氷で作ったものが、白鳥か、フィヨルドランドペンギンかもしれない

榎本櫻湖が2016~2017年に制作していた、表紙の中心に四角形が描かれている詩の冊子(装訂・金澤一志、発行所・archaeopteryx)の、榎本の詩の、鳥がいるところを「」に、そして思ったことを書く。(すべての引用の最後に「、」)
「ちいさな鈴がならされる冬の凍った路をいくゆたかな鵲の双生児をおって、」A16
あのゴムは、お話をするんですよと、ねこのようなロケット(ロボットと言いたい)が、金属になっている言った。そのスパゲッティ
「喉をつたって落ちていく長い蠅の幼虫も時間が経てばやがて草原にたつひとりの衛生兵の肩に禿鷹がとまっている、」A17
ドジョウという魚は、水槽の肺魚ではないから、いつまでもタラはヒラメになって来ることが、ありません銀色のメダカと〈すし〉
「背負った天球儀に矢印を放ち渇いた囀りがしゃべるのをやめない、」A17
たくさんの木が並んでいるのは鉄棒と〈なわとび〉だろう、楽器を持った人が板の上で座るのはクラリネットとスポーツ(ウニの水泳)
「濱鷸の弓なりの嘴が彼らの耳に挿しこまれるでしょう、」A19
塩であると、虫を見ながら緑色の金属は思っていた、石である。それが透明なアンモナイトになりながら、次は恐竜の時代のケーキ
「きみは酒頬雁の啼くのに慌てふためいて、」A20
レコードを、チョコレートであるとアイスクリームが思っていたら、カメという緑色の生きものは、コケのようにナマズに喰われる人
「隼の王が魚籠のうちにしたためさせたと喚き、」A20
あの虫(である恐竜)はヘビとフラミンゴに近いワニですよ、と、沼のようなものが言っているから、大きくなった金魚の軟骨はウナギだ
「菖蒲の蒼蒼とした葉が木彫の軽鴨の畔をぬけて逢瀬のおりをうかがっていて、」A20
金属の金箔のようなものを、くだものだと思って折り曲げただけで、ここに昔話に出てきたパンダがいる、ということになる建物と足
「それでも諦めることなく懸命にひと文字ずつ声にだして追おうとするとその途端に文字は崩れさって配列や文脈をすばやくかえて読まれまい読まれまいと伽藍鳥の喉袋から飛びだした鰺や鰯やなんかの尾鰭がこきざみにのたうつように必死に抵抗しつづける、」B13・14
電気を出すのは魚だけだホタルではないイカ。その、醤油、いくつかの紫色だけではない種類の醤油と科学雑誌(の表紙を描く、しろい机)
「天王星が半ば傾いたまま地平線のしたから鵺の啼きまねをしながら浮き沈みに耽ること、」B14
ヴァイオリンだなあフルートだよ、と、ハトが竹と言っているだろう歌が揃っている。ピアノと、月が、ワニだな、むかしのキリンと竜
「人口湖へと注ぎこむちいさな川のおもてから首をだす小岩にとまった鷦鷯のせわしない跳躍がエンゼルフィッシュの腐敗を遅らせている、」B14
ゴムであるアパートのドーナツを、カビが見ているだろう青いくだものに似ているいろいろな牛たちだ。小屋・スタンピード、たらこ
「それは目白や四十雀などの小禽が貌を埋める椿の花のようなかたちをとって、」B16
ねずみは、それから、金属のたくさんある板があるハトである。そのなかの、テレビとフクロウであったし、フデイシ(オルドビス、シルル)
「退屈をまぎらわせるためにメシアンが録音した画眉鳥と姫告天子の合唱が複数の耳へむかって流しこまれている、」B16
スズメより小さいヒメコウテンシはヒバリのようなタヒバリのような?セキレイの1種類であるというマボロシを追うネッシー
「マネシツグミのせせら嗤う声が聴こえたか、」C6
それからムクドリモドキ科のハゴロモガラスと、飛んでいる魚である布のようなクラゲが、竜であると思っていた妖怪。ピタゴラス?
