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🏍【GPレポート】🏁\2024年シーズンが開幕! カタールの熱気に負けない白熱したナイトレース/-2024 Rd.1🇶🇦カタールGP

 先週末、カタールのロサイル・サーキットで幕を開けた世界選手権。この2024年シーズンは3人のKabutoライダーが選手権に参戦している。

 MotoGP™にはアレイシ・エスパルガロ選手、昨年に引き続きMoto3™にはコリン・ファイヤー選手、そしてMoto2™に新たにKabutoファミリーに加入したジェレミー・アルコバ選手だ。

ジェレミー・アルコバ選手(Moto2™/左) アレイシ・エスパルガロ選手(MotoGP™/中央)、コリン・ファイヤー選手(Moto3™/右)

 今シーズンはレースレギュレーションに大きな変更はなく、昨年同様プレミアムクラスではレースウィークに2レースが開催される。
土曜に短い「スプリントレース」が行われ、日曜にはその2倍の距離で争う「決勝レース」で全21戦42のレースでチャンピオンシップを争うこととなる。(※スプリントレースのポイントはロングレースの半分。)  

 2024年シーズンの開幕戦の会場であるロサイル・インターナショナルサーキットは、首都であるドーハの北側の砂漠に位置するサーキット。 全長5.4㎞の大型サーキットであり、中でもメインストレートは1㎞を超える。そのため、MotoGP™クラスでは350㎞/hを記録することもあるハイスピードコースだ。

https://lcsc.qa/

 またシリーズ唯一のナイトレースが開催されるサーキットとして知られており、決勝レースは夕方からスタート。コースを照らす幾千もの強力な照明のもと、白熱したレースが繰り広げられた。

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🏁《MotoGP™クラス》
\アレイシ選手、Kabutoファミリーに今季初表彰台をプレゼント/
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アレイシ・エスパルガロ選手
(スペイン🇪🇸/Aprilia Racing 🏍41)
🕐予選2位🏆スプリント 3位🏆決勝 8位
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 アレイシ選手にとってシーズン最初のGPは、嬉しくもあり、ほろ苦いものでもあった。

 土曜の予選Q2で2番手タイムを記録し、セカンドポジションからのスタートと調子の良さを伺わせた。

 続いて行われたスプリントレースでは3位でチェッカーを受け、表彰台を獲得する素晴らしいレースを展開した。

 アレイシ選手は、ノアレのアプリリアファクトリーから発表された2024年最新バージョンのマシンRS-GPに喜びを感じていた。

 その気持ちが日曜の決勝レースで勝利を目指して戦う準備ができているという確信へ変えたのだが…。

 しかし、日曜の決勝レースではリアタイヤの不調により、スプリントレースのようなスピードを発揮できず8位でフィニッシュ。チャンピオンシップポイントを獲得できたものの、フロントロースタートのアドバンテージを生かすことはできなかった。

 🎤アレイシ選手🏍41のコメント
「なんて言ったらいいんだろう…。昨日はバイクが完璧だった。スプリントレースの終盤では、前の選手より0.5秒速かった。サーキットのツイスティ(※コーナーやS字区間など)なところでは、僕のバイクは走っていて楽しかった。ドゥカティとバトルできるような、とてもいいマシンを手に入れられた。確かにトップスピードではまだ彼らのほうが少し上だけど、ツイスティなセクションでは僕らの方が彼らを上回っている。」と土曜日のスプリントレースについて振り返った。

 一方で決勝レースについては、「リアタイヤに問題があって、まるで氷の上を走っているような感覚だった。ウォームアップ・ラップですぐに気づいた。昨日は最後のラップで問題なく1分52秒台で走れていたのに、今日は1分53秒台ですら走ることができなかったんだ…。」

 ライバルたちまでもが口々にアレイシ選手のことを、マシンに無理をさせずスムーズで速い、このトラックに最も適合させている、と評していただけに、悔しさはひとしおだろう。タイヤマネージメントについてはさらなる原因究明と解決に向けて協力する、とアナウンスしている。

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🏁《Moto2™クラス》
\スタートミスから怒涛のオーバーテイク/
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ジェレミー・アルコバ選手
(スペイン🇪🇸 /Correos Prepago Yamaha VR46 Team🏍95)
🕐予選12位 🏆決勝 12位
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 2024年シーズンは、一昨年からMoto2クラスを走るスペイン人ライダー、ジェレミー・アルコバ選手が新たにKabutoファミリーに加わった。

 昨年のカタールGPで15位だったジェレミー選手は、予選12番手位置を獲得した。だが決勝レース、スタートでの失敗によって1周目のフィニッシュラインを22位で通過することに。

 しかし、気持ちを切らすことなく安定したタイムを重ね、前の選手を1人また1人とオーバーテイクし、順位を挽回する。最終的にはスターティンググリッドと同じ12位でフィニッシュ。10ポジション上げる怒涛の追い上げを見せた。

 思い描いていた展開のレースとはならなかったが、4ポイントを獲得。次戦のポルトガルへの確かな手応えを得ている。

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🏁《Moto3™クラス》
\万全ではない状況でも着実に順位を上げる/
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コリン・ファイヤー選手
(オランダ🇳🇱/Liqui Moly Husqvarna Intact GP🏍95)
🕐予選10位 🏆決勝 5位
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 2023年シーズンの中盤に頭角を現し選手権を賑わしたコリン・ファイヤー選手が、2年目のシーズンを迎えた。

初日の金曜、クラッシュしてしまったが、土曜の予選Q2ではスリップストリームを使うことなく10番手タイムを記録。4列目グリッドに並んだ決勝レースでは、堅実なスタートを切った後、優勝を狙う11人もの先頭グループの中で大混戦のレースを展開した。

レース中盤以降はタイヤの劣化やリズムを崩したことで、なかなかペースを上げることができることができなかったが最終的に5位まで順位を上げ、11ポイントを獲得した。

🎤コリン・ファイヤー選手🏍95のコメント
「正直なところ、この結果には満足していないんだ。序盤はフィーリングも良かったけど、タイヤのグリップが落ち始めてからは少し苦しくなった。また何人かに接触しそうなオーバーテイクを仕掛けてこられて、リズムを崩すこともあった。総合的に見ても、僕のこのレースの最高位は5位だったと思う。次のレースでもっと何ができるか、探っていきたい。ここ(カタール)よりもうまくやれると確信しているよ。」

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(MotoGP™第2戦 ポルトガルGP 3/22-3/24)



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