🏍【GPレポート】🏁2023プレシーズンテスト🇲🇾アレイシ・エスパルガロ選手「期待に満ちたデビュー」

オージーケーカブト

2023年2月15日 19:55

【Kabuto GPレースレポート】🏁

＜2023MotoGP™ 🇲🇾セパン／プレシーズンテスト＞

KabutoアンバサダーとしてMotoGP™の新ライダー、アレイシ・エスパルガロ選手を迎えた。そして今回のnoteレポートでは、マレーシアでの2023年プレシーズン最初のテストを終えたコメントとしてお届けします。

https://www.motogp.com/ja/calendar/2023/event/Sepang-Shakedown-Test

　アレイシ・エスパルガロ選手は3月第4週にポルトガルでスタートするシーズンに向けて大きな期待をよせている。

🏍僅差で6番手タイムをマーク⏱️

セパン・インターナショナル・サーキットでの3日間にわたる激しいテストの結果、アレイシ・エスパルガロ選手はすべてのライダーの中で6番手、最速からわずか0.418秒差のタイムをマークした。テスト後のアレイシ・エスパルガロ選手の発言は、いつもながら興味深く、現実的で示唆に富むものだった。

「カテゴリー内の状況は、昨シーズンの終わりから変わっていない。ドゥカティがマークすべきバイクであることに変わりはないが、少しずつその差を縮めている。今は集中力を切らさず、忍耐強く作業を続けなければならない。」

「だがそれを確認するためには、（中高速コースの）セパンにはほとんどない、立ち上がり加速セクションを持つ他のサーキットでテストする必要がある。僕らの強みはコーナー中盤の速さなんだけれど、低速コーナーではいつも苦しんでいる。新しいエンジンはトルクがあるように感じるが、ロマーノ（ロマーノ・アルバシアーノ／アプリリア・レパルトコルサ*¹・テクニカルディレクター）はすでに、チャンピオンシップをスタートさせるエンジンはもっと何かできる、と言っているんだ。今はダイノ*²で最終テストをしていて、1ヵ月後のポルティマオ・サーキットですべてが改善されるはずだ」と。

＊1：レーシング部門　＊2：ダイナモメーター＝駆動輪の馬力や出力を測定するための装置）

🔧エンジニアは素晴らしい仕事をしてくれた👏

「今のところ、このテストで使ったエンジンは回転数が高く、ストレートで少し速いがパワーバンドが狭めだったので、人間工学的に改善されて、結果的にコーナーでの方向転換がクイックになった。」

「新しいエアロダイナミクスは、以前のマシンの良さを犠牲にすることなく、トップスピードを向上させている。これはとても重要なことで、実現するのは非常に困難だが、私たちのエンジニアはそれを成し遂げている。新しいバイクは、2022年のバイクと同等以上、少し良く回るようだ。」

また、エンジンの熱を逃がすフローを見直したことについても、エンジニアに賛辞を贈りたい。昨年のマレーシア、タイ、インドネシアのサーキットでは、エンジンから上がってくる熱に困っていたんだ。23年型RS-GPではこの問題がなくなり、素晴らしい仕事をしてくれたよ」と語った。

🏍全体としてはすべての領域で一歩前進した👆

またアレイシ・エスパルガロ選手は、アプリリアが初めてサテライトチームを結成したことで、エンジニアが2倍の情報を受け取れるようになったことも高く評価している。

「これ以上は話せないが、昨晩、最初の事例があった。日中に転倒し、予定していた作業が遅れてしまった。そして最後にミゲル（オリベイラ）選手がセクター4で僕より速かったのを見て、彼のデータを分析したところ、彼らは僕にはないものを使っていたことがわかったんだ。アプリリアには2人の新しいライダーがいるのだから、こういうこともあるのだろう。

現時点では、ドゥカティがリファレンスバイクであり続けている。最高のエンジンを搭載し、パワフルであることに加え、制動時にもなにかあるようだ。彼らのバイクはブレーキングのとき、車体前後を均等に保てているような感覚があるんだ」と。

「アプリリアでは、この挙動をビデオで分析しました。そしてそれを見て、リアにもっと荷重をかけることで、同じ反応を得ようとしたんだ。少しは効果があったが、ドゥカティのほうがまだ上だった…。でも、少なくともその差は縮まっている。」

⛑️レーシングヘルメットF-17は「すごく、いいよ」

あらゆる面に集中力を見せるアレイシ・エスパルガロ選手は、常に多くを求めている。Kabutoが提供しているレーシングヘルメットF-17についてもコメントをもらった。

「F17ヘルメットをGPマシンで使用した最初の感触は、とても快適で、高速走行中も動かず、通気性も良く、視界も良好。現在はさまざまなスイッチがハンドル周りに付くようになり、目視で確認しないといけない。とくに高速走行中の下方向の視野については、広ければ広いほど良いと思ってる。気になるとしたら視野だけど、全体としてすごく良いよ、ものすごく満足している。」