「遠くに鷗や海猫などの啼き声も雑じっているようすではあったが、」C11
塩味は灰色だなあ遠い映画が、少しアニメだった星だよ、と、青いものがゴジラのように言っているが、そこが宇宙ではなかったぜ
「――鳥が飛ぶのを知った、」C12
大きなクラリネットが金属で作られていた、少しキツネの絵を見たときのチーズの気持ちを思い出しているハム。ハム、ハム。
「――竹箒のさきに鵙の早贄、」C12
メジロという鳥がウグイスのようにクジラになりたいな、その塩味はピアノで窓の近くだったし、夜にエイという電気の魚とタラ
「その鵞鳥のざわめきのような胴体は、」C13
そのカナリアは、屋根の上を青く塗ってから黒く塗ったような、そしてそこに渦巻を描いたらゴジラが来なかったことを楽しむ魚
「北北西のフラクタル状の鳥の簪、」C14
カンザシが、コウガイ(ビル)のようなものであるなら、スプーンを曲げることはテニスのラケットだ、ボウリングのボールの部品
「(犬の((吼【吠】える))-梟の城-を-砂の波に消える砂嘴の先端に……、」C16
ハトに近い、いろいろな鳥であるとトカゲが思っていると、サボテンと犬の野球のマンガであると踊って思っていた。踊りながらだ
「……伽藍鳥をともして、」C16
はじめてケーキをコーヒーが食べたなあ、その水を肺魚が泳ぎながら椅子はテーブルの絵を描いていた、フルートという飲むもの
「――電線には鶸が、」C17
水族館で(小さなモグラが)、それから、アニメに出てきたアヒルのようなものも、大きな機械を見て、このナマズも大きくなるぞ
「盗賊鷗らが咥えてもっていくであろうから、」C20
オレンジジュースをサンドイッチであると思って、レタス、レタス、そしてボックス(箱)が金属とガラス(青い)だ、ハト歩く
「鷺ら、」C22
アオサギは粘土と針金があれば、トンボがカワセミであるイグアナだ、いつまでもカマキリというセミのような語を言いたかった田
「烏秋、」C22
古い図鑑で絵を見て、それから山でチョウザメのようにパズルを見ていた、木とキノコ。魚が走るピラニアだろう、もっとエルドラド
「おほ 頬 杜鵑、」C22
ビタミンには、どのような~種類が~あるのかな(絵本で見ていた)、レモンという、サメは、クジラの上と、それからシャチ(映画)
「だしぬけに家禽らがちいさなしろい花をつけた名前のわからない水草を咥えて駈けだしていくので、」D17
オペラであると思って虫が、カブトムシのようなものだろうコントラバスとホルンを見ていたのが、魚というアユである。飴
「鳩や兎のちいさなからだのわきをあどけない表情を崩さずに航行する準惑星を眺め、」D21・22
ドワーフ・プラネットだが、魚(や水草)の図鑑で、ドワーフがドワーワと(小さい字で)間違えられていてルービックキューブ
「漂鳥の群れが街道沿いの終夜営業の店舗のまぶしいあかりにひきよせられて、」D22
アカエリヒレアシシギさんが、球場の不思議な土であるようにボールは思っていた。まるい無生物が考えるから、粘土は考えるワニ
「パラワンコクジャク、」E15
スズメはタラ(とサメ)がいる田にいないウナギではないから、そして、カモのこどもでもない学校だ(メダカ)、吸わないヒル
「十姉妹のとまり木に齧りついているようす、」E17
カモシカが表紙にいたが、緑色はゼリーのような銀色だ、オルガンと南極は牛であるカモメ、トラツグミの大きさがわからないよ
「蝙蝠の翼を生やした投票箱が磯鵯の雛を匿っているよ――、」F14
カワウソの写真に、ネギとオオカミが、山であるシーラカンスと、たぬきではないか公園が言っている。ほんとうは金属とエナガ
「盗賊鷗の眼光が鴉の羽根を威嚇していた、」F16
トウゾクカモメにいろいろな、いくつかの種類がいることが、ワライカワセミとイグアナであるペンギンだ。バウムクーヘン
「海には空き罐やビニール袋の断片が鵲の棲む宮殿までの地図を描いている、」F16
