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おがっちの韓国旅・3日目・前半とにかくこれが食べたかったけんね!束草のオジンオスンデ!なんてて、まいわー!


7月10日(月)3日目前半。

朝から移動。江原特別自治道、江陵(カンヌン)から束草(ソクチョ)へ。

江陵駅を通り過ぎて、てか、バス移動なので、タクシーで江陵バスターミナルへ。
途中、だいたいこんな巨大なオブジェがあったりする。

(韓国あるある、鉄道の駅とバスターミナルは良い感じで離れている。徒歩ではだいたい無理。日本はだいたい近くにあるがー。)


束草行きのバスに乗る。
その前にバスターミナルの2階にある食堂で朝ごはん。
仕事の前のアジョッシたちが朝ごはんを食べている感じ。お店のアジュンマがぼちぼち準備をしている感じ。
いいわー。
朝ごはんは優しいものが食べたい。


「チャンチククス」
これは温かいスープの麺なので、優しい味でいいわー。


で、あちこちにあるコーヒーチェーン店「MEGA COFFEE 」


バスに乗り込もうとしたら、「ドリンク持ち込み禁止」と言われました。
やはり、こぼす人とかいるんでしょうね。(タクシーでも、ドリンク持ち込み禁止で断られる人もいましたが、ドリンク持ち込みOKのタクシーもあったのでこれは運転手さんによるみたいですが)
バスは禁止のようです。
慌ててコーヒーを飲んでから乗り込みました。


東海岸沿いをバスで北上して1時間ほどで束草に着きます。
東海岸を北上する道路は国道7号線。海を右手に見ながら走る。天気が良くてよかった。
この道好き。
高速バスターミナルでおりて、そこからタクシーで、アバイ村へ。


今回の束草の1番のミッションは、
「アバイ村でオジンオスンデを食べること」!

なぜかというと
「おがっちの韓国さらん公開講座2023」で、第一回ゲストの韓国通の大先輩オンニ中岡みずえさんが、数十回行った韓国で一番美味しいものにあげていたのがこの「アバイ村のオジンオスンデ」!

そして、第二回ゲストのコリアンフードコラムニストの八田靖史さんも「束草に行ったら絶対、オジンオスンデを!」とおっしゃってました!
とにかく私の尊敬するお二人が口を揃えて「オジンオスンデ最高!」とおっしゃってるので、これはもう食べに行くしかない!てか、食べてみたい!

前回のツアーでこのあたりに来た時は何を食べたかいな?と思ったら、
そう!「五色薬水(오색약수、オセンヤクス)」だったわ
これは、江陵と束草の間の町、
襄陽(ヤンヤン)での名物料理。(ちなみに、襄陽には襄陽空港ができたりしていて、成田空港からの直行便もあります)
このあたりでは、鉄分を含んだ炭酸水が湧き出ていてそれが「薬水」で、その薬水で炊いたご飯の定食みたいなのを頂いて(身体にとてもいいから!と言われてました)雪岳山の近くのホテルに泊まったんだったわ。
オジンオスンデとアバイ村は、前回のツアーでは行かなかったので、これは行ってみないと!なわけです。

八田さんの「韓食生活」から引用させていただき、説明しますと。

オジンオ(오징어)はスルメイカ。スンデ(순대)は腸詰の意。

一般的なスンデが豚の小腸に具を詰めるのに対し、スルメイカを用いて作るのが特徴である。スルメイカの腹に、もち米、野菜、刻んだスルメイカの足、春雨などの具を詰め、蒸して作る。日本のいかめしのような見た目であり、これを食べやすく輪切りにして味わう。また、輪切りにしたオジンオスンデに溶き卵の衣をつけ、鉄板で焼いてチョン(チヂミ/전)のように食べることもある。
もともとは北朝鮮に位置する咸鏡道(ハムギョンド、함경도)地方の郷土料理であり、朝鮮戦争以降に江原道束草市へ避難してきた人たちによって広まった。そうです。
八田さん、解説ありがとうございます。

そして、アバイ村は、「秋の童話」(韓国で2000年に放送。日本では2002年に放送。ソン・スンホン、ソン・ヘギョ、ウォンビン出演のユン・ソクホ監督の四季シリーズ第一作)のロケ地!(だから、ロケ地巡り大好き中岡みずえオンニはおさえておられたのです)

このドラマのウンソ(ソン・ヘギョ)の家があるのが、青湖洞(チョンホドン、通称アバイ村 아바이마을)。

「アバイ」とは咸鏡道の言葉で「お父さん、年長者」と言う意味だそうで、村は「マウル」やので「アバイマウル」(アバイ村)。

タクシーの運転手さんが、ここが美味しいよと教えてくれたのが、タクシー降り場の真ん前にある「アバイスンデ食堂」。
オモニが「いらっしゃい!」と笑顔で待ってくださってる。

