🏍【GPレポート】🏁＼ヘレスで開催された欧州グランプリの初戦は「満員御礼」／-2023 Rd.4スペインGP🇪🇸

【Kabuto GPレースレポート】
＜2023MotoGP™ 第4戦🇪🇸スペインGP＞

　今週末、スペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラで今季4回目のGPが開催された。スペイン南西部・アンダルシア地方に位置するこの街は、一年を通じて温暖な気候が多い土地として知られている。

太陽と熱気に包まれた週末、そしてライダーの活躍を見たいという思いから、スペインをはじめ、近隣各国からファンが押し寄せた。

ヘレスのグランドスタンドと丘陵地を約16万人の観客が埋め尽くし、主催者は「SOLD OUT」の看板を掲げなければならないほどだった。

🏁第4戦の舞台はエキサイティングなコース

満員御礼となったスペインGPの舞台「へレス・アンヘル・ニエト・サーキット」は、左コーナーが5つ、右コーナーが８つから構成される全長4.423㎞、短い直線、ハードブレーキングを必要とする低速コーナーや、テクニカルな中高速コーナーでのパッシングなどいつもエキサイティングなレースが展開されるコースだ。

https://www.motogp.com/ja/calendar/2023/event/Espa%C3%B1a

また、熱狂的なファンによる爆竹を使った応援も有名で、今年もコースサイドから発せられる爆音とともに会場がヒートアップしていく。

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🏁《MotoGP™クラス》
＼嬉しいPP獲得もアドバンテージを生かせず…／

🏍41 アレイシ・エスパルガロ選手🇪🇸（Aprilia Racing）
⏱予選 1位 🏆スプリント DNF／決勝 5位

　MotoGPライダーのアレイシ選手は、予選Q2のラストアタックで素晴らしいパフォーマンスを発揮し1分37秒216をマーク。最終的にこのタイムを上回るライダーは現れず今シーズン初となるポールポジションを獲得。素晴らしい感覚で週末をスタートした。

この結果によって、土曜日のスプリントレースと日曜日のロングレースという週末の2つのレースを目の前のコースが完全にクリアな状態でスタートすることとなった。

スプリントレースでは、レースアクシデントによる再スタート後6位を走行していたときにクラッシュ。期待されていた分、残念な結果となってしまった。

迎えた日曜日。スタート前、アプリリアのタンクの上には、アレイシ選手のオリジナルピンクをあしらったKabuto F-17が置かれ、国際映像に大きく映し出される。

そして決勝、シグナルブラックアウトと同時に前日のスプリントレース同様、KTMの素晴らしいスタートダッシュに置いていかれるシーンが繰り返されてしまう。さらにスプリントと同じく1周目の赤旗による中断を経て、24周回でレースがリスタート。

改めてフロントローからのスタートを切ると、第１コーナーを４番手でクリア。序盤から中盤にかけなんとか順位を維持するものの、追い上げることができないもどかしい時間が続く。

しかし、どんなことがあってもレースを完走するという決意でポジションをキープし、5位でフィニッシュ、ランキングに11ポイントを加算した。

アレイシ選手は自身のオフィシャルコメントで、バイクに対して「これまで与えられた中で最高のバイクなんだ」としながら、レースにおける集団の中では、なぜかそのポテンシャルが発揮できない、というニュアンスを伝えた。

この課題の解決策を見つけシーズンを良い形で戦い抜くには、アレイシ選手とマーベリック・ビニャーレス選手、そしてサテライトチームがさらに協力しあうことが必要なのは確かなことだろう。

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🏁《Moto3™クラス》
＼Kabutoライダーの試練は続く／

🏍66 ジョエル・ケルソ選手🇦🇺
⏱予選12位 🏆決勝18位

（オーストラリア🇦🇺CF MOTO Racing PruestelGP66）

🏍95 コリン・ベイヤー選手🇳🇱
⏱予選19位🏆決勝23位

（オランダ🇳🇱Liqui Moly Husqvarna Intact GP）

🏍27 鳥羽海渡選手
⏱予選13位🏆決勝DNF

（日本🇯🇵SIC58 Squadra Corse）

　Kabuto Moto3ライダーたちのレースは、「いい感じ」と「悪い感じ」というのが正直なところ。

オーストラリア出身のKabutoライダー、66🏍ジョエル・ケルソ選手は、開幕戦のポルトガルGPで負った怪我から約１か月ぶりに世界選手権に復帰した。

決勝レースでは、11番グリッドからスタート。しかし、ハイレベルな世界最高峰のレーシングスピードにおいて、完全なコンディションでなかった。少しずつ順位を落としてしまうものの、無事18位でレースを完走している。

ルーキーの95🏍コリン・ベイヤー選手は、19番グリッドからのスタート。

スタート後、徐々に順位を上げポイント圏内に入るという見事なレースを展開した。

しかし、残り５周のターン6でコースアウトしてしまったことで、最終的に23位でフィニッシュした。結果には満足していないが、いい感触は残っていた。

27🏍鳥羽海渡選手は、Q2を通過して4列目のグリッドにつき、前を行くライダーたちに追いつくべくプッシュをしていた。

10位までポジションを上げていたが、残り5周のところで転倒。残念ながらチェッカーを受けることはできなかった。結果はリタイヤだが、レース中はそのポジションをキープする走りを見せていた。

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　スペインGPの後、世界選手権は2週間の休みを挟み、隣国フランスのル・マンへと移動する。

チャンピオンシップ通算1000戦目となるメモリアルグランプリではどんな伝説が生まれるだろうか。

（MotoGP™第5戦 フランスGP 5/11〜14）

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