ウミガメと、ウミネコのようなものが、オルゴールが入っている箱を開けたら、階段と人形とコンビーフであったような感想
「迦陵頻とは樹陰で沐浴する鳥のこと、」F17
たくさんのクジャクを雑誌で描いていた金属の壁は、石のタイルだろう洗面器であるように思えた。そこに、カエルの絵とカエル
「造花の鷲がくちにはいってきて、」F20
あの動物(ゾウ)をコンパクト・ディスク(聴かないもの)が見て、それは光るホタテとウニといるツルだろうと叫ぶ遠い公園(島)
「巣材をくわえて飛びまわっている二羽の四十雀をみている、」G2
魚というものが、あるでしょうと、ウミウシを食べるコケに似た虫を、ヒトデが言いながら見ていた。映画の名前を言うテレビ
「ただただくつろぐ海驢を瞶めてくらした翌る竜骨突起、」G6
竜骨突起があれば、鳥の胸筋が付着するから、いつでも金魚が来る。イワシというものと、あれだよ、あの、ヨコヅナイワシ
「胡桃を抱いている(白鳥かもしれない)、」H11
木の板を洗うように、ワックスなどで光らせるのが、電気を出すクラゲに似た(水槽のような)深海魚とイモリのおはなし。モズ
「都会の鳥たちの色彩は存外に旋法的で、」H13
ああ第2楽章がハトたちがポンポン言っている(第4番だ)(4曲の交響曲の)おお、フリギア旋法である。第2番の第4楽章が喜んでいない
「図鑑を片手に風切羽を蒐めて歩いた日曜日、」H13
魚を持っていると思ったら、ケーキを持っている国語辞典が歩いている百科事典であっただろう、英和辞典を並べて悦(金属も……木)
「黄鶺鴒はしきりに、」H13
毎日のようにアパートを見たり、これからだろうコンニャクを見ている妖怪だったりする、それが毎日のハクセキレイ(とカササギ)
「一羽の黄芭旦が、」H17
どうすれば、アコーディオンがたくさんある(アメーバのようなアメンボのようでもある)ピアノの映画になれるのかスターだ
「冠羽をひろげ、」H17
テレビに出てきた(金魚ではない)(ナマズでない肺魚でもない)生きものの名前を見ただけで、ホロホロチョウとふるえています
「灰藍色の嘴で蕃茘枝の実を器用にくわえて、」H17
アーティチョークが缶詰に入っているマッシュルームではないかもしれない、ということを、七面鳥が知らないかどうか=コオロギ
「アコーディオンの繊くながい頸の森に惑う伝書鳩の群れをひきずって歩く、」I19
むかしはテレビを持って歩くイワナ(という魚)が塩味のアユではないアンコウだっただろうから、エビというものもネッシーと雪
「蒿鵐のさえずりに㹨の耳は敏く、」J17
今日はマカロニペンギンが、あるいは、フィヨルドランドペンギンであるのかもしれないよ。テーブルなどの家具の特集でもある

《情報》
アルファベットの直後の数字はページ
A『巨根、ひかる』2016.8
B『TERRAIN VAGUE、あるいはその他の平行植物』2016.9
C『あわれ球体関節ケンタウルス』2016.10
D『シリウスは映える、沸騰する森』2016.12
E『Tourbillon、(遺作)』2017.1
F『Credo in US、または〈道化師の勝利〉』2017.2
G『ビニール袋と地下鉄のいない手紙』2017.3
H『(郵便的)、それ以外の犬たち』2017.4
I『Sept Papillons』2017.5
J『Hanakoganei Counterpoint、もしくは〈群(ancien - ambiant)島〉成仏remix A version』2017.7
(C以外はゲストで他の詩人たちも書いている。同様の冊子『Surtsey/《都市叙景断章》』2016.11の22ページ「アヴィミムス、」は鳥モドキという意味であるらしく、鳥ではないと判断した)

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