このお店は、おばあちゃんの代からやってるのよ!
テレビでも、取材されたのよ!と、まずは食堂の歴史を話してくれました。
「オジンオスンデ」が食べたいです!そして、私たちあまり食べられないので、(朝食がまだ残ってるのと、ここまで辿りつくのにすでに暑くて…)小さいのを二人で食べても良いですか?と聞いたら
「全然OKよ」とすぐに作ってくれます。(ソウルの食堂では、二人入ったら絶対二人前注文してください!のところ多いのに。地方は優しい。嬉しい)

そして!念願の!
ついに!やっと!待ちに待った!待望の!食べたくてしょうがなかった!(前置きいいけん、笑)
「オジンオスンデ」との対面!
オモニが、ハサミで切ってくれて、「エゴマの葉に巻いて食べると美味しいわよ。これはうちの食べ方よ!」と。
わざわざお皿にのっけてくれる。
よくあるドラマのワンシーンではないか!

はい、召し上がれ!美味しいわよ!とのっけてくれるあの感じ!まだ、お昼の混雑時前で私たちしかいなかったからだし、またAYAKOのコミュニケーション能力で、オモニとかなり話し込んでるから。オモニもつきっきりでお話ししてくれる。

この食べ方は他のブログとかにも載ってなかったような。

たまごで包んで焼かれているのでまず香ばしさが香るオジンオスンデの一切れ(オモニハサミで切ってくれた優しいひとかけら)エゴマの葉に包んでいただく。

おおお、オジンオスンデ!
おおおおお!
オジンオスンデーーーー!
とまず叫んだわ。


この香ばしい中にほわっと柔らかいイカと中の詰めたもの、をエゴマの葉でしゅっと引き締めた感じでナイスバランスですねーーーーーーーーーーー!
エゴマの葉なしで食べたけど、これは包んで食べた方がめちゃ美味しい!
日本のイカ飯とは違う。明らかに違う。
イカはイカなんだけど、イカがイカイカして自己主張しすぎていないというか、でもイカの風味を最大限に活かしてくれてるわけよ、その他の付随するものたちが。
お分かりいただけただろうか?
語彙力不足でこの美味しさをうまく文字にあらわせない。
が、遥か遠くここまで暑い中、やってきた甲斐があったことは間違いない。
これは、おがっちツアーでもとにかくメニューに入れよう!みんなにも食べてもらいたい!

オモニはサービスよ、とマキシムコーヒー(韓国あるある甘いスティックコーヒー)を出してくれて、ああ最後まで美味しい〜と実感する私たち。
かなり寛いでしまってたけど、オモニが優しいけん心地よい食堂だけんねぇ。

お手洗いを貸してほしくて聞いてみると
店内にはなく、こっちへいらっしゃい!と店の通路を奥へと入っていく、、、
(韓国あるある、トイレはお店についてないことも多く、別の場所に案内されることも多い)
しばらく歩くと別のお店に入った、、、ここもうちの息子がやってるお店なのよ、と案内された店のおトイレを借りる。(でた!ゴミ箱にティシュ盛り盛り!ソウルやかなりの場所では、もうトイレに水は流してよいけど、地方では水を流してはいけない場所も時々ある。ゴミ箱を見て判断するのだが、ここも流してはいけないところだわ)

で、これからケッペ(アバイ村名物、渡し船)に乗ります〜と言ったら、オモニがこれ持って行きなさい〜と黄色い日傘を貸してくれた。優しい。

アバイ村はいろんなお店が賑やかで人もたくさん。海もいい感じで、向こうは束草市街地。

そして!「秋の童話」でもすれ違いのシーンで印象的な「ケッペ(渡し舟 갯배 )」!

市内とアバイ村をつなぐ渡し舟ですが今では、雪岳大橋ができていて、秋の童話の頃とは風景が変わっているようです。

「秋の童話」をそこまで思い入れたっぷりに観てなかったので、あまり覚えてないのですが、このケッペで、主人公の二人はすれ違うそうですね。

対岸まで50m、2〜3分ほどです。(松江にある矢田の渡しみたいな感じかなー)

ケッペは、ロープをハラボジ(無表情)が引っ張って動かしてます。

乗ってる人も一緒にロープを動かしていいのですが、無表情ハラボジがなんか怖いので、私たちはぼーっと見ながら乗ってました。子どもとかは一緒にロープを引っ張ってました。
対岸の市内をちょっこし回って、あ、暑い!のですぐ乗って帰ーか、笑

ライブハウス?なのか?年季の入ったギター、笑

海辺の街あるある風景。エイの干したやつ。

なぜか街中に「束草駅」が!笑

ちゃんとおしゃれなお店もありましたわ。

あ、コンガルパン!見かけはパン、ガリっと割るとせんべいみたいなおやつ。

乗り場付近にこんなインスタ用映えスポットが!(実はかなり色褪せてます、汗)でも撮影しておこう!

