🏍【海外レースレポート】CIV2023🇮🇹 第2戦🏁雨のムジェロでポイント獲得🏅

オージーケーカブトはオートバイ／自転車の各ジャンルの競技で活躍する「人」を通じ、競技や選手を知っていただきたく、本人によるレポートやコラムなどを掲載しています。
　今回は、19歳より単身イタリア🇮🇹でオートバイレースにチャレンジ中の、元生徒会長ライダー・川﨑祥吾選手によるレポートをお届けします！

（第Ⅰ回 自己紹介編）

🇮🇹イタリア選手権CIV第2戦はムジェロで🏁

みなさんこんにちは！ 川﨑祥吾です。
時間の流れはとても早く、ついこの前イタリア選手権の開幕戦が終わったと思ったらもう第2戦。というのも最初に公開されたカレンダーでは第1戦は4月中旬だったのに、10日以上後ろ倒しになり第2戦までの期間が2週間に。ウィークの水曜にはサーキットに出発するので実質1週間半、そりゃあっという間よね、って感じです。

てな感じで開幕戦の興奮も冷めやらぬまま第2戦のウィークを迎えました。今回の舞台はトスカーナ州（フィレンツェの近く）にあるムジェロサーキット。めっっちゃ長いストレートが有名なサーキット。

https://www.mugellocircuit.it/it

開幕戦で問題になった腕上がり。その解決のため開幕戦のレース後にツナギをメーカーに預けたのですが、すぐ第2戦になっちゃったので腕のプロテクターを減らす応急処置で済ませることになってしまいました。レースカレンダー変更の弊害がこんなところに。応急処置を済ませたツナギで走ってみるもやっぱ腕が辛くなる。想像以上にこのオフシーズンで腕の太さが変わってしまったようです。
「厳しい戦いになりそうだな〜」
って思ってましたが、結末から言うと今回は天候に助けられ、そこまで腕💪🏻が足🦶を引っ張ることはありませんでした。（変な言い方😝）

🕐予選はいっちゃん嫌いなハーフウェット🌧️

木曜、金曜の練習では腕の負担を減らすようマシンの面からもアプローチ。雀の涙ほどの違いかもしれませんが、やらないよりはマシとセッティングを調整。
予選1はハーフウェットな路面コンディションでスタート。僕はハーフウェットがいっちゃん嫌いなので、テンションあがらず…。ドライならドライ、ウェットならウェット、とはっきりしている方が好きです。毎周状況が変わったりするハーフウェットはあまり好きじゃないんですが、ライダーなみなさん、ハーフウェット好きって人はいらっしゃいますか？

でも好みとは裏腹に数周で9番手前後、悪くない。徐々に路面が乾き始め、タイヤ交換のためピットインする選手もちらほら。自分はそれまでのペースが良かったりいろいろあって入るのが遅くなってしまい、ドライタイヤに変えコースインしたらもう残り4分。アタックは1周のみ?!　アウトラップ（←ピットアウト直後の1周目）で慎重さを保ちつつ大胆にペースを上げながら路面コンディションを確認、その時点でできる最大のアタック！ でもさすがにこのコンディションでいきなり1ラップでタイムを出すのは難しく…結局25番手となりました。

🏁レース1️⃣熱戦のすえ、芽生えた友情?!

土曜。朝、宿から出てみたら路面が濡れてる、マジかよ！って思ったら、予選2までにはドライコンディションに。FPからの変更点や、チームメイトに教えてもらった走り方を試し、2回ほどコーナー立ち上がりで縁石からはみ出しそうになったけど、まずますのタイム。そのときタイヤはSC0（≒レースウィーク用）だったのでさらにタイムを更新するためにピットイン。タイヤをSCX（≒短期決戦用スペシャル）に交換して再びコースインするも周りに誰もおらず、単独で走行せざるをえませんでした。ベストタイムながら、前後のグリップ感が変わったことでマシンの挙動も変わってしまい、タイム更新とまではいきませんでした。次戦以降、特に注意して取り組んでいかなければいけないところですね。

レース1️⃣は、ウェットレース。
他クラスの赤旗中断のためクイックスタート（グリッドについての選手紹介などなく、すぐにサイティングラップになるスタート進行）となりました。この週末で初のフルウェット。セッティング変更したいことがアウトラップ中に見つかったのにグリッド作業ができないため、そのままスタート。
序盤からかなり多くのライダーが転倒していて、最大限の注意を払いつつ周回を重ねる。レース中盤からフロントタイヤの感触を掴み始められたので、落ち着いてペースを上げ、前のライダーに追いつくことができた！
迎えたラストラップ。

第1コーナーでインを差し、そのまま最終コーナー立ち上がりまで前を走る。が、最後のストレートで抜き返され、17位でチェッカーとなりました。滑りやすいコンディションで熱いバトルを繰り広げた相手選手と握手を交わしました。今まであまり関ったことがないライダーでしたが、友情が芽生えた瞬間です。

日曜。昨日のレース1でラジエターが壊れていたらしく、朝のウォームアップで交換し一周走ってピットイン。問題がないことを確認し再びコースに。ウォームアップは10分しかないため1ラップのみでしたが、ウェットコンディションの中13番手と悪くはない順位です。
つづいてのピットウォークは雨で対応しているライダーが少なかったのですが、自分は来てくれた人のために晴れの日と変わらずポスターを配っていました。そしたらなんか人が集まってきて、束の間の人気者気分を味わえてにっこりでした。

🏁レース2️⃣セッティング変更が功を奏しポイント獲得！

お昼。レース2は完全ウェットになるかなと思っていたら、雨は止み、しだいにコースが乾いていきました。前クラスがスリックタイヤでレースをしていたため自分もスリックでコースイン。しかしウォームアップラップ中急に強い雨が。急遽全車ピットイン。スリックタイヤで走るウェットコンディションは最高にスリリングでした。もう２度と味合わなくていいです。
レインタイヤに交換後、再びコースインして再スタート。

レース1で見つけたセッティングの変更案を試したところ、しっかりと改善されました。おかげで1周目からかなり大胆に攻めることができ、突然の雨で躊躇しているライダーたちをかわして一気にジャンプアップ！

雨は場所によって強さが全然違っていて、各周各コーナーでコンディションが違う。冷静に分析し自分のペースを掴む川﨑選手。徐々に前のグループに追いついていきました。あともう少し、というところで最終ラップに他者の転倒で赤旗中断…。レース成立、で15位となりました。

降ったり止んだり、降りそうで降らなかったり。過去イチ目まぐるしくコンディションが変わった週末でした。ですが自分的には落ち着きを保ちつづけられて、結果、レース2ではポイントを獲得できました。
2019年以来初となるポイント獲得はめちゃめちゃ嬉しいです。今までの取り組みが少し報われた気がしました。しかしまだまだ通過点、なんなら今年のスタートラインに立ったに過ぎません。今回で得たことを活かし、次戦でもさらに前へ行けるよう、これからも頑張ります。
今回も応援ありがとうございました！！

CIV Round2 Mugello
QP: P23
Race1: P17
Race2: P15

2019年以来初のポイント獲得、素直に嬉しいです！天気が今までにないくらいに不安定でしたが、転倒もなく走り切ることができました。

次戦もこの調子で頑張ります！！💪🏻
応援ありがとうございました！🙌🏻 pic.twitter.com/HlGR5QWR2a

— Shogo Kawasaki #15 (@Shogo45_0912) May 16, 2023