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🏍【GPレポート】🏁\熱狂的なファンが迎えたヨーロッパラウンドの幕開け/-2024Rd.4🇪🇸スペインGP

グランプリは舞台をヨーロッパのスペインへと移し、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラで第4戦が開催。ヘレスサーキットにはスペインの情熱的なファンをはじめヨーロッパや地中海地域の隣国からも多くの観客が押し寄せ、オーガナイザーは「約18万人が来場」とアナウンス。週末はオーディエンスが朝から観客席を埋め尽くし、その歓声は、まるで地響きのようでもあった。

 スペイン南西部、アンダルシア地方にあるへレスサーキットは、全長4.42㎞、右コーナーが8つ、左コーナー5つの比較的コンパクトなサーキット。中速コーナー・高速コーナーが織り込まれたテクニカルサーキットであり、例年4月から5月にかけて始まるヨーロッパラウンドの開幕戦に据えられる。

https://circuitodejerez.com/

 ライダーたちにとってもこのレースは特別で「ファンの歓声がよく聞こえて毛が逆立った」とレース後のインタビューで口々に言葉にしていた。


🏁《MotoGPクラス》
\ウィークを通じてまさかのノーポイント/

🇪🇸Aleix Espargaró🏍️41

アレイシ・エスパルガロ選手
(スペイン🇪🇸/Aprilia Racing 🏍41)
🕐予選12位 🏆スプリント DNF 🏆決勝 DNF

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スペインGPはアレイシ・エスパルガロ選手の地元でもあり期待が寄せられたが、今年はかなり挫折の多い週末となった。

昨年はポールポジションを獲得した同じコースで今回、予選は12位。土曜のスプリントレースで巻き返しに意気込むも、オープニングラップでアスファルトのウェットパッチに足を踏み入れ、転倒してしまう。ヘビークラッシュだったが、幸い大きな怪我はなかった。

その後も金曜の夜と午前中に降った雨が、ヘレスのアスファルトに見えにくいウェットパッチを生み出し、レースは全体で計15ものクラッシュを引き起こしてしまった。

アレイシ選手は日曜のロングレースでも調子を上げられず、10周目にフロントブレーキをロックさせてしまい、他選手に衝突して転倒。失意の2日連続DNFとなった。

🎤アレイシ選手🏍41のコメント

「金曜には競争力があった。2台のApriliaが2位と7位でフィニッシュし、最速のライダーに近づくことができたが、残念ながら予選がレインコンディションとなってしまい、かみ合わなかった。日曜のレースではスタート時にクラッチの問題があり、ポジションを下げてしまった。その後、挽回しようと走ったが、他のライダーと接触してしまった。申し訳なく思う。」

レースは望んだ結果とはならなかったが、レース翌日に行われたテストでは様々な調整を行い、すでにヨーロッパラウンドでのレースに目を向けている。


🏁《Moto2クラス》
\中盤以降の巻き返しでシングルフィニッシュ/

🇪🇸Jeremy Alcoba🏍52

ジェレミー・アルコバ選手
(スペイン🇪🇸/Correos Prepago Yamaha VR46 Team 🏍52)
🕐予選9位 🏆決勝 8位

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ジェレミー・アルコバ選手は、予選Q1では4番手タイムでQ2へ進出。9番手タイムで3列目からのスタートとなった。

しかし、レースではスタート時のクラッチミートが上手くいかず、順位を少し落としてしまう。しかし中盤からは良いペースでラップを刻むことができ、8位でチェッカー、ポイントを加算した。

🎤ジェレミー・アルコバ選手 🏍52のコメント

「あまり前走者をパスできず、少し味気ないレースだった。最初の6〜7周は調子があまりあがらなかったけど、レースの途中で自身の最速ラップをマークできた。昨日の予選セッションと同じくらい良い感じが戻ってきて、ラップタイムを大幅に短縮することができたんだ。マシンはリアのグリップが少し足りないと感じる部分はあるけど、フロントは良かった。もちろん現状に満足はしていないし、改善する必要がある。火曜日にテストがあるからより良くなるように多くのことを試してみたい。」


🏁《Moto3クラス》
\世界選手権でキャリア2回目の勝利/

🇳🇱Collin Veijer🏍95

コリン・ファイヤー選手
(オランダ🇳🇱/Liqui Moly Husqvarna Intact GP 🏍95)
🕐予選3位 🏆決勝 1位🥇

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KabutoのMoto3ライダー、コリン・ファイヤー選手は「完璧なレース」をファンに見せた。

土曜日の予選で3番グリッドを獲得し、フロントローからのスタートとなった日曜日のレースでも好スタートを切る。

先頭を走っていたランキング1位のダビド・アロンソ選手(CFMOTO Gaviota Aspar Team)が1周目の最終コーナーで転倒。その後、コリン選手がトップに躍り出ると、アグレッシブな走りでレースの主導権を握った。

レース中盤以降も後方からの激しいプレッシャーが続く中、トップに立ってから1度も先頭を許すことなくレースを展開。最終的に3人で争われた優勝争いは、わずか0.045秒差でコリン選手が制し、世界選手権で2回目の勝利を収めた。


🎤コリン・ファイヤー選手 🏍95のコメント

「最高の気分だ。本当にうれしい。全体的に安定したレースで、ペースも良かった。アロンソがクラッシュしたのは少し残念だけど、最後までとても素晴らしいバトルができたと思う。でもタイヤに関しては、とくに左側が限界に近かったんだ。レースの最後は正直やばかったけど、なんとかペースをキープできた。ラストラップはアグレッシブなアタックを受けると思っていたから、インを閉めて抜かれないことを心掛けたよ。最後になるけど、ずっとハードな仕事をこなしてくれたチーム全員に心から感謝しているよ。」


コンチネンタルサーカスは隣国のフランスへ移動し、今年5戦目の世界選手権はル・マン・サーキットで開催される。2023年シーズンの史上最多観客動員数を記録したフランスGP。スペインを超える熱狂的なファンが今か今かと待ちわびている。

(MotoGP™ 第5戦 フランスGP🇫🇷5/10-12)


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