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写真にハシボソガラスが

風信子『俳句と詩歌であるく鳥のくに』(文一総合出版、2008)は、鳥がいる詩、短歌、俳句を集めている。そして鳥の写真。「烏」のページに、丸山薫の詩「鴉」の4行も(152ページ)。カラスがいる写真(この文一総合出版の本の写真は中野泰敬・戸塚学)の下に「ハシボソガラス」とカタカナ7文字の名前が書いてある。その次に「gt」と書いてあるのは戸塚学が撮影していることを示している。本のカバーのプロフィールに「戸塚学(とづか・がく)」。そして、その写真の、少し暗い背景に、この詩「鴉」が白い文字で読める。この4行は、もっと長い詩から、カラスがいるところだけを持ってきたのではなくて、最初から4行だけの詩だった。この本の「引用文出典・参考文献」に「『丸山薫詩集』 思潮社現代詩文庫 1989」と書いてあって(191ページ)、この現代詩文庫の『丸山薫詩集』を見ると、この4行の詩「鴉」は39ページにあって、白い紙に黒い字。

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