可能性のあるケースを2つご紹介します。

1. 就業規則にリファラル採用に関する事項を明記していないケース

リファラル採用の報酬を賃金や給与として支払う場合、その旨を条件とともに就業規則や雇用契約などに明記することが必要です。これは、労働者の権利を保護し、企業の義務を明確にするためのものです。

リファラル採用を行う企業は、リファラル採用を業務の一部と定め、報酬の規定について必ず明記することが求められます。これにより、リファラル採用の報酬支給が適切に行われ、労働者の権利が保護されることにつながります。

2. 候補者が採用された場合にお祝い金として報酬を渡すケース

かつては、紹介された候補者が採用された場合にお祝い金を支給する制度を設けていた企業もありました。しかし、2021年4月1日に職業安定法に基づく指針が一部改正され、「就職お祝い金」名目の報酬支給が禁止となりました。

この改正により、候補者に対して報酬を支給し、応募するよう依頼することが禁止されました。これは、候補者の自由な就職活動を阻害する可能性があるためです。

この法律は近年改正されたものであり、過去に候補者に報酬を支給していた企業は、必ずルール変更を行うことが求められます。これにより、企業の採用活動が法令に適合し、候補者の権利が保護されることにつながります。

以上、リファラル採用の報酬支給が違法となる可能性のあるケースについて説明しました。企業は、採用活動を行う際には、常に法令の遵守を心掛け、適切な報酬支給を行うことが求められます。これにより、企業の信頼性が高まり、より良い採用結果を得ることができるでしょう。

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