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コウモリを見て、ツバメのようだと思った

彌生書房の「世界の詩」第56巻、上林猷夫編『丸山薫詩集』(1968)は、紙の箱が少しボロボロな200円の古本だった(1972年の2版)。前に読んだ人が、いいと思った詩の題名の上に「○」を書いていて、いいと思った1行~数行には傍線。かなり古いインクであるように思えるが、どうなのだろう。題名の上に「○」が書かれた詩「夕暮」(20ページ)の「蝙蝠が笑った」。詩「燕」(31~32ページ)は(題名の上に「○」を書いてはいないが)、前に読んだ人が最後の1行「燕はいまだに捉えがたく不思議なひかりのように、僕には見えます。」に傍線を引いていると、この1行を独立して読むこともできるようで、ふしぎになる

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