(そばでずーーーっと座ってたハルモニの後ろ姿も良い感じ)
食堂オモニから貸してもらった黄色い傘も映えてるじゃあーりませんか、笑(暑くてヘロヘロでも、気分はソン・ヘギョなアジュンマ、笑)

で、同じようにして、ケッペに乗ってアバイ村へ帰りましたわ。

AYAKOがどこにいても映えるポーズをとる(いいね)

わ、私も映え的な写真を、、、あー、もう汗だくで無理えよーな、アジュンマ、笑

おおお!
黄色い傘をなぜオモニが貸してくれたのか、意味がわかりました!
「秋の童話」のウンソ(ソン・ヘギョ)が黄色い傘を持ってケッペに乗ってるシーンがあるじゃあーりませんか!
私は、ソン・ヘギョ〜そんな気持ちになれたわ。(あとで知ったけど、笑)
ありがとう!オモニ!

往復して所要時間5分くらい。

乗り場の横には
ソン・スンホンとソン・ヘギョの銅像が!(似てない)
取り急ぎ、撮影しとかんとね。

「秋の童話」ドラマ撮影風景。(ケッペ乗り場の横にある)
もっとアップにしましょうか。
(本当はアップにしたくないけど、笑)

なぜアップにしたくないかというと、もう、おわかりだろう。
ソン・スンホンもソン・ヘギョもほぼ似てないがねー笑
ソン・スンホンこげん、顔デカくないけんー笑


暑くてヘロヘロアジュンマも、ソン・スンホン&ソン・ヘギョとは写真撮っとかんといけんわ、笑

ケッペ乗り場の横に映えスポット!(なのか?!笑)

映えスポットには、AYAKOを立たせてみる、笑


そして、ここのケッペ乗り場の横の公共トイレに行こうとしたAYAKOが「アンデー」(ダメ)マークを、、、(ちょっと詰まっててアウト状態だったらしい。観光客が知らずに紙を流してしまうとやはり詰まるのね。地方あるある、トイレの紙は、流していいかどうか、チェック大事!)この時は、でしたが、今は綺麗になってるかもしれんけど。参考までに。

また食堂のトイレをお借りして、帰りのタクシーをオモニに呼んでもらう。

あー、アバイ村も面白かったー。

これから、ソウルに帰ることにしたので、東ソウルバスターミナル行きのバスに乗ります。
束草には2箇所バスターミナル(私たちが降りた高速バスターミナルと、市外バスターミナル)があって、東ソウル行きは「市外バスターミナル」の方です。


本当は、襄陽(ヤンヤン)にホテルをとって泊まろうとしてたけど、もう暑すぎて、早朝からの活動が続いてる私たちはかなりエネルギー消耗してたし、しかも公共交通機関を使って移動するのは、このあたりは鉄道はなくて、バス移動のみ。バス検索しながらの移動(しかもスーツケースゴロゴロ押しながら)は、ちょっと無理となりまして、今日のうちにソウルに帰ろうと決めたのです。

後に大雨のために、次の日の移動は困難だったことがわかり、やはり、直感には従うこと、私たちは守られているんだなぁと、つくづく思ったのでした。


市外バスターミナルでは、ソウル行きの切符は、国際クレジットカード(VISAなど)が使えない。(韓国のクレジットカードは使える)T-moneyカードもそこまでチャージしてなくて。
現金を必死にかき集めなんとか、切符が買えました。


こういうところにある、甘い甘い400ウォンコーヒーも好きよ。
そしてなんと!充電BOX!どんな機種でも充電できます的な。本当に充電天国だわー。
だいたい、こういうバスターミナルの中にあるのは売店とやる気のない食堂とか、、、いい感じだし。


束草のオジンオスンデに超満足な私たち。
ソウルへ帰ります!
ありがとう!
江原道!
また来るよ!
待っちょってー!オジンオスンデー!
みんなを連れてくるよー!と心の中で叫びながら、高速バスへ。

ソウルまでは、20600ウォン。2時間半ほどです。

アンニョン!江原道!
居心地よかった!江原道!
ありがとう!江原道!
美味しかったよ!江原道!
また来るよ!江原道!


途中休憩で、良い感じのサービスエリアに停まったけど(韓国あるある、高速バスにだいたいトイレはついてない。
なので、サービスエリアや休憩所などに停まる)
美味しそうなものがあるけど、現金オプソヨ(ない)な私たちは、トイレだけ行って、何も買わずに、バスでソウルへー。

SAー。ここでも何か食べたかったなー。(てか、なかなかお腹がすかなくて食べられんにー。こう見えて少食だけん)

ソウルだー。
都会だー。
帰ってきたー。

では、3日目、後半へつづく。

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