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D&Iはもう古い?注目高まるDEI&B

多くの企業が積極的に取り組み始めたダイバーシティ&インクルージョン(D&I)。

これに加え、E(Equity:公平性)も重要視され始めました。

そしてコロナ禍をきっかけとして、米国を中心に「B」も加えた「DEI&B」という新たな考えが広まり始めています。

さて「B」とは何の頭文字でしょう?


「B」とはBelonging(帰属)の頭文字を取ったもの


Belonging(帰属)とは、社員がありのままでいられ、その組織の一員として居場所があると感じられる状態を表す考え方です。

何かに属しているという感覚は、人間にとって大事です。

孤独になるとストレスを感じ、いつもの力も発揮できません

ある調査では、帰属意識が高い社員は低い社員と比べて、エンゲージメントが最大6倍違ったとか。

エンゲージメントは業績にも相関するため、経営としてもDEI&Bに取り組んでいきたいところです。


真のBelonging(帰属)はDEIを推進した先にある


ただし、真のBelonging(帰属)はDEIを推進した先にあることも忘れてはいけません。

というのも、Belongingにはこんな誤解があるんです。

Belonging=帰属意識の実現には、その人が組織に受け入れられているという安心感を持ってもらうことが大切です。

そのため、「いかに職場に心理的安全性が確保されているか?」がポイントになってきます。

もちろん心理的安全性の確保は重視されるべきでしょう。

ただ、心理的安全性さえ確保されていれば、帰属意識が高まるのでしょうか?


DEI&Bはその順番にも意味がある


米シモンズ大学(Institute for Inclusive Leadership)によると、帰属意識を高めるには、心理的安全性の確保だけでなく、会議などの意思決定の場への参加機会を与えることも重要だと説いています。

この主張を踏まえた個人的な解釈ですが、我々の職場に置き換えると、こういえそうです。

つまり、「私はこの組織の一員だ」という意識を持つためには、「私はこの組織に受け入れてもらえる」と感じてもらうだけでなく、「自分が願えば組織を変えられる」と思ってもらえることも大切だということです。

そのためには、何が必要か?

当然ながら、組織を動かす意思決定の場に参加でき、その意思決定に影響を与える機会が必要です。

そして、その機会を提供するためには、その前提として、その組織に多様性があるということを認め、一人ひとりの公平性を担保し、包括性を持った職場をつくることが必要になってきます。

これらが揃ってはじめて、帰属性が高まるということです。

そう考えると、DEI&Bも、意図があっての順番だと感じます。皆さんの職場は帰属性を高めるために、DEIの3つに取り組めていますか?


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