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🏍【GPレポート】🏁ポジティブに終えたシルバーストーン。 ーRd.12 イギリス🇬🇧

【Kabuto GPレースレポート】
<2022 MotoGP™ 第12戦イ ギリスGP🇬🇧>

 5週間のサマーブレイクを経て、イギリスにおける世界選手権が先週末、再開した。それは60年以上の歴史を誇るサーキットで開催、レースから遠ざかっていたライダーたちは、再び意気揚々とサーキットに臨んでいた。
 今回、Kabutoライダーは3カテゴリーに参戦。
MotoGPはレミー・ガードナー選手(オーストラリア/Tech3 KTM Factory Racing No.87)、Moto2はピオトル・ビエシエキルスキ選手(ポーランド/Pertamina Mandalika SAG Team No.74)、Moto3は鳥羽海渡選手(日本/CIP Green Power No.27)の3名。

 鳥羽選手のチームメイト、ルーキーのジョエル・ケルソ選手(オーストラリア/CIP Green Power No.66)は、6月末アッセンでの不運な大クラッシュによる怪我の回復途上で欠場。本人もチームも、休養期間での回復を期待していたが、そうはいかなかった。3週間後のオーストリアGPでの復帰に期待したい。応援のエネルギーを送り、一日も早い回復を祈るばかりだ。

 レースの舞台はイングラインド中部の内陸部、ノーサンプトンシャーとバッキンガムシャーをまたぐ場所にある、すでに2023年のMotoGP開催も決定しているシルバーストーン。コース長5.141km、コーナー数17、ほぼ平坦な土地にあり“アリーナレイアウト”とも呼ばれる高速テクニカルサーキットだ。この週末は好天に恵まれ、多くの観客がイベントを楽しんだ。



🏁《MotoGP™クラス》
\「いい感じ、トップ10に近づいている」レミー・ガードナー選手/

 イギリスGPはレミー・ガードナー選手に良い感触を残した。
 彼はシルバーストーンで、おそらくMotoGPに乗り始めてから最高の週末を過ごしたようだ。それは最終的なリザルトというわけではなく、感覚的な部分の話。金曜のFP1では17番手、予選は今期最高の16番手で終えた。しかしその前に行われたFP4(レースセッティングで走行するセッション)では13番手につけ、決勝レースに期待が高まった。

 気温22℃、路面温度43℃、ドライ。モチベーションの高いレミー・ガードナー選手は、オープニングラップで15番手の位置につけた。フランコ・モルビデッリ選手(イタリア/Monster Energy Yamaha MotoGP No.21)、ルカ・マリーニ選手(イタリア/Mooney VR46 Racing Team No.10)らと集団で争いながら順位を上げていった。しかしレースの半分あたりから、ペースが落ち始めることとなってしまった。

 レミー・ガードナー選手が言う。
「前半はとても良かった。トップ10に近いところで戦えたのだから、明らかな前進だ。しかし10ラップ目以降は、リアタイヤの性能が急激に落ち始めたんだ。ラスト6周はグリップが急激になくなってしまい、かなり厳しい状況だった。
 このコースでハードタイプのリアタイヤをウイークを通じてテストできなかったのは、僕らのミスだった。今日はこれがベストな選択ではあったんだろうけど…。

 いずれにせよ、今日はトップとの差が今シーズン中で一番小さくなった。ペースも決して悪くなかったし、レース序盤は楽しく走れたよ。」 
 結果について満足はできないが、さまざまな試行錯誤が着実に実を結んできている。(予選16位/決勝18位)



🏁《Moto2™クラス》
\ 世界戦の経験を重ねたピオトル・ビエシエキルスキ選手/

 ペルタミナ・マンダリカ・SAG・チームのガブリエル・ロドリゴ選手(スペイン)の代役として、ポーランドのKabutoライダーがイギリスGPに参加することに。

 第9戦スペイン・カタロニアGPでワイルドカード枠を獲得したピオトル・ビエシエキルスキ選手だが、今回はシルバーストーンという新たな舞台で厳しい戦いに挑み、無事に完走。
 世界のトップライダーに囲まれ、この難しいコースを走るのは、やりがいのある試練だ。ラッキーなレース機会を与えられ、貴重な経験を積んだ。(予選29位/決勝24位)



🏁《Moto3™クラス》
\鳥羽海渡選手、表彰台まであと一歩/

 鳥羽海渡選手は、これまでの経験や努力によるレース感、そして運もあって、今週末のシルバーストーンでは表彰台にあと一歩のところでゴール。4位入賞は、前戦の苦い思いを払拭し、シーズン後半戦をスタートさせるにふさわしい結果であった。
 予選では14番手につけ、決勝スタートはあまり良くなかったが、鳥羽海渡選手はラスト3ラップのところまでポイント争いの集団にいた。

 ところが迎えた終盤、転倒が相次ぐもアクシデントを避けながら、3位にコンマ7秒差の4位でフィニッシュラインを通過した。



 世界選手権フル参戦ライダーの二人が、いい雰囲気でレースを終え、これからの後半戦のさらなる奮闘に期待を持たせてくれた。次は2週間後、レッドブルリンクで開催されるオーストリアGPだ。
(MotoGP™ 第13戦 オーストリアGP 8/19〜